2015年6月29日
傑作ポスター 警察
もう2週間くらい前になるか、六本木の地下鉄駅で傑作なポスターを見た。「公道では勝負しないやめゴク」とキャプションにあり、何やら不機嫌そうな女優の顔が映っているだけ。
何だこれ、と思わすところがつけ目。ちょっと考え、思わず笑った。「公道では勝負しない」は「極道では勝負しない」にかけてある。多分、ヤクザをやめることについてのテレビ・ドラマか何かあって、この女優はそのドラマの主演女優。極道を公道にもじって、最近増え始めた公道でのバイク暴走を戒めたのだろう――そう思って今調べてみたら、やはりそうだった。最近まで放映されていたTBSのドラマ「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」とその主演女優大島優子(AKB48出身)をもじったものだったのである。
バイクの暴走、今から30年程前まで、随分ひどかった。夜の2時にもなって、町中にエンジンを吹かす音を響かせたり。あの頃、バブル景気の中で落伍した若者たちが、そうやって鬱憤を晴らしていたのだが、今の若者もそろそろフェースブックとやらにも厭き、どうしようもなく広がった格差に抗議の声を上げ始めたのかとも思う。時代は廻る。
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