2009年10月18日
エセ経済予測を集団訴訟して儲けよう
先週、ある証券会社の景気予測セミナーとやらに行ってみた。ひどいことやってるネ。
まるで、人口の多い国ならどこでもこれから経済が伸びるのでどんどん投資して下さい、といった単純な議論が次から次へと繰り出され、年長の投資家達の財布を開かせようとしている。
でも、工業化のできていない国では、人口が多いだけでは経済は大きくならない。これまでのインド、かつての中国を見ればわかる話。
まず、先進国から直接投資が大量に流入し、次にその工場で働くことをめがけて農村から人口が都市に大量に流出し始めて初めて、人口が多いことがその国の経済にプラス要因として作用し始める。
人口が多いから直接投資が流入したのではない。賃金が低くて、欧米市場への輸出基地として使えるからだ。
経済予測ではよくこうして、原因と結果を逆に貼り付けてはもっともらしい理論を作り上げることがよくある。それはエセ予測だ。そういうのは記録にとっておいて、予測がはずれたら、損害補償を請求する訴訟を起こせばいい。それも大勢の仲間をかたらって、「集団訴訟」というのを起こす。誰かそういうこと、インターネットでやればいい。
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