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街角での雑想

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2008年5月18日

他国の災難を政党が利用するとは

今日、大学で教えて郊外の駅に帰ってきたら、階段の下で「自由民主党」の大きなのぼりが出ていて、ミャンマーのサイクロンと中国の地震災害への募金を集めていた。集めるのは勝手だが、随分要員がいて、他人の歩く方向にまでせり出してきては、わりと強く募金を募るのだ。怒りがこみあげた。人の災難を自分の政治目的に利用するとは、許せない。そういうことに雇われているアルバイトの連中も情けない。尻まくってなぜ辞めないのだ。

災害への募金は日本赤十字社がやることだろうと思って帰宅してパソコンを見ていたら、民主党が同じ運動を始めたというニュースにぶち当たり、もう嫌気がさした。語るに落ちるというものだ。そうまでして、選挙民の支持をかきたてなければやっていられないほどなのだ。権力闘争で、日本を昭和前期のような行き詰まりに追い込んで。

他方、思う。この2つの大災害で苦しんでいるミャンマー、四川省の人々を、本当に気遣っている日本人が多いのだなと。政党が擦り寄ってくるほど多いのだなと。「失われた10年」以来、すっかり内向きになってしまったと思っていた日本人がまた、外に視線を向け始めたのかもしれない。

それにしても、日本の救助隊が四川省に行けて本当に良かった。活躍して欲しい。彼らの目がいいですよね。

コメント

投稿者: 岩浅 | 2008年9月25日 02:30

全く同感です。 他人の不幸を利用するとまでは、言いたくありませんが、政党がアルバイト学生を雇って、街頭で募金活動するとなると、胡散臭くて仕方ありません。
ましてや、自分の党の大きなのぼり旗を打ち立ててするのは、援助活動ではなく、人気取りの選挙活動です。
政府として他国への援助の必要を感じるなら、政策で援助行動を企画し、国会で訴えて国の公な活動としてすれば良いと考えます。

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