2011年8月 4日
日本は今、地方の方がよくなっている 九州直方
北九州市の近く、元筑豊炭田の中心、直方(のおがた)に行ってきた。そこの町はずれの山あいに「ギャラリーオゥ O-Zero-無」という洒落た展示場がある。そこで他の作家の方々の作品とともに娘、梨香の作品も展示されたからだ。
このギャラリーオゥというのは、演劇家、故太田順造氏のアトリエだったのだそうだ。死後放置されていたのを、生前から太田さんを診ていた医院の夫人が買い取ってギャラリーにした。街はずれに客が来るかと思うのだが、それが上品な人たちが三々五々やってくる。
なんで直方なのかと言うと、地元の方がボストン郊外にあるウォールナット芸術高校に御嬢さんを送っておられたことがあって、そこで僕の娘の梨香と親しくなったからだ。ウォールナットの同窓生を集めると、展覧会でもコンサートでも、芸術なら何でもできてしまう。同窓生が集って、このギャラリーオゥでコンサートもやるのだそうだ。
豊かだ。それも心の持ち方が。このあたりには、日本経済がまだ良かった頃の残り香がある気がする。
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