2016年2月 4日
人間も自動運転に
昔、イザヤ・ベンダサンとかいうユダヤ人、実は日本人の山本七平氏が、「日本人は安全を水のようにただのものと思っている」と喝破した。
本当にその通り。この頃街を歩いていると、中学生らしき女の子がスマホに見入りながら目の前を平気で横切り衝突寸前。かと思えば、どこを見て歩いていたのか、道端のポールに突き当たりそうになる中年男性。
踏切を渡りきろうとしている車の直前を横切って、車を踏切の中で立ち往生させたり、たった一人が横断歩道を渡るために大勢が乗っているバスが止まるのを当然視していたり。
日本人は周りを見ない民族なのか。仲間同士で集まると、あれほど空気を読むのに懸命になるのに、赤の他人は人間の数に入らない如し。要するに今でもムラに暮らしているマインドで、都市とか市民社会に暮らしているのではない。自動車を自動運転にできるなら、人間も自動運転にしてもらいたい。
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