2014年3月22日
大阪交響楽団と指揮者児玉宏
この前雑誌の付録CDで偶然聞いて驚いた。
大阪交響楽団とその首席指揮者児玉宏のトリスタンとイゾルデが何とも素晴らしかったからだ。
ついでに調べたら、大阪交響楽団というのは、朝比奈隆で有名な大阪フィルハーモニー交響楽団とは別物で(橋下市長に助成金を削られたのは後者の方)、1980年一主婦の運動で発足、現在は大阪財界の支援を受けて存在しているのだという。
そして児玉宏という方は既に大指揮者で、桐朋卒、齋藤秀雄、小沢征爾門下、欧州で歌劇場の下積みから研鑽と、ウィキペディアにはある。この経歴を反映して、オケの磨き方、統率ぶり、そして洋楽のツボの抑え方、すべて(欧州の「本場」出身の歌手を除いて)心から満足できる演奏だった。もう61歳だから、日本を代表する指揮者の一人で、賞もずいぶん獲得している。
大阪の宝。大阪フィルは大阪市、大阪交響楽団は大阪財界がスポンサーということで、ご繁栄を祈ります。日本の音楽の水準は、本当に高くなっている。
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