2009年9月23日
世界中、日本みたいだと思ったら大間違いーー
日本にだけ住んでいると、モノの考え方が固まってくる。過度なほどに。そして世界中が日本と同じなのだと無意識に思いこんで、行動するようになる。ところが、世界は日本と違うのだ。
例えば中国。中国からやってきた中国人新聞記者がしみじみと言っていた。
「これまで私は日本の新聞記事は、全部日本政府が書かせているのだと思っていました。だから日本の新聞が社説で中国に厳しいことを書いたりすると、私たちはすぐそれを日本政府自身の立場なのだとか、日本政府が反中世論工作をしていてけしからん、とか思っていたのです。でも日本大使館の人たちに、そうではないのだ、日本のマスコミは日本政府の意向の通りに書いているわけではないのだということを、何回も実例をもって説明されて、目から鱗が落ちるような気になりました」
同じようなことを、ロシアの新聞記者も時として言う。つまり誰しも、自分の国にあることは他の国でも同じなのだろうと無意識に想定してしまうのだ。
そしてここに出てくる「日本大使館の人たち」は、有意義な仕事をしたのだ。企業で言えば、広報室長がうまく企業イメージを盛りたてたのだ。
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