2013年5月10日
いらついてきた日本人
アベノミクスで世の中、何となく重石が取れたような解放感はある。民主党の時代、緊縮に緊縮、我慢に我慢、他人の懐に手を突っ込んで有り金はみんな取り上げてしてしまおうというような感じ、これがなくなったからだろう。
でもそれは恵まれた層が言うことで、通勤電車などでの光景はむしろ逆を示唆している。気がおかしくなった人が、この頃やたら目につく(僕も脇から見ればひょっとして)。何かこう非常に職場や家庭で押さえつけられていたとか、世の中の競争に伍していけなかったとか、そういう感じを与える人たちで、一人で大声で誰かを罵っていたり、混雑した歩道を周りを罵りながら傍若無人に早足で通り抜けていくとかである。
昨日は出発間際の通勤電車のドアのところで、どたどたというすごい駆け込みの足音、押された女性たちの「ああ、すごい」という抗議の声が聞こえた。しばらくして突然、初老の男の大声で「こっちだって急いでるんだよ!」。あたりはしんとなる。多分、女性たちが冷たい目で男を見たのだろう。
右肩上がりの成長がなくなってもう20年。だんだんキレル人が多くなってきた? それとも偶然?
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コメント
河東様
正に小生も感じているところです。
余りにも込みすぎる朝の満員電車でご指摘の様な場面に会わないよう、大変早起きして、早朝の電車に乗るようにしている(これはこれで早朝の空気は良いものです)のですが、それでも「何だかなー」という場面に出会います。
今日は、20代の若い女性がしっかりとした朝食を電車内で立ちながらとっていました。
自分の子供でしたら張り倒しますが、アメリカでは犯罪になるのですよね。
親が苛立つと、子も苛立つ、最後に皆が苛立ちだしたらどうなるのでしょうか。
でも今から40年くらい前は、「日本人は礼儀正しい」は仲間内だけの話で、他人にはよくキレてました。やはり「衣食足りて礼節を知る」ということだと思います。