2011年7月18日
玄米パン
うちの近くの西友にモンタボーというおいしいパン屋があって、そこに酵母玄米パンというのを売っていた。「玄米パン」という言葉を聞いただけで、僕の心はもう60年も前の日本に飛んでいく。
ちょうど節電時代の今のような、猛烈な暑さ。静謐な暑さとでも言うか。
その焼けついたような静けさを破る声がある。「玄米パーン、玄米パーン、玄米パンの安売り――」
懐かしい。行商にまだ人間の匂いがあった頃。この頃はセリフは無限テープに繰り返させて、超低速で徘徊する回収業や竿竹売りくらいしかない。
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