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Automatic Translation to English
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2012年7月18日

大学で英語で教えるということは、本も英語で書くということ

ある大学のビジネススクールで企業の中堅幹部を英語で教えているのだが、困るのは教材。長い教材を全部英語で書こうと思ったら、起きている時間を全部それに当てないと間に合わない(それほどでもないが、報酬には明らかに見合わない)。

それにアルファベットというのはヤクザな文字で、漢字のようにぱっと見て意味がすぐわかるというものではないので、教室で使いにくいことおびただしい。だから教材は日本語で、しゃべるのは英語でということにすると、今度は外国人留学生が教材を読めない。

それはそれとして、英語で教えるというのは、明治以来の日本の大学の在り方を根底からひっくり返すものなのだ。明治時代は、教授が欧米で学んできた進んだ学問を日本語で教えることで、できるだけ多数の専門家を速成するのが方針だったのだろうが、それを旧植民地型のやり方、つまり英語でしゃべり、英語で読むというやり方に変えるわけだ。

そうなると、教授たち自身も英語で自分の教科を勉強しないと、読むべき本も推薦できない。そして教科書を書いて学生たちに買ってもらおうと思っても、英語で出版しないと相手にもしてもらえない、ということになる。

しんどいよね。しょうがない。こうでもしないと、日本の企業は外国人に牛耳られてしまうからね。僕も、これまで英語で書いたものを集めて、電子出版でもしておこう。

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