Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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2010年8月17日

中国経済にはまだ負けないぞ

昨日世界のメディアは、今年第2四半期中国のGDPが日本を抜いたと報じたけれど、これは1ドル=92円強で計算した時の話。今日は85円強のようだから、まだまだ日本as number 2の座は安泰。円をどんどん切り上げりゃ、中国は永遠に追いつけないかというとそんなことはなくて、日本経済がへたってしまうが。

慰めのために更に言う。きのう中国によく出入りしているロシアの友人と話したが、彼はこんなことを言っていた。

「日本の金融業は国際的には駄目ですが、製造業はなんのかんのと言っても強いんです。いつも製品を磨こうとしている。ところが中国人は、まるで野菜であるかのように工業製品を考えているようで、儲かるとなると皆同じようなものを「作付け」するので、生産量は上がりますがイノヴェーションは少ないんですね。それに中国人は日本人と違って、ボスがその場からいなくなると働かないんです。大丈夫です。日本の製造業は」

スパシーバというしかないが、この意見は僕の日頃の観察にかなり合っている。ただ中国の企業も、自動車のBYDのようにヴェンチャー出身のものは前向きの革新力を持っているので、こわい。もっとも中国のヴェンチャーは、大きくなるとお偉方が関与してきて、官僚の「死のキス」(活力を殺してしまう)をしてくれるので、そこは日本にとって安心なのだ。中国共産党万歳!

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