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街角での雑想

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2024年9月 4日

日本株暴落 急騰の力学 日本人の外国オンチと外国人の日本軽視

(これは8月28日に発行したメルマガ「文明の万華鏡」の一部ですが、今日も日本株は暴落を演じています。今回も米国株式市況の悪化に誘発されたものですが、もし米国が不況に陥ると、日本の株式市場低落も恒常化するでしょう。そして米大統領選挙では、トランプを利することになるでしょう)

日本株は7月末から1週間で、合計約8000円もの暴落を演じた後、約7000円分を戻している。暴落の大きな原因は、米国での利下げの後れが株価下落を招き、米国の投資家たちがリスク・オフ、つまり投機的な資金を世界中で一斉に引き揚げたことにある。日本での株式売買は外国人、特にヘッジファンドのカネに大きく依存していて、現物株の売買代金の7割を占めるとされる(8月21日付日経)。彼らは日本の企業業績を念入りに分析しているわけではなく、ムードで動く。もともと日本企業は不透明で危ないと思っているので、逃げ足は速い

 しかし、ここをついた論評は日本でもなかなか現れず、日本国内の要因だけに、この暴落の原因をこじつけようとしたのである。いわゆる文学的表現で経済を説明し、わかったような気になる、というやつだ。

 これはまた、外国投資家が日本を見る冷たい目、冷笑の目を、日本人が意識していないことも意味する。日本人の多くが独創的な思考力を欠くように見えることで、白人達は日本人をバカにしきっている。日本を相手にしてはただ儲かるか、儲からないかが判断の基準。

 もっとも日本人も、金儲けでは外国人はただの道具。儲かるか儲からないかだけが問題である点は変わらないのだが。


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