2013年12月20日
中国人はもうテレビ・ドラマは見ない
この前、雑誌Economistを見ていたら、面白い記事があった。「中国人はテレビをもう見なくなった。特にテレビでドラマを見る者は30%しかいない。数年前は70%もいたのに。今では、中国人はドラマをインターネットで見ている。Youku TudouとかSohuが人気。こういった『インターネット・テレビ局』のために特別に作られたドラマも多い。
地上波は3000局もあるがすべて国営で、ドラマなど作ろうものなら、検閲に数カ月かかる。インターネット・テレビ局は、開設するには当局の許可が必要だが、番組をいちいち検閲されることはない。だからここには、表現の自由がある」とある。
そんなことあるはずがない、読み違えたのだろうと思って、昨日中国人の友人に聞いてみたら、Economistの言う通りだというので、たまげてしまった。http://tv.sohu.com/20131217/n391867372.shtmlなどを見てもわかるが、生き生きしている。中国人の生活は、反日とか尖閣とかとは随分遠いところで展開している。
中国人の友人はさらに言う。「番組への検閲がないので表現は非常に大胆です。そうやって、売春婦たちの生活をドラマ映画に撮った監督が、日本に娼婦を連れてプロモーションにやってきています」。------いいことだと思う。
何事も、現場感覚が大事。中国の指導部にとっても。
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コメント
興味深いです。固定電話の普及を飛び越えて携帯電話が普及した国ですし、恐らく、ソフトパワーの加速度的な進展を我々以上に体感しているのではないでしょうか。テクノロジーと統制の両面ですよね。我々は段階的に物事を考えることが当たり前になっていますが、中国の人たちはSFちっくに変化を楽しんでいるようで少しうらやましいです。
興味深いです。固定電話の普及を飛び越えて携帯電話が普及した国ですし、恐らく、ソフトパワーの加速度的な進展を我々以上に体感しているのではないでしょうか。テクノロジーと統制の両面ですよね。我々は段階的に物事を考えることが当たり前になっていますが、中国の人たちはSFちっくに変化を楽しんでいるようで少しうらやましいです。