2017年1月19日
安楽死合法化の日が来るか
この前、介護保険についての講演を聞きに行った。これから老人が急増するが、今の体制で介護は十分できるのかどうか。
講師は、介護体制を維持せんものと、いろいろなシミュレーションを懸命にやってみせてくれた。
だけれども、今の不十分と言われている体制でさえ、これから維持できるかどうかわからない。介護は医療に比べてかなり安いのだが、ボトルネックはカネより人手確保にあるだろう。ロボットや器具では、介護士に完全にとってかわることはできない。外国人を入れろと言っても、日本語の通じない外国人はいやだとか、あるいはアジア諸国の賃金水準がどんどん上がって、もう日本での介護サービスにアジアの誰も見向きしなくなるとかで、解決にはならないだろう。
だとすると、適当な時点で自ら安楽死を志願し、それを医者にかなえてもらうのを合法化しないと、ひどいことになってくる。皆、この冷厳な事実から目をそむけ、今のままで何とかなると思い込もうとしているように見えてならない。
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