2009年10月 4日
シカゴ・オリンピックの敗北ーーオバマ大統領に傷がついた意味
今回国際オリンピック委員会総会で東京が敗北したが、それよりも目立ったのはシカゴが最下位で、オバマ大統領夫妻にすっかり傷がついてしまったことだ。
今回の投票結果は、欧州の白人委員だけでなく、アフリカや中南米の黒人委員もオバマを支持しなかったことを意味する。オバマ大統領は結局前政権が壊したものが最終的に崩壊するのを食い止めることはできないのかもしれない。あの政権、なにか凝集力が感じられず、いちど皆がてんでんばらばらの方向に走り出すと、収集がつかなくなるだろう。
そうした危険を防止するため、もしかすれば対イラン限定的攻撃を考えるかもしれない。それに成功して一気に政権の凝集力を高めようというわけだ。何やらカーター大統領時代、ヘリコプターでコマンドを送って人質の大使館員を解放しようとして大失敗した前例を思わせる。焦らずに、あと1年くらいは大丈夫だと思って(中間選挙は来年秋)じっくり腰を落ち着けてやったらいい。
フレー、フレー、オバマ。
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