2013年11月10日
日本列島と言っても
この前、成田からソウルに飛ぶ途中、上空から福井のあたりを見ると、山襞の間から泥が流れ出て、かろうじて海抜1ー2メートル程度の水浸しの「平野」を作っているように見えた。
山から出る川が、その泥の中、コンクリートで固められた水路を溝のように流れている。
日本列島の周縁部に貼りついた、そうした平地を除去して考えると、日本はもともと細長い山脈だけだったようだ。心細い。
ところで成田を出発する時、セキュリティー・チェックを終わったところで、僕が透視・チェックのためにカゴに置いておいた眼鏡を、なぜかそれだけ取り上げて僕に渡してくれた女性係官がいた。僕はなんと親切にと思って感謝の言葉を述べたのだが、あとでそのメガネでモノを読もうとかけてみると、メガネの柄がまるであらぬ方向を向いてしまっていて、耳にかからない。セキュリティー・チェックに粗暴な係官がいて、メガネの上に重いものを放り出したかして、メガネをつぶしてしまったのだ。
優しげに見えた女性係官は、それを何も言わずに僕に渡し、僕が気が付かなければそれで責任を逃れるつもりだったのだ。まるで、社会主義国の従業員のように、失敗の責任を取るのを逃げる人たちだ。
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