2012年12月 6日
日本の年金制度はギリシャなみに寛大?
ギリシャが財政困難に陥ってユーロ危機を引き起こしたが、その原因の一つに、ギリシャの社会福祉が寛大すぎる、たとえば50歳くらいから年金がもらえる(職種によってはもっと早い)ことが指摘されている。ドイツ人などは、「ギリシャ人は怠け者。こんなのは助けられない」と言っている。
だが、昨日面白いことを聞いた。「日本は平均年齢が高いので、年金をもらえる期間はギリシャ並みなのだ」ということ。50歳から年金をもらっても、70歳で死んでしまえば20年間しか年金をもらえない。日本では65歳から85歳までもらえば、ギリシャと同じ20年間もらうことになってしまうのだ。
やっぱり年金制度は改革しないといけない。今の日本人は一昔前より10年若返っているそうで、70歳くらいまで普通に働くことで全く問題ないし、むしろそう望む人は多いだろう。
ただ単純に「定年70歳」とするべきではない。キャリアの頂点はだいたい60歳くらいで終え、あとは補助的な業務に転ずるべきだ(そして満員電車を避けるために時差通勤)。でないと、組織が老人支配になってしまう。
今の日本の大企業が抱える問題の大きな部分はこの老人支配なので、それを助長することなしに、老人用の仕事(それも収益に貢献するものでないと維持できない)を増やしてほしい。年金を削減するのは、そうしてからだ。
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