賃上げ闘争を
ブラック企業糾弾に与するわけじゃないけれど、労働条件の緩和と賃上げに向けてもっとみんなで立ち上がるべき時だと思う。この20年、GDPが増えていないのは、消費が増えていないことにやっぱり最大の原因があり、それは賃金上昇が止まっていたためだと思うからだ。
この20年間は、賃上げを我慢していなければ、日本の工場はもっともっと中国その他に流出していたことだろう。でも、我慢はもういいのだ。中国で賃金水準がどんどん上昇しだして、中国人の方が羽振りがいい、気前がいいという話しをこの頃やたら聞くようになったから。
そして、若者たちを夜の12時頃まで働かせて平気でいる、現在の企業のマインド、これは正社員みんなでストライキをしてでもやめさせたらいい。昼間、もっと生産性を上げる手立てを講ずるべきだ。どの組織や企業でも、時間の多くは下らない事務に取られているのだ。社内の調整や会議、上司への説明資料とか、上司がそのまた上司に説明に行く時の資料を作るとか。
そういうことの合理化は、下から突き上げを食らう前に、社長、部長クラスで率先して進めていくべきものだ。
これと話は少し違うが、僕が最近心配し始めたのは、これからの日本、少しは賃金が上がるかもしれないが、格差が開いていくのではないかということ。つまり、外国語ができ、仕事もできる日本人が、外国人並みの昇給スピードで昇給し、世界を経巡り(いわゆる「ノマド」だ)、そうでない人たちは
そうでもない――そういう風に日本もなっていくのではないかということだ。これまでは大企業と中小企業の間に格差があったが、これからは大企業の内部でそういうことが起きてくるのではないか。
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