2011年3月 5日
高すぎるようになった中国産品
先週ロシア人の友人が言っていた。「これまで上海の企業からモノを仕入れてロシアで売っていたが、もう高くなりすぎた。仕方がないので、もう契約は打ち切りだ」
僕の方から、「そんなことを言わず、重慶とか成都とか内陸部から輸入すればいいじゃないか」と言うと、
ロシア人の友人は、「中国は各地方ばらばらだ。上海の中国人は重慶に手をつっこめない」と言う。
僕の方から、「じゃ重慶に行って、商売相手を見つけりゃいいじゃないか」と言うと、
ロシア人の友人は、「そう簡単にいかないんだよ。上海の商売相手だってこれまで何年もかかって、『家族同然』という関係を作ってきたんだから。それをまた重慶でやるのか?!!!」
ここから見えることは、①中国からの輸出は、沿岸部での労賃上昇、原価上昇によって、ひとつの分水嶺にさしかかっていること、②中国は多くの面で、まだ単一の市場にはなっていないことである。
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