2011年10月10日
かっこうだけ の癖が直らないかぎり
もう数日前になるが、日経に原発の安全審査における日米での仕事ぶりの違いが書いてあった。
一言で言って、米国は目的重視、日本は形式重視。米国の監査者は実際の問題点をしらみつぶしにするまでは引き下がらないが、日本は「ちゃんと監査した」ということを皆に言えるような格好がとれればいいのだそうだ。
僕も役人をやったので、こういうことを言われると、「ああ、なるほどな。原発でもか」と思ってしまう。
日本人は、自分たち自身で考えだしたのではない大きな装置、たとえば原発とか飛行機に対して、主体的な取り組みをしないのではないか? 原理原則を十分考えることなく、「言われたとおりにやったことにしておこう」とか。
これは役人たちだけの特技ではない。日本社会各方面にしみ込んだ癖ではないか?
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