2010年8月17日
「国家」と言っても、別に偉いものじゃないので・・・
一昨日スーパーでミネラル・ウォーター3本買おうとしたら、レジの女性が冷たい顔で、「今日は割引価格でお一人2本だけです」と言うや一本をレジの後ろに隠してしまった。僕は3本目は普通の値段でいいから3本売ってくれと言ったのだが、女性は指示されたとおりの言葉を繰り返すだけ。マネジャー呼んで文句言おうと思ったが、そうするとこの女性がかわいそうなことになるので引き下がったが、僕はここに国家とか官僚によく似たものを見た。ここで言う国家とは、規則と暴力のことである。
「国家」と言うといかにも高邁なものに聞こえるが、実際にはタコ部屋やヤクザの組織にも似て、掟があって、それを執行するための冷厳な権力(ほとんど暴力)がある。多数の者が望むことは、少数者に対して力で押しつけられる。そうした装置の大きくなったのが国家――そういった側面もあるのだ。
で、経済が大きくなって、個々人の生活が良くなると、国家というものがなければならない必然性も薄れてくるのだが、こんなに不況が続くとどうしようもないですね。
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