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2021年10月20日

ロシア反政府活動家ナヴァーリヌイ、獄中で拷問か

今、ロシアでは獄中での拷問、暴行のシーンがyoutubeで流されて騒ぎになっている。
それとは別に、モスクワに近い刑務所に収容されている反政府活動のナヴァーリヌイも、拷問まがいの目にあわされているようだ。

ちょっと旧聞に属するのだが、8月26日付ニューヨーク・タイムズは54頁に及ぶ彼の書面インタビューの一部を公開した。それによると、かつてのように夜1時間ごとに起こされるような嫌がらせはなくなった代わりに、1日8時間以上国営テレビと国威発揚宣伝映画を見せられて閉口しているのだそうだ。当局は、彼の性根を叩きなおすために、「正しいものの見方」を教え込んでいるつもりなのだろう。居眠りすると看守に、しっかり見ろ、と言われる。

 ロシアの国営テレビ、国際ニュースはけっこう充実しているのだが、国内情勢のニュース、そしてニュース以外の番組は「ロシアは楽しい。ロシアはうまくいっている」ことを視聴者に刷り込む。あれを見ていると、馬鹿にされていると感じてチャンネルを切り替えるか、切り替えを認められずに本当に馬鹿になるかどちらかしかなくなる。それを8時間、毎日強制的に見せるとはよく考えたものだ。娯楽に名を借りた新手の拷問。

日本の場合、NHK総合1を四六時中見せられたらどんな気持ちだろう?

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