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論文

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2010年9月 1日

ロシアは極東で核を使う演習?

8月はじめ、ロシア軍は極東で「ヴォストーク」と称する大軍事演習をやったが、この中でどうも戦術核(短距離で小規模のものを使い、敵の通常戦力を破壊する)を使う模擬演習をしたようだ。どこかの雑誌でロシア軍幹部がそう発言しているのだが、昨日見つけたその記事を筆耕のために郵送してしまったので、ここでは漠然とした記載にとどめておく。
ロシアは通常兵力が大幅に減ったので、NATO軍や中国軍に対しては戦術核で対抗するしかない。その軍事ドクトリンでは、「核の第一撃使用もあり得る」ことを明記している。
極東でもその演習をしたということは、それだけ極東の守りを不安に感じているということだ。何しろウラジオストックとその周辺の沿海地方をロシアが清から移管したのは、1860年のこと、そして今や中国東北地方の人口はロシア極東の20倍、経済力格差はそれ以上ということなのだから。

コメント

投稿者: noutori | 2010年9月 2日 15:31

瀬島龍三氏が1972年にハーバード大学で「1930年代より大東亜戦争までの日本が歩んだ道の回顧」という講演を行い、それがPHPの文庫本になっています。これを読むと陸軍はロシアを恐れていたというのが生々しくわかります。ロシアの脅威を防止するには朝鮮半島に親日的な安定した政府を作るというのが当時の基本的な戦略だったようです。
ロシア極東部の人口希薄にロシア政府が懸念を持っているとかかれていますが、北海道も小樽から稚内までは本当に笹が茂る間にポツポツと牧場が広がるだけの希薄地帯ですね。同じ懸念があるのではと思います。

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