中国のテレビはけっこう面白い
中国の人たちは中国のNHKに相当する「中央電視台」CCTVなど見ないらしいが、日本で見ているとけっこう面白い。日本語への吹き替えがついているので意味もわかる。
中では「遠方的家」というのがある。これは中国が世界中で港や何やらを作っている現地をアナたちが訪問、現地の人たちの話し(大抵、中国に対する感謝の気持ち)もルポするもの。画面を見ている限り、中国のやっていることは気宇壮大、規模も大きい(ように見える)。
中国のプロジェクトと言うと、「中国の、中国人による、中国のための」ものだということで、評判が悪いが、この「遠方的家」はそういう批判を十分心得、実際には現地の人たちのことを良く考え、現地の人たちも十分雇って実行していることがよくわかる(作りになっている)。脚色もあるだろうが、日本のODA案件も1970年代は現地、そして欧米からはケチョンケチョンにけなされていたのだ。中国のも、批判を喰らっているうちに段々良くなってくるのを期待する。
もう一つ、「海峡両岸」という番組もある。これは台湾についてのニュース、オピニオン番組。大体が台湾の社会、経済、政治の問題点を中心にルポしているもので、台湾のスタジオも参加しているのだが、登場する台湾の専門家は大体中国寄り。これは中国本土向けの番組なのだろうが、声では否定的なことを言っているのに、視聴者は背景に流れる裕福でクリーンな台湾の街の画像に目を奪われていることだろう。
(12月19日追加:
あと書くのを忘れましたが、国際ニュースは充実しているのに、中国の政治についてのニュースは足りないと言うか、ほぼ不在ですね)
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