この前、ある大学の先生（ロシア学科）がうれしそうに言っていた。「またロシア語履修希望の学生が増えてきたんです」と。良かったね。ほとんど絶滅に瀕する種のようになっていたのに。

で、なぜかと聞いてみると、彼は言った。「それは中国語履修希望の学生が去年から激減したからですね。いえ、尖閣問題のためばかりではないと思うんです。どうも、日本人学生は賢くなったらしい。『いくら中国語を勉強しても、就活では日本語のできる中国人学生にかなわない』という、冷厳なる真理にやっと気がついたようなのです」だと。

いや、本当に中国人学生はガッツがあるから。日本語はぺらぺら、英語までぺらぺらに近い学生が大勢いる。日本人で中国語、英語が双方ともぺらぺらの人は両手の指で数えるほどでしょう。

というわけで、ロシア語履修者が増えているのだそうだ。日本企業もどんどんロシアに進出しているから、就活でも有利なのだろう。

で、ロシア語学習と言うと、外大や上智などの老舗はもちろん、函館の「ロシア極東大函館校」という大学もいいですよ。学生たちのやる気がすごい。見ていて気持ちがいい。ロシアの地方などの居住環境がきついところでも、サバイブできるのではないか。
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