2010年11月18日
蘇る? 演歌の世界
今「流行歌・大傑作選」というCDを買って聞いている(COCP36455)。かすれた針の雑音の彼方から蘇ってくる大正末期、昭和初期、戦前の日本。
哀しい、うらめしい演歌の数々から、マーチ調の優等生的に勇ましい歌、そしてワイマール時代ドイツのベルリンから聞こえてくるようなヨーロッパの退廃調、バンジョーの歯切れよいリズムが聞こえてくるウェスタン調。どれも水準は高く、戦前のJ-Popも捨てたものじゃない。
ところでこの頃の流行歌(こんな言葉ももう使わないか)、どれもこれもあっけらかんと明るくて、しんねりべったりした演歌の類がもう聞けなくなったのはご同慶の至り。それだけ世の中から不幸、不合理が少なくなったのだろう。
でもこれだけ就職も結婚も難しくなってくると、演歌の世界もまた復活する? 今度は肉食系女子にふられた草食系の哀しい哀しい物語として。
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