2018年12月30日
米国のエリートも打つ手なし トランプによる戦後秩序の改造あるいは破壊
米国の外交についての意見を集約している外交問題評議会のRichard Haass会長が、右評議会の機関誌とも言えるForeign Affairs誌の2019年1・2月号に"How a World Order Ends"と題する論文を発表した。
彼はクリントン大統領の時代から、冷戦後の世界ではパワーが多極化してきたことを書いている人物だが、この論文ではトランプ大統領の下でとみに表面化してきた、米国主導の戦後世界秩序の終焉(実際には未だ終焉してはいないが)を正面から論じている。
時代を画する論文だと思うのに、あまり話題になっていないのは、皆「何を今更」という気持ちなのかもしれないし、またHaassもこれから何をしたらいいかについて、何も使える案を提示していないからだろう。彼は、「米国を改革(所得格差とか二大政党の過度のいがみ合いとか)して世界を率いる力を回復させる」ことを提唱しているのだが、皆がエゴで凝り固まっていがみ合っている米国は、改革できるはずがない。
以下、要旨を紹介したいと思えど、著作権の問題が生ずるのでできない。そのうち訳文がどこかから出版されるでしょう。
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