2017年8月 5日
日本を食い倒す
日本人は明治以後、欧米に追い付け、追い越せでやってきた。全員がそうでなくても、社会の風潮、エトスは、そうだった。
ところが高度成長で富が多くの者に行きわたると、社会のエトスは守りに入った。大企業に入って、終身雇用にいわば寄生していくのが主流に。
これでは、国全体としては絶対盛り上がらない。活力がなくなる。ジリ貧になる。日本は食い倒される。
しかし、ではどうすればいいのか? 単純に、終身雇用をやめればすむ問題ではない。終身雇用にもいいところはあるのだ。そして、有名大学から大企業へという、戦後70年間変わっていない、この反吐の出るような生涯モデルの他に、一体どういうモデルを青年たちに―責任をもって―勧められるというのか? 大企業に入らず中小企業に入れ、職人になれ、エンジニアになれと言ったところで、お前からやれ、と言われるだけだ。
いっそのこと、大企業が一つ、また一つとつぶれていくのを、良しと思って眺めているか?
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