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街角での雑想

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2013年6月28日

世界から半周後れの金融緩和だから

海原でヨットをしていて一番こわいのは、追い風でセールしていたのが、急に風向きが変わる時だ。
世界の金融市場は今がその時。

これまでのじゃぶじゃぶの金融緩和を絞るかもしれないと、米連銀のバーナンキ議長がほのめかしただけで世界の株式、金融市場は大荒れだった。

「いますぐ絞ることはない」という言葉が麻薬のようにばらまかれて、パニックは収まった。でも、金融緩和が出口に向かい始めているのは確かだろう。

そこで問題になるのは、欧米より半周遅れで金融緩和に踏み出した日本が大きなリスクを蒙るかもしれないということだ。それは米国で金融引き締めのため金利が上昇気味になり、世界の資金がそれにひきつけられてドル高、急激な円安になるのではないかということだ。

米国は国内では金融を引き締めながらも、株式・債権市場に日本が低利の資金を供給するのは大歓迎、どころか日本に圧力をかけてでもそうさせるだろう。それは一層の円安を招く。

アメリカ仕込みのアベノミクスが、アメリカに一方的に利用されないよう、参院選までは何とかごまかし、参院選後にひどいことになる、というようなことにならないよう、お願いしたい。

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