ユーラシア情勢メモ 2014年10月から12月
いつもネットで、旧ソ連諸国や中東の情勢をフォローし、データバンクも作っているので、アップしてシェアする。今回はウクライナ関係が多い。
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ユーラシア
★14、10、6 Tomdispatch.com
Pepe Escobar(フリーランスのライター)
北京・モスクワ・ドイツ枢軸の妖怪が現れたと指摘。
Berlin's geostrategicinterests seem to be slowly diverrging from Washington's.
ウクライナ
★14、11、21 M.T.
Strelkov、Zavtraにインタビュー。このごろは大手マスコミには登場せず、中小マスコミかSNS。
「東ウクライナの騒動は、地元の反政府分子が始めた。彼らも、政府側も、当初は戦いたがらなかった。ロシアが介入しようとしないのをみて、キエフは大胆になった。ハリコフ、オデッサは簡単に鎮圧されたが、ドネツ、ルガンスクは自分の部隊が国境を越えて戦い始めたことで現在のようになっている。これは自分の個人的責任である。」
「5月の住民投票では、ロシアがクリミアのように併合するのを期待していた。クリミアへの回廊が必要だろうと思った。ところがロシアは、ただ話し合えと言う。ショックだった。」
「7月末までは、地元勢力がほとんどだった。初夏には、兵力の90%は地元だった。8月になってロシアから「休暇で」やってくる兵力が増え、9月初めマリウポリの戦いはほとんどロシア兵力によるものだった。無血で占領できる状況にあったが、モスクワから占領するなという指令があった。」
★14、11、20
バイデン、本年三回目の来訪。異例。
Non-lethal支援強化を表明の構え。
(その後報道ない)
★14、11、21 Kyiv Post
ヤツェニュク、バイデン来訪を前に会見で強調。「11月末までに連立合意はできる」。これによって、ポロシェンコとの不和といううわさを打ち消そうとする。
★14年11月
「ロシア、軍増強」という報道しきり。
しかしフェルエンガウエルは、「冬には大規模作戦はしない。親露派から要請が強いので、少々の兵器は送っているかもしれないが。ロシアは大規模侵攻すれば、すべてを失うことを心得ている。」
親露派がウクライナの炭坑地帯を押さえたまま、ずっと推移していくだろう。
★14、11、18 Sputnik
ヤツェニュク、ノルウェーのSolberg首相との会談後、「ウクライナ政府はロシアを、第三国で東ウクライナについて真剣な話し合いをしようと招待した。すべてはプーチン、特にその取り巻きにかかっている」と述べる。
★14、11、12 Fortruss.blogspot.com
11日、ポロシェンコは平和が必要だ、第3次大戦は不要だ、と言ったが、これは選挙の後、外国顧問の圧力に負けて、Blizkriegをしかけ、敗北したからだ。親ロ派はGradsを地中から掘り出し(?)、Snezhnoeから援軍を得た。これによって、11月7日に予定されたBlizkriegの前日に攻撃を開始し、ウクライナ軍を壊滅させた。
★14、11、11 Russia Direct
Benediktov、「東ウクライナとロシアの国境は国境警備がない。密輸者にとって天国。
→紛争は続いた方が彼らにとってはいい。」
★14、11、10 Interfax
Yuldashev検事総長、東ウクライナから武器を持ってキエフに戻ってくる連中が危ない、既に557件の公判が進行中。しかし17000名の警官がキエフにはいる。武装分子は革命を起こせない。」
★14、11、10 Thedailybeast
国防省報道官Lysenko、「親露派、ロシアから対空ミサイルのPantsir(Greyhound SA-22)を入手した。これはウクライナ軍のものではないことを言っておく」。
(撃墜準備ではないか?)
★14、11、10 Www.rt.com
キッシンジャー、インタビューで、西側は連合協約の意味、ロシアの反応を十分評価しなかった。ロシアは西側に過剰反応した。いずれにしても冷戦の可能性ある。制裁は、たとえば他の大国(中国)に対して取ると、保護措置を取る口実とされる可能性があると述べる。
★14年11月
米国中間選挙で共和党が勝ったので、ウクライナに殺傷兵器送られるだろうとの論調増える。
★14、11、9 Reuters
EU側も、ウクライナへの警戒心が芽生えている。「ロシアとつるんでEUから搾り取ろうとしているだけではないか」。特にガスの件。
そして貿易でも、ウクライナはEUへの輸出で関税を免除される一方、EUからの輸入では関税を取ることを特例として認められている。こうしてウクライナはEU、ロシア双方からいいとこ取りをしている。ポーランドなどは不公平だとして苦情を言い始めている。
★14、11、8 RFE
米国防省報道官Kirby、ロシア軍が侵入してきたとの報道については、"no independent operational reporting"と述べる。
★14、11、7 James
ウクライナでは「チェチェン人」が親ロシア勢力の多数を占めているように報道されている。これは、チェチェンからロシア軍が送られているため。
しかしチェチェンのロシア軍には、チェチェン人はほとんどいない。Kadyrovtsyがウクライナに来ていると言われるが、Kadyrovtsyとはロシア軍ではなく、内務省軍にいる。
★14、11、7
ドネツ空港で、政府右翼Pravy Sektorとともに戦っていたチェチェン人司令官Vakhid Bamatgireev、親露側に殺される。
★14、11、7 The Independent
Alexander Lebedev(新新聞の)、Vladislav Inozemtsev、共同論文。
クリミアについて、(米国を除外しての)ロシア、EU間妥協が必要。
ロシアは、クリミア併合が一時の感情にかられたものだったことを認める、しかしウクライナ政府が大きく変わらない(現在の国家主義)限りは現在の地位は変えない、クリミアの地位はウクライナがEU加盟国となって後に議論する(これによって、問題をロシアとEU間のものにする)、クリミアはロシア支配の下に特別経済地区として、繁栄させる。
この妥協が成立すれば、沿ドニエストル、アブハジア、南オセチア、カラバフについても妥協が可能かもしれない。
西側が最初に行動するべし。西側の戦略がCoherenceを欠いたために、現在の事態が起きているのだから。
(KGB的なご都合主義のアイデア)
★14、11、5 James
東ウクライナの親ロシア野戦司令官たちはSNSで、クレムリンに見捨てられる不安をPR。10月23日、セルゲイ・イワノフは、この不満に言及したが、Novorossiyaの地理的範囲を現在支配地域のみに限定した。
・東ウクライナでの独自選挙で、現地の支配構造は一変した。Party of Regionsやオリガークの勢力は一掃され、無教育の右翼がポストについた。
・ロシア人は少数なのだが、ロシア語が優位を持たされつつある。
・ドネツとルガンスク州の人口は2013年で650万だった。親露派は現在、この人口の半数より少し多くを支配し(沿ドニエストル、アプハジア、南オセチア、カラバフを合わせたものの4倍)、キエフは領域の半分以上を支配している。
・2001年国勢調査では、ドネツ州では57%がウクライナ人と名乗ったが、ウクライナ語をしゃべる者は24%のみ。
ロシア人と名乗る者は38%だったが、75%がロシア語をしゃべった。
・同じ調査でルガンスク州では、58%がウクライナ人と名乗ったが、30%しかウクライナ語をしゃべらなかった。ロシア人と名乗る者は38%だったが、69%がロシア語をしゃべった。
★14、11、4 Euromaidanpress.com
マイダンの活動家、Volodymyr Parasiuk、「ロシア軍がウクライナにまた侵入した」と決めつけ、ポロシェンコを自分のことしか考えない腰抜けと批判、ヤツェニュクも第3のマイダンが起こりかねないと脅す。
★14、11、4 Www.antiwar.com
ポロシェンコ、軍に東へ行けと命ずる。"to repel possible attacks"。
★14、11、4 James
ウクライナ西部にハンガリー系のRusin人住む。彼らは最近、在米ロビーも動員して、ウクライナ政府が彼らの以前の自治を復活させるよう要求。「指導者」がプーチンに公開書簡で、ロシア軍のPKO展開を求めたりしている。
ロシアによる陽動作戦で、ロシアは背後にとどまり、ハンガリーのOrban政権を前面に立たせようとしている。
ハンガリーの対ロ傾斜が明らかである。
★14年 ナリワイチェンコ・ヴァレンチン保安庁長官(SBU) (諜報)
48歳。外交官出身。米国在勤の後外務次官になったため、CIAといわれている。ユシェンコが保安庁長官に任命。ロシア派を排除。
ヤヌコヴィチに解任されるも、14年政変で返り咲き。
★14、11、3
ルガンスク「共和国」では、これまでの首相Plotnitskyが63、08%で首相に選ばれる。また彼の率いる政党「ルガンスクの平和」は69、42%を得票。
Plotnitskyは8月14日まで「国防相」だった。
★14、11、3 RIA
ウクライナ電力・石炭省第一次官、親ロ派支配のドンバス地域から、彼らに代金を支払って石炭を購入する用意を表明。
冬季の備蓄400万トン必要なのに、まだ180万トンしかない。南アから輸入をはじめはしたが、ドンバスの方が安い。1トン、85ドルまで支払う用意がある。
★14、10、31 CSIS
30日、ロシアとガス合意。来年3月まで。2009年の10年合意に基づく高い価格で。累積債務31億ドルは年末までに支払い。3月までのガス代金は前払い。11月、12月だけで15億ドル。
・ウクライナのエネルギー効率は悪い。GDP1単位あたりのエネルギー使用量はロシアの倍(工業が大きければそうなる)。
★14、10、29 Centrasia Site Olesya Buzina(偽名だろう)
ポロシェンコとヤツェニュクは個人的にも温かい関係にはなく、選挙本部同士は互いをライバル視している。
首相はこれまで大統領になることが多かったので、ヤツェニュクは今や大統領への野心を持っているだろう。だいたい、彼の党は他の党と組めばポロシェンコ・ブロックなしに政権を作れるのだ。
そして両者の間では、ヤヌコーヴィチの利権の奪い合いが始まっている。
もっともSadoviy市長は、経済危機の時に政権に入るリスクを心得て慎重だが。
・ロシアとの天然ガス合意は、Medvedchukがモスクワで取り付けてきたものだ。
★14、10、29 RIA
キエフ政府は説明なしに、11日にドネツ人民共和国と署名した境界線合意の署名を撤回した。
これは、9月19日の前線を基本とするものだった。
★14、10、29 Johnhelmer.net
選挙結果は予想外。一つはポロシェンコの指示率低下が顕著で、彼への票がヤツェニュクに流れたこと。ポロシェンコの選挙運動は低調で、過信が目立った。
一つはSadovyiの勝利。目新しかったからだろう。
・225が比例議席、198が小選挙区議席。
・ロシアの外務省は、「紛争の平和的解決を支持する諸政党が多数を獲得した」
★14、10、28 Reuters
オランダ当局、「MH17撃墜については、米ロ諜報情報を求めている。米国の場合、諜報情報を検察に渡すことについての法的障害がある」
★14、10、28 Reuters
Shlapak財務相、「連立政府ができるまで、IMFミッションは来ないだろう。従って(170億ドルのIMF融資のうちの第2回トランシェ27億ドルは、年末には間に合わないだろう」
(RIAによれば、Shlapakは、「年末までにEUから7、6億ドル、世銀から5億ドルの財政支援を受けることになっている」と述べる)
そしてキエフは、ガス代金支払いのために20億ユーロをEUに要請している。
★◇14、10、28 Reconsideringrussia.org
総選挙の投票率は52、42%で低かった。西部でもルーマニア系、ハンガリー系居住地では低かった。その他の西部では高く、リヴォフ州では70%。
・ポロシェンコ党は南部、ザカルパチア西部で強く、キエフ周辺ではヤツェニュクと五分五分。僅差で負けているところ多い。
・人民戦線は西部で強い。ロシアに対して強硬な姿勢。鉄壁建設が公約になっている。
・野党ブロックは東部で強い。
・今回、共産党は議会で初めてプレゼンスを持たない。
・SvobodaとRight Sectorは比例区では足を切られたが、小選挙区では当選している者多い。Parubiyなどは人民戦線から当選している。
主要政党は議席の半分しか占めず、残りは小選挙区議員で、Yaroshもこの中にいる。
・今回伸びたLyashkoのRadical Partyは彼のワンマン党で、公約を連発するとともに、核武装を提唱している。東ウクライナでは戦闘に参加してきた。
・こうして、連立には多くの反ロ党が入ることになるだろう。これはポロシェンコに圧力となる。
★14、10、24 The Guardian、Patrushev インタビュー
「Nulandは、1991ー2013年に米国はウクライナの民主化を助けるために50億ドルを与えたと言っている。議会文書によれば、2001ー2012年、様々な援助の名目で24億ドルが行っており、USAIDは約5億ドル、国務省は50万ドル、国防省は3、7億ドル」
★14、10、24 Kyiv Post
保安庁、キエフ郊外でFSB「将軍」、Nikolai Grechishkin捕捉。記者の名目でロシア兵器搬入、ロシア兵士死体搬出等を担当していた他、13日ウクライナ内務省兵士が議会をストームしたのを組織した疑い。
★14、10、23 FT
Anders、ウクライナへのマーシャル・プランを提唱。
(自分がカーネギーに書いたことではないか?)
★14、10、19 WP
米国上院軍事委員会のレヴィン委員長(民)とインホフ筆頭理事(共)が連名で、ウクライナに自衛のための兵器を供与せよと呼びかけ。
★14、10、16 Interfax
ロシアの移民局次長、「本年9月までに363万のウクライナ国民がロシアに動いた(帰った数は言わない)。1、5万以上が居住許可を受け、14、360名がロシアに帰化し、114、6万のウクライナ人が移民局に登録している。約21、9万人が難民あるいは暫時亡命の地位を申請している。暫時亡命の地位は18万名のウクライナ人に供与ずみ」
★14、10、4 Reuters
ロシアのリペツクに、ポロシェンコが2001年に買収した菓子工場がある。戦争以来、税務署、検察等から嫌がらせを受けてきた。しかし9月5日の停戦合意以降、ましになった。
★14、9、17 I
ウクライナには欧州最大のウラン鉱床がある上、原爆製造能力もある。10年で原爆を保有できるだろう。Dirty bombならもっと速く。
★14、11、2 RIA
1日の「選挙」(首長と議員)、ルガンスク州では投票率17時で38%。
★14、10、31 Interfax
SBU、「東の親ロシア分子、ウクライナ内務省軍の制服5000着を入手した。挑発工作に使うのだろう」
★14,10,31
ロシア、ガス供給を再開。ウクライナが未払金を支払ったうえで今後のガス代金を前払いすることで、ロシアは2015年3月末までの供給を約束。
★14、10、30 Pando.com
米国の事業家Pierre Omidyarはホワイト・ハウスにも頻繁に出入りし、NSAとも関係ある。インドではモディを以前から支援。ウクライナではSvitlana Zalishchuk(9月ポロシェンコ党から議員に)をUSAIDとともに資金援助してマイダン(NGOのネットワーク、New Citizen, Chesno,Center UA)を促進した。Zalishchukは元副首相でウクライナのEU加盟を促進したOheh RybachukによってNGOに入ったもの。
彼女は今や、ポロシェンコ党の主要な顔になった。
★14、10、30 Bloomberg
統計局、第三四半期のGDPは対前年比5、1%減少したと発表。予想された9%程ではない。第二四半期より2、1%下落。
★14、10、30 RIA
ドネツのザハルチェンコ、キエフ政府との境界線決まっていない、ドネツ州全てを自分の領土と認める、と言う。
・10月11日に、9月19日時点の境界を境界とする合意が署名されていたが、29日キエフの副首相が右合意から撤退すると声明。
★14、10、30 Interfax
総選挙の結果、99、42%の開票率。
人民戦線が22、17%、ポロシェンコ・ブロックが21、82%(クリチコのUdarも入っている?)。
西ウクライナのSelf-Help党が10、99%で三位(RFE:党首Sadovyyは8年リボフ市長をやっている。ほかに32歳で、禁煙運動の中心だったHannaHopko、マイダンの戦士でLustration委員会長のYehor Sobolev(37歳)。東でロシアに対抗する義勇大隊長Semyon Semenchenkoがリストの2位。ロシアのヤブロコ相当。Sadovyyは市長を続け、地方分権、行政改革を推進するつもり。Sadovyyはコロモイスキーに近い、コロモイスキーの資金を得ていると噂されているが、否定している)、野党ブロック(その多くはヤヌコの「地域」党議員)が9、38%、過激党が7、45%、チモシェンコのBatkivschynaが5、68%。
右翼Svobodaは4、71%で、5%の足切り。
・しかし小選挙区が半分なので、議席数は上記分布とは全く異なる。ポロシェンコが132、人民戦線が82になるだろう。96の無所属議員が、右のいずれかに属することになるだろう。
(これで、ヤヌコの勢力は少数となり、権力交代は達成されたと言えるだろう)
・(10、29 Kyiv Post)
1月16日の「独裁者法」に賛成したヤヌコ系の議員64名、小選挙区で当選。
ポロシェンコ・ブロック、野党ブロック党、様々の勢力から支持を受けた。
★14、10、29 Christian Science Monitor
東ウクライナは11月1日に独自選挙を行うが、これは9月5日プーチンとの合意に反するもの。「東ウクライナの特別の地位」に関するものであるはずが、独立を前提とした投票になっている。
★14、10、28 R.G.
2004年憲法で動いている。大統領は経済閣僚任命できない。
大統領と首相は争い始めるかもしれず、その場合大統領は野党ブロック、ヤツェニュクは自助党と組むだろう。
・権力の分散が進んでいる。SBUでは2000名が解雇され、Gunmenで換えられている。内務省でも同様の現象。
→彼らが権力をとろうとするかもしれない。
・また地方での「諸侯」の力が強まっている。中世のように。たとえばトランスカルパチアのIvan Balohaクラン、HalychynaではFreedom and Samopomichが地歩を固めている。今のところ、キエフ政府に国際的な認知が集まっているが。
★14、10、21 Www.rt.com
米国の雑誌Politicoに、ポーランドの元外相シコルスキー、「プーチンは2008年から、ウクライナをポーランドとともに分割することを考えていた」。
否定される。
★14、10、21 Vineyardsaker
ドイツBND、議会に対してMH17はウクライナのミサイルを盗んだMilitia(これが不明。ウクライナの跳ね上がり、あるいはオリガークの私兵)によって撃墜されたとの資料を提出したもよう。
これはSpiegelによる。ウクライナ当局はこれを否定。
(これは、「ロシアから提供されたミサイルで撃墜」という米国政府の拙速な所見に反論するものである)
★14、10、20 Business New Europe
アフメトフのZaporizhstal、Right Sectorのかっこうをした者100名以上入ろうとするが、工場警備隊に撃退される。15日にも同様のことがあった。
Zaporizhstalは、キエフ政府支配地域にある。
★14、10、18 Warlog
13日、議会の建物に内務省軍兵士たちが抗議運動をしたが、そこにロシアFSBのYulia Kharlamovaがいたことが判明。SNSで抗議をあおっていた。彼女はルガンスクのGRU特殊部隊司令官Alexei Milchakovの友人。
★14,10,18
ウクライナとロシア、独仏の4カ国は17日、ミラノで首脳会議。天然ガスの供給再開へ前進。最終的な合意は持ち越し。
★14、10、17 Business New Europe
39名がLustration Lawで首に。
うち19名は自分で辞任。国防次官、経済第一次官、輸出規制庁長官等。
★14,10,15
国防相にポルトラク氏。内務省部隊を改組した「国民防衛隊」の司令官。12日、ヘレテイ前国防相を更迭。
★14、10、14 RIA
トルチノフ議長、ドンバスの特別な地位に関する法律に署名、大統領に送付。
★14、10、14 Business New Europe
350名の内務省軍兵士、キエフ近郊の基地から武器なしでやってきて、大統領府に「もう徴兵期限終えたのだから、demobilizeしてくれ。冬に向けて着るもの、食べるものを出せ。自分たちを家畜ではなく、人間として扱え」と要求。
当局は、徴兵を解除すると、次が見つからないことを恐れている?
Poltorak司令官(その後国防相に)、彼らに語りかける。
「基地に戻れ。今日は反乱とは見なさない。敵がおまえたちを利用して、国をばらばらにいようとしている」
「徴兵された者を前線には送らない」
・同様の抗議、13日ハリコフでも。
★14、10、14 Interfax
在ロシアのEU大使、「10月末には、制裁措置のレビューをする」。
★14、10、14
14日、8000名の青年たちが議会を襲撃。「recognize us!」と叫びながら。催涙ガスを目にふりかけたり、獰猛。
★14、10、13 Business New Europe
ドンバスで、分離派の指導者で元ドネツ「人民知事」Pavlo Gubarev、撃たれて重体。同時にプーチンは、国境付近に展開していた部隊に、兵舎に帰るよう命令。
ウクライナ側は、ロシアがGubarevを撃ったのだと言い触らす。
(Gubarevがロシア軍の一部と語らって、攻勢でもかけようとし、ロシア軍諜報部に妨害された?)
★14、10、13 Reuters
Shlapak財務大臣、「ロシアとの事態が悪化しなければ、今年も来年もIMF追加融資は不要。今年の債務返済をリストラする必要もない。
現在外貨準備は160億ドル、政府が20億ドル所有していて、これで当面足りる」
★14、10、12 RFE/RL
少しずつ、人々はドネツクに戻ってきている。避難は金が続かない。市中では劇場、映画館もオープンしている。
常に砲撃を受けている地区は、4カ所に限られている。その他の中心地区では湯がでないだけで、電気も水道もガスもOK。ゴミ収集も。
市長はキエフに避難しているが、副市長Konstantyn Savynovが仕事をしている。爆弾のあと、道路は直ちに舗装修復されている。
・情勢緊迫の時はレストランはすべて閉まったが、今は徐々に開店しつつある。しかし大型ショッピング・センターはすべて閉まったまま。ATMも動かない。他方、現金カードは使える。
・必要なものは何でも買える。ドネツクは裕福な街で、住民は品ぞろえの豊富さになれている。
・Creative middle classは逃げたまま、帰ってきていない。
逃げた者の数は、帰った者の数を上回っている。
・分離派勢力はいくつもに分かれており、互いに戦うこともある。地元の連中が多い。
そのことは、皆が気がつき始めている。
(これに比べると人口50万の製鉄都市、ルガンスクの状態はMiserable。Mashable.com 10月8日によると、公共サービスは電話、電気、ガスも含めてほぼ止まっている。カフェはほとんど閉まっている。)
★14、10、11
リャシュコ、「コロモイスキーが5000万ドルで、自分の党を買おうとしたが、断った」
二人は、この数週間、争っている。コロモイスキーがリャシュコを買おうとしているのが主要原因だろう。
★14、10、11 Kyiv Post
ドンバスのTaruta知事、ポロシェンコに9月更迭されたが、後任Kikhtenko(元内務省軍司令官)を批判する談話。
「ドネツ住民はよそ者を嫌う。彼はハリコフ出身。彼は、知事は軍務をやるのだと思いこんでいる。経済・社会面を意識していない」
★14、10、10 Www.rt.com
SBU長官Nalivaichenko、「MH17撃墜捜査は、Buk Mミサイルの破片が見つかれば、それで終わり(ロシアの犯行)」と発言。
ところがロシアはBuk M改良版しかもっておらず、Buk Mはウクライナしか使っていない。
BukMの破片と思われるものが見つかったことを西側から通報され、その意味をよく知らずに、知ったかぶりをして見せて、かえって墓穴を掘ったのでないか。
・それに加えて、ウクライナの第156SAM連隊が当日、無許可でミサイルを発射したことが明らかにされた。
★14、10、10 Reuters
世論調査によると、選挙では29、9%がポロシェンコの党、8、7%がチモシェンコの党、7、6%がリャシュコの党。
ヤヌコヴィチのRegional Partyの議員の多くは、元燃料大臣Yury BoikoのOpposition Blocか元銀行家のSerhiy TigipkoのStrong UkraineParty.
・他方、この調査は政党リストでの選挙に関わる225議席のみ。残りの225議席は小選挙区。ここでは、寡占資本家に払われた者が多かった。
★14、10、10 RIA
ドネツク共和国ザハルチェンコによると、キエフ政府と緩衝地帯について合意。
キエフ政府軍はドネツ近郊のPeski等から撤退する。そこから砲撃していた。他方、Maiupol,Slavyansk,Kramatorskはキエフ側に。
★14、10、9
ドネツ共和国のザハルチェンコ首相、ミンスク合意は自分の仲間、地元住民への裏切りとなるので、辞表を提出した、と記者に言い、数時間後取り消す。
★14、10、9 Foreignpolicy.com
リャシュコ、孤児院からいくつかの学位を得たと言うが、証拠はない。
Radical Partyを率いるが、もともとは「祖国」。チモシェンコと2011年決別。
議会には彼一人しかいない。
・EU、NATO加盟派だが、寡占資本家を政治から閉め出し、中小企業を優遇することを標榜する。
・Shakhtar,Azovの義勇旅団を組織している。Facebookで募集。後者はMariupol防衛で功績。
★14、10、9 AFP
いわゆるLustration法、ポロシェンコ署名。ヤヌコヴィチ時代、1年以上勤務した官僚、腐敗した官僚を辞めさせる。
デモの圧力下。
良識ある者たちは批判的。
★14、10、8 Vineyardsaker
親ロシア派へのロシアからの重火器供給減少。人員流入は減っていない。
・ドネツク空港は親ロシアが制圧し、ここからドネツク市への砲撃はなくなった。
・しかし政府軍は態勢を立て直し、Gorlovka包囲を狙っている。
・前線は動いていない。キエフ政府はドネツ州に80名のロシア軍参謀要員を招き、緩衝地帯計画を作らせている。
・他方、ベラルーシがPKOを出す構え。親ロシア派はこれを歓迎。ベラルーシ軍は屈強である上、ロシア軍とほぼ一体で、信用できるからである。
・→プーチンは今、自分からはしかけない。ウクライナが攻撃してくれば、介入するだろう。
・親ロシア派のリーダーと司令官たちの仲は悪い。選挙に備えているのと、モスクワの歓心を買う競争と。リベラルと権威主義者の争いもある。
★14、10、8 Svpressa.ru
7日、ルガンスクで親ロ派野戦司令官たちの集会が行われる予定。ヘルソン、ハリコフ、オデッサからも参加。
旗を振っているのはPrizrak部隊の司令官アレクセイ・Mozgovoi。
・停戦に反対し、オリガークに仕えている政治家の除去を求める。
Zakharchenkoドネツ首相、プロトニツキー・ルガンスク首相のこと。
デニス・Pushilin,アレクサンドル・ザハルチェンコ、アンドレイ・Purginも、キエフやアフメトフと関係を維持している点で問題。
・ドネツ、ルガンスクとも領土の半分はキエフ政府の下にある。
・「ロシアがウクライナで負けると、モスクワでマイダンが起きるだろう」
★14、10、8 RIA
6日(?)Nuland来訪。「ウクライナ政府は、国境を固めるための新提案を準備中」と述べる。
6日、ポロシェンコは、ルガンスク州の境界を変える問題を議会に提起(これはヌーランドが大学で学生から受けた質問にもあり、ヌーランドはそのことを知らなかった)。
・Nuland、学生へのスピーチで、腐敗、それに対するComplacencyも問題だとして、"Keep pushing forr accountability. Keep pushing for checks and balances in your internal system. Keep pushing for a clean, accountable judiciary. Be active in your communities. Work for your country. Be builders, notdestroyers. "
(ワシントン・コンセンサス)
★14、10、8 Russia-direct.org
ウクライナの核武装を議論。1991年には世界で3番目の核を持っていた。ロシアの管理下にあったが。
費用がかかったため、1994年Budapest Memorandumでロシアに核弾頭引き渡し。引き替えにロシアは、ウクライナの安全を保障。
2012年オバマによって、残っていた濃縮ウランもロシアに引き渡した。
しかし核兵器は、攻撃を抑止するのに有効。
★14、10、8 RIA
Rossiya Segodnyaの注文でICMが英仏独で世論調査。ウクライナ危機への介入を支持するのは英国で54%、フランスは48%、ドイツは36%。若年の方が支持率高く、男性の方が支持率高い。
人道支援を送ることは、76%が支持(フランスは57%)。
★14、10、8 Www.rt.com
(格付け)Fitch、キエフ市が債券償還しなかったとして、市の格付けをCCCからCCに格下げ。
全国についても、BBBからBBに格下げ。
★14、10、7 TASS
ロシア大統領市民社会人権評議会のマクシム・シェフチェンコ、ドネツク視察の後、「ポロシェンコは治めていない。9月19日のミンスク合意は守られていない。誰が停戦を破って砲撃しているのか聞くと、ウクライナの軍部は「誰か第三の勢力が」と言う」
★14、10、7
エコノミストのOleh Soskinは、本年マイナス15%の成長率を予測。
ドネツのTaruta知事は、これまでドネツからの輸出は毎月15億ドルあったが、50%減少した、占領地域の鉱山、工場はほとんど動いていない、と言う。
★◇14、10、7 Reuters
世銀は本年、8%のマイナス成長を予測。
ヒュブナは年初来、38%下落、現在、12、90。
GDPが15%減少した2009年以来の後退。
・鉱工業は2013年、GDPの25%だったが、8月には対前年同期比21、4%減少。
・炭坑の半分は休止。
Metinvestの製鉄所のいくつかは動いていない。
・発電用石炭はこれまで輸出していたが、輸入が必要に。
・外貨準備は年初来22%減少して158億ドルに。
・投資家が注視しているのは、ロシアが30億ドル保有するウクライナの債券にどうするかということ。ウクライナのGDPの60%を債務が越えれば、債券償還を直ちに求めることができるという条項がある。これをロシアが実行するとウクライナはデフォールトになる。
★14、10、6 RIA
ロシア、「ウクライナ・EUとの三者でのガス協議、整った。ウクライナ政府の回答を待つのみ。価格は先6ヶ月、100ドルまけて385ドルにする」
しかしこれは輸出税を免除することで割引になる。ウクライナは契約価格時代の引き下げを求めている。また債務支払い日程等についても合意が必要。ウクライナは、ロシア→EU→ウクライナのガスの流れを合法化したがってもいる。
★◇14、10、2 Business New Europe
EUとの協定が成立すれば、ウクライナの製造業はEU企業に国内でも負ける。入札で負ける。ロシアへの輸出も減少し、工場閉鎖多数。
リヴォフのバス工場は9月15日、操業停止。
ザポロジェのウクライナ最大の自動車組立工場も操業一時停止。
西ウクライナでシュコダの車を組み立てているEurocarも操業停止。
中部のKremenchugのKryukov鉄道車両製造工場も、2014年上半期ロシアへの輸出が7、5億ドル減少。既に2013年生産は50%減だったが、1ー7月にさらに50%減。
Kremenchuk製鋼所は9月29日閉鎖され、1500ー2000名が解雇されるだろう。
・Sumy Frunzeはタービン生産だが70%をロシアに輸出してきた。上半期、ロシアからの注文は50%低下した。
・7月、政府がすべての兵器輸出をロシアに禁じたため、ザポロジェのMotor Sichのヘリコプター・エンジン輸出が宙に。
2011年、12億ドルの5年契約を結んでいた。ロシアはピーテルの工場で生産を始めたが、まだ世界への契約を満たせる量がない。
MykolaivのZorya Mashproektは船舶用タービン。
・政府は国防支出増加で補填すると言っている。
・Antonovは新政府がこれまで長く社長をやりロシアに依存してきたDmitry Kivaを更迭したため、彼を支持する者達が後継陣営を工場に入れない。訴訟になる。
・酒造企業は、政府が酒税を上げたことが売れ行き低下。SUN InBev Ukarine,Carlsberg。
・ウクライナ航空も財政難。
・Kremenchugのトラック工場KrAZだけは戦争で30%売れ行き増。
鉱山実業家のKonstantin Zhevago所有。
★14、10、3 TASS
ポロシェンコ、「ドネツ、ルガンスクのインフラは50%が破壊され、42%の工業設備がだめになった。しかし内外の資金10億ドルを得られるので、再建できる」
★14、10、2 WSJ
ポーランドの新首相Ewa Kopacz、「分離紛争にはプラグマチックに対応する」と述べる。
★14、10、2 Bloomberg
経済連関切断。
アフメトフ所有で最大電力企業DTEKはその半分の発電所でルガンスク州南部産の石炭を要する。キエフの事業所向け電力供給を削減している。
・養鶏のMHPは、卵生産所を失い、輸入卵で原価8%上昇。
・2015年末までに返済を要する元本、利子は150億ドル。
・IMFは、ウクライナが危機になれば、Conditionalityを緩める構え。
→西側はウクライナにカネを投げ与える。
★14、10、1 Business New Europe
NGOが副検事総長Anatoly Danilenkoの横領を摘発(国有地140Haを横領したもの)。ポロシェンコ政権初の腐敗ケースとして喧伝される。
★14、10、1 Reuters
Naftogaz、満期になった16億ドル債券、払い戻せずにいる。これはウクライナ政府の保証つきのものであるため、ウクライナ政府のユーロ・ボンドの信用も落ち、債務保険の掛け金が跳ね上がった。
★14年10月
(ドネツでは12月7日「選挙」が行われることになっている。キエフ政府のお墨付き)
★14年10月 セルゲイ
ドネツ空港とマリウポリ港は取りたい。
★14、9、29 TASS
EU委員会、29日、ウクライナとのFTA(Deep and Comprehensive FTA) の発効を2015年12月31日に15ヶ月遅らせる声明。
・9月12日、ウクライナ、ロシア、EUがブラッセルで会合し、妥協交渉のために延期が必要であることに合意していた。
★14、9、29 Interfax
大統領府次長Dmytro Shimkiv、「国防費を2020年までに5倍とし、これまでGDPの1%を5%とする。人口1000人中2、8人の兵士だったのを7人にする」
★14、9、29 Kyiv Post
議会選挙後も、機能はしないだろう。来年にはまた解散だ。そしてドネツ等では選挙が成立しないから、450議席のうち415議員しか選出されないだろう。
・9月12ー21日調査では26、9%がポロシェンコ党に、6、2%がLyashkoのRadical Partyに、5、5%がチモシェンコのBaktivshchynaに、3、9%がヤツェニュクの人民戦線に、3、3%が自由党に。
★14、9、27 Economist
ドニエプロペトロフスク州にはドネツから強盗が難民に紛れて入り込み、誘拐、公務員襲撃等。
ドネツがソマリア化、あるいは犯罪化した沿ドニエストルのようになるかも。
ドニエプロペトロフスク側は、州境を厳重に警備。
★14,9,27
「ポロシェンコ・ブロック」9月2日にはクリチコ氏が率いる政党「ウダル」が加わる。
○地域党は14日「4分の1の有権者が投票できない選挙には参加できない」としてボイコット。
○親欧米派の第1党「祖国」では8月末、ヤツェニュク首相とトゥルチノフ国会議長が離党、新党「国民戦線」を結成し、ポロシェンコ・ブロックとの合流協議を開始。ただ、選挙区調整などが難航した結果、合流は見送られた。
○祖国側はポロシェンコ氏との対決姿勢。ティモシェンコ氏は17日、大幅な自治権を与える政権の方針について「完全に違憲的だ」と批判。
★14、9、26 Rbth.ru
ポロシェンコは初めて本格的な会見をし、EU加盟申請をするとしても彼の任期の終わりだとか、クリミアに自由経済区の資格を与える用意があるとか言う。
★14,9,25
「ドネツク人民共和国」11月2日に議会選を実施。元首を決める選挙も同時に実行。ルガンスク州でも、同じ日に議会選。
★14、9、23 Johnhelmer.net、Moscow
ピンチュク(クチマの娘婿)はこれまで、Brookings,Peterson Instituteに拠金。Anders,BookingsのSteven Pifer元在ウクライナ大使はその恩恵(年間20万ドル)を得ているはず。クリントン財団も2006ー2012年に少なくとも1300万ドルを得ている。
・他方、ピンチュクのパイプ企業Interpipeは2011年、倒産している。
・それもあって、ピンチュクの持ち株会社East Oneは、ロシアの「ロシア保険」会社から約2億ドルの資産を移転しようとして、モスクワ仲裁裁判所に訴えられる。
つまり「ロシア保険」が集めた保険金は、単なる証書と引き替えにキプロスのSvatozar Enterprises Limitedに移転され、保険金支払いができなくなった「ロシア保険」はロシア中銀にライセンスを撤回されて倒産したというもの。
中央アジア
★14、11、11 JST
カザフスタンとの国境に近い谷で、新しい都市、雀(雨かんむり)弥(弓へん取る)果斯の建設進行中。14年9月町村を統合して市に。人口は8、5万。
シルクロード・ベルトの物流ハブにする狙い。
ここにはトルクメンからのガス・パイプラインが入ってきており、沿岸からの高速道路も建設された。国境からアルマトイまで5時間かかる悪路の改修が完成する2016年には、連雲港からピーテルまでを結ぶ大陸横断道路になる。
2012年には国境をこえる鉄道が完成し、ドイツのDuisburgまで大陸横断鉄道となっている。すでに貨物を輸送しており、15日。船の40日より早い。
自由貿易特区になっている。カザフ側の開発は遅れている。
★14、11、12 Asia Times
Mikhail Romanowski(Marshall Fund in Warsaw)
1989年には950万のロシア人がいた。
しかしカザフスタンのロシア人は1999ー2009年15%減少し、現在人口の4分の1。キルギスでは同期間30%、タジクでは50%減少。
★14年11月
中国のアジア・インフラ銀行AIIB設立覚書に署名したのはカザフスタン、ウズベキスタン。トルクメニスタンが入っていないようだ。
2015年1月、北京で操業開始予定。
★14、11、8 ネット
6日、ビシケクでADBは中央アジア地域経済協力閣僚会議を主宰。中尾総裁がスピーチ。
1990年代、ADBが中国、アフガニスタン、アゼル、パキスタン、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジク、トルクメン、ウズベクで作ったもの。
★14、11、3
カザフスタンでガソリン不足。
→アゼルバイジャンに輸出要請。しかしアゼルのSOCARは、「内需で手いっぱい」だとして拒絶。
カズムナイガスは国家から、自分の負担で不足分を輸入するよう言われている。これは損になるので、(もしかするとSOCARと芝居をしているのかもしれない)。
★14、10、27
ロシアで、出稼ぎ取り締まり「Migrant-2014」開始。10月23日~11月2日。
★14、10、24
カリモフ、ベルディに勲章Mustakillikを授ける。
★14、10、9
ガスプロムは近い将来、中央アジアのガス購入を全くやめるかもしれない。そのためには、契約を変更する必要があるが。
中国へのガス・パイプラインDが完成すると、2020年には800億立米の輸出が可能になり、ウズベクの場合にはロシア向けがなくなる。トルクメンは余裕があるが、2013年には75億立米しかロシアに輸出していない。
★14、10、1 Guardian
NASAによれば、アラル海はほぼ干上がった。
(西部の深海部、カザフのせき止め湖しか残っていない)
★14、9、23 N.G.
EBRDは報告書発表。制裁でロシア経済下がり、キルギス、タジクへの仕送りが特に下がる可能性あり。既に第1四半期から下落。
それでも、キルギス、タジクにとっては、関税同盟に入らざるを得ないだろう。
★14、9、12
11日、カリモフはラフモンとドシャンベで会談。SCO首脳会議出席のため。6年ぶり。
雰囲気は建設的で、相手の利益を願うもの。
・両国とも、このまま対立を続けていると、大国達に悪用される危険性に気がつき始めた。
・貿易額が2007年の3億ドルから本年は210万ドルに落ちていることに失望、5億ドルにはしたいと声明。
(2012年に天然ガスの供給を完全に止めたことが響いているのだろう)
ウズベキスタン
★14、11、10
ドイツはテルメス賃貸契約引き延ばしをねらっているが、7月にアフガンからの大型ヘリが墜落したことの後始末の方が大変。
★14、10、27
対外経済省第一次官Kamalov、ロシア大使に。経済重視? 諜報出身?
カザフスタン
★14、11、17
38名の政治専門家にアンケート。その結果、大統領後継者としてもっとも点を取ったのはEsimovアルマトイ市長とMasimov。前者はナザルの信任大、後者は周囲からの輿望高い。しかしカリスマ足りない。前者は、危機管理の経験なし。
Abykaevはぐっと下がり、3位はトカーエフ。クリバエフ、ダリガとの差は小さい。
★14、11、16
アルマータ州知事Tokhtasun Alimzhan、ウィグル地区長に。
(1965年生まれ。降格に見えるが、法務省、外務省の経歴。経済畑ながく、タイでは臨時代理大使も)
★◇14、10、29
原油価格低下の悪影響。60ドルまで下がると、成長は止まる。
現在原油採掘・輸出からの収入はGDPの25%、経常収支の(?)60%。
・経済打撃続いている。2月のテンゲ切り下げ、ロシア景気の低下と西側制裁。そして来年の税収を当てにしていたカシャガン油田稼働の遅れ。今年は無理だろう。
・→10月23日、政府は2014年成長予測を6%から4、3%に引き下げ。財政赤字は23億ドルでGDPの2、6%に達するだろう。
・財務相は2015年、16年の予算を1バレル90ドルではなく、80ドルで計算し直そうとしている。
・国民基金には760億ドルある。外貨準備の4分の3。消耗を避けるために、国民基金はGDPの30%相当以下になってはいけない(これまで20%)。
・予算は65、5ドルでもバランスさせることが可能。しかし経常収支は90、6ドル以下で赤になる。
・景気悪化を避ける策は、財政支出増だとする者がいる。
→テンゲの再切り下げの噂。
★14、10、17
2012年以来、ウズベクが閉鎖を計画しているタシケント近郊実験炉FOTONの使用済み液体ウラン、ウズベクは自力ではIAEAに適合する保管施設がないため、ロシアに搬入する協定を、ロシア国会に批准する法案が提出された。
★14、10、7 RIA
ウズベク諜報機関によれば、ウズベキスタン・イスラム解放戦線はISISに合体したもよう。既にシリアでのISIS空爆で、ウズベク人死者が出たと報道されている。
★14、9、23
検察、22日にグリナーラに横領荷担の嫌疑があることを認める。国営企業の安価入手等。1、5億ドル。
キルギス
★14、11、6 Thediplomat.com
米大使Pamela Spratlen、米国人向け刊行物で、「キルギスのロシアへの接近は、米国の民主化支援を妨げる」と書いて、物議を呼ぶ。
★14、10、25
アタムバエフはガスプロムのミルレルに電話。ジャムブール発電所用に3、3億立米のガスを165ドルの格安価格で供給の約束。電気料金を下げるため。
★14、10、15
国務長官中央アジア問題補佐官代理、ダニエル・ローゼンブリュム来訪。オシュ、ジャララ・バードも視察。
キルギスが関税同盟に入った後の関係のあり方を探るため。
・マナスには軍事施設の一部を残したまま。キルギス側に警備をゆだねている。3000万ドル分の施設をキルギス政府に贈与することになっているが、まだ。キルギスは米国が怒っているためだと思っている。
★14、10、7
ビシュケク火力発電所近代化を中国のTBEAと随意契約。3、86億ドルの石炭火力。
キルギスの「発電所」社が中国からの融資を受ける(形式だけ?)。
しかし、現在の老朽化した発電所の取り壊しと新規建設はうまくつなげないといけないのだが、そのあたりは契約に書いていない。
TBEAは発電所建設の経験がない。
★14、9、25
アタム、力を増しているアタ・メケン党首テケバエフを疎ましく重い始めている。前者はトルコに入れ込み、後者は親欧路線。
しかしアタム周辺は、テケバエフと闘うよりは取り込む方針。テケバエフ自身も国会議長になりたがっている(?)
タジキスタン
★14、11、7
ラフモンは7日訪中し、習近平と会談して、加工生産拡大、湾岸諸国とのトランジット、シルクロード経済帯、テロ、麻薬、アフガニスタンでの連携等で合意。
★14、11、1
東部バダフシャン首都Khorog、1、5万用に建設されているが、3、5万にもなったので、隣接地200Haに拡張。2015年には400万ドルの予算。
★14、10、30
ドシャンベ空港で、「フランス基地」閉鎖式。これまで12年間、170名が常駐してトランジット支援。ロシア師団に隣接。
まだ全員は撤退していない。
★14、10、28
中国の伸張とタジク人の不満。
融資をかたにZarnisori Shimoli鉛・亜鉛鉱山を入手した。
・Zarafshon合弁では、1500名のタジク人労働者がデモ。中国人は同じ仕事をして20倍の給料を取っていることに抗議。
★14、10、21
北部でJundullokhiテロ・グループ逮捕。リーダーのBoboerovはこれまでロシアのスベルドロフスクでタジク出稼ぎ者を徴募。ウファでも。
★14、10、15
内務相、シリアで殺されたタジク人、50名と公言。
★14、10、14
Group24が呼びかけた10日ドシャンベでの集会は行われず。指導者はUmarali Kuvvatov,Sharofiddin Gadoev。
★14、10、10
ドシャンベでGroup24が反政府集会を10日行うことを呼びかけ。政府はSNSを閉鎖し、ロシア軍と共同で鎮圧演習を行うなど大騒ぎ。
★14、9、15 N.G.
中国との首脳会談の結果(?)、16の文書。
(中国・外交)2020年までの協力計画(中国が3億元の無償供与)。「シルク・ロード・経済ベルト開発についての覚書」。
犯罪人引き渡し協定(ウィグル絡みで重要)。服役者交換協定。孔子学院建設。
トルクメニスタン
★14、10、15
トルクメンは、アフガンのKarkin,Khamyab地方との間に鉄条網敷設中。
★14、10、10
Transparancy Internationalによると、トルクメニスタンは176カ国中170番目。
何にでも贈賄。
ダイムラーは2000年、30万ユーロ相当の装甲乗用車を贈って契約を得ようとしたため、米国でコンプライアンスで1、8億ドルの罰金を支払った。
★14、9、23
「同窓生」SNSで308名が答えたところによると、49、7%はニヤゾフ時代の方が生活は良かった、ベルディの方が良いのは16、2%のみ。どちらも良くないのが17、9%。
両方とも良いのが16、2%。
★14、8、25
北ー南鉄道のトルクメン分、完成。
Balkan州の天然資源開発に資するだろう。
★14、8、21
イランの石油相ザンガーネ、11日に「イランはトルクメニスタンの天然ガスを政治・経済目的で輸入してきたのだ。もういらなくなるかもしれない」
5月には逆のことを言っていたので、価格値下げに向けての発言かもしれない。
他方、2015年3月から国内生産を2億立米引き上げるので、本年かもしれない。ただしガス産地の南部とトルクメンが供給してきた北部はガス・パイプラインが未整備。
・2010年、イランとの間では第2ガス・パイプラインが通じたばかり。年間200億立米の話もあった。
・最初のガス・パイプライン、Korpezhe-kurdkui 200キロは1997年開通。年間80億立米。
・ナブッコは2013年、アゼルがアナトリア経由ガス・パイプラインを選んだために棚上げになっていたが、今回Mazhedi大臣によれば、欧州2国がNabukko復活に関心。
その場合、トルクメニスタンはイランにとって競争相手になる。
★14、8、20 Centrasia
住民の不満増大。爆発するかも。
食料価格は上がっているし、安い小麦を毎月定量買える制度もなくなった。ガソリンも同様。銀行には現金がないので、預金するものはいなくなった。2、3ヶ月給料、年金支払いが停滞することも珍しくない。市場では、脱税を防ぐため、300ドルものレジスター設置が義務づけられ、検査隊が巡回している。
グルジア
★14、11、5 James
アラサニアはワシントンで支持されている。
総選挙は2016年秋。
今回の事件は、イワニシヴィリ陣営の力上昇を背景とする。David Usupashvili国会議長を頭とするRepublican党はまだ連立に残っている。Free Democratsより弱いので、地位にしがみついている。
・アラサニアがワシントンでヘーゲル国防相と会い、反アサド勢力の訓練キャンプを国内に作ることに合意したと報道されたことは、ロシアの反発を呼んだ。
・検察は、国防省が傘下のテレビ局Silknet
の請負入札で不正があったとして、職員の捜査を開始。これはアラサニアに及び得る。
・問題は、Margvelashvili大統領がイワニシヴィリともGaribashvili首相とも悪く、親西側、親Free Democratsに傾きつつあること。
・11月15日には、親西側派の集会が予定されている。
★14、11、5 Reuters
Garibashvili,自ら親西を標榜しつつも、Alasaniaアラサニア国防相を更迭。後者は、汚職で国防省の数名が逮捕されたことは政治的な動きだと公言して、前者の怒りを買ったもの。
後者の率いるFree Democratsは連立から離脱して、連立は少数派に。
5日にはさらに、Maya Panjikidze外相(アラサニア国防省の義理の妹)も、親西路線に危険が迫っていると述べ、4名の次官とともに辞任。
欧州・大西洋統合担当大臣のAlexy Petriashvili(Free Democrats)も辞任。
・議会は150議席で、これまで連立は83。そのうちFree Democratsは10。
・アラサニアはグルジアでもっとも人気がある上、西側でもリエゾンとして認知されている。これに比べてGaribashvili首相は知られていない。
★14、10、17 Reuters
アラサニア国防相、NATOのtraining centerを、ロシアからの圧力にめげず開設する意向を表明。
費用はNATOが払うが、グルジアと共同運営。
別途ロジ・センターも、主としてNATOの費用で作る。
★14、10、14 James
6月27日、EUと連合協約署名した。しかし大統領と首相は誰が署名式でブラッセルに(?)赴くかで大喧嘩。
この1年間、喧嘩ばかりしている。
★14、9、18 James
大統領Margvelashvili,イワニシヴィリに据えられた首相Garibashviliと権限闘争、国連総会に双方とも別個に出席しようとしてスキャンダル。結局、Garibashviliだけが行くことになる。
ベラルーシ
★14、10、11
9日、ミンスクでNIS首脳会議。議会はぎりぎりの10日、ユーラシア経済連合創設協定を批准。25億ドル相当の石油関税をロシアに払わないということを飲ませて。
ロシアは、ユーラシア連合結成のはじめでつまづきたくない。ベラルーシの要求を鵜呑みにした。
ただし、合意は1年のみ。来年はまた。
★14、10、7 ベラルーシ通信
ルカシェンコ、「昔は自分の領土だったからクリミアを・・・」と言うのだったら、ロシア全土をモンゴルに返さねばならない。ドネツ、ルガンスクは国家として成立していない。承認などできない」
★14、9、22 M.T.
インフレ高く、CPIは1ー8月で17、9%上昇。→50ルーブル紙幣(50円相当)廃止。
★14、9、15 James
ベラルーシ、米国に微妙にすり寄る。
ルカシェンコ、国内のスピーチで、「ウクライナ情勢は欧米のせいというより、ウクライナ内部の腐敗による」。
他方、Myasnikovich首相は米国臨時代理大使に対してWTO加盟への助力を要請、米国との経済関係発展にも楽観を表明。
9月9日には米国からUSAID、国防省、国務省の事務レベル代表団がきて、Thomas Melia次官補代理(?)は、ベラルーシがウクライナ交渉を主宰したこと、クリミアのロシアへの併合を認めていないことを誉める。
★14、9、26 James
ウクライナへのロシアの出方をみて、警戒心。→西側へすり寄る傾向。
・Svetlana Alexiyevich(評論家)、「今のロシアはソ連より危険。マルクシズムはもうなくて、不良の論理、カネと無知が行動を律している。内戦さえあり得る」
・9月15ー17日には世銀の副総裁Laura Tuckが来訪し、ルカシェンコはお世辞。
現在、5案件進行中。6、5億ドル相当。1992年以来、11、2億ドル。
中小企業向け、道路建設等、新案件について話し合った。
モルドヴァ
★14、11、10
11月末総選挙があるので、波乱含み。
空港では入国禁止措置を食らう外国人が増えている。
モンゴル
★◇14、11、7 James
5日、議会はNorov Altankhuyag首相に不信任。2年勤務。新内閣は14日以内に。Dendev Terbishdagva副首相が首相代行。
・Altankhuyag首相は民主党だが、この民主党は領袖の集まりで、彼ら(Erdene Bat-Uulウランバートル市長、Khaltmaa Battulga金持ち議員)がAltankhuyagを切ったもの。
動機はA首相が2016年総選挙をにらんで、モンゴル人民革命党首・元大統領のEnkhbayarと提携したこと。後者は汚職で1年間入獄していたのを、特赦で釈放されていた。
Tsakhia Elbegdorj大統領(民主党)もA首相更迭に協力したかもしれない。これまで前者による内閣人事が後者の抵抗を受けたことがある。
・モンゴルの開発案件停滞で、成長率は2013年の12、8%から本年は6、3%に低下予測。
・A首相の家族、側近による汚職も問題に。
特に26歳の義理の弟 Denzen首相府官房長は、国営石炭・ウラン企業Erdenes Tavan Tolgoiの入札で不正の疑い。
・1992年以来、任期を全うした首相は2名のみ。JasraiとEnkhbayar。両者とも共産党出身。
・米国が推進してきたTransparency Agreement批准は、来年春の国会会期に延期されるだろう。
これが批准されるまでは、中国、ロシアとの新規案件合意も最終確定しない。
問題は、米国のMillennium Challenge Compactでモンゴルに供与した2、85億ドルが捜査されかねないこと。
★14、10、11 Economist
国際収支危機。外貨準備は3分の1に。
中国の需要減で石炭価格が低下したこと、FDIの大半を占めてきたリオ・ティントと納税等をめぐって対立し、リオが新たな投資を止めているため。
また汚職闘争のため100以上の認可を保留、FDIは今年5分の3減少。
・与党が価格安定化、住宅ローン補助を導入したため、財政負担増。
・→中国は大規模スワップを提示。8月には習近平来訪。
9月にはプーチンも来訪。
★14年9月 James
プーチン、ウクライナにもかかわらず、極東を7日訪問。モンゴルに3日、6時間訪問。NATO首脳会議の前日、ノモンハン戦勝記念での協力を打ち上げた。いくつもの協力案件に覚書が署名されたが、モンゴルにとっては期待外れ。この10日前の習近平来訪に劣る。
プーチンとElbegdorj大統領の仲は悪いとの観測もある。
一番重要なのは、南北鉄道の近代化に合意したこと。ロシア鉄道が51%所有。
(但しJamesは、これが中国並の軌道で中国が担当することに合意したように書いている。そのことは、プーチンが習近平に約束したことだと)
また、モンゴルは中国との間で地域の安全保障についての三者高級事務レベル会合を行うことを提案した。
・Sukhbaatar(ロシア国境)から1100キロの鉄道を中国国境のザミンウデまで電化、または並行軌道の建設。
・Erdenet-Ovoot開発のため、北方へ545キロの鉄道建設。
・Ovoot-ArzからトゥヴァのKyzyl-Kuraginoまで215キロの鉄道建設。
・東西横断鉄道建設して、ロシアの対中輸出、対インド・パキスタン貿易を促進。
・モンゴルのロシアの港への出口。
・モンゴル・中・露、三者鉄道委員会を作るとの、モンゴルの提案。
・2020年までに貿易を100億ドル(現在16億ドル。モンゴルの対ロ輸出は7000万ドル。全輸出の1、4%。中国とは60億ドルの貿易)にする。ロシアは20年間、モンゴル製品を無税、無枠で輸入してほしい。
・ロスネフチのガソリン・スタンド増設を認めてほしい。
・ロシア開発銀行が火力発電所No.4の増設のため、7400万ドルを約束。
チベット
★14年9月 朱
習近平インド訪問前後、ダライ・ラマ、彼に好意的な発言を繰り返す。9月7日にはドイツ紙に反腐敗運動を評価、18日にはインド・マスコミに習近平の「実務的な姿勢、開放的精神」を称える。習近平の父親習仲勲との個人的友情にも言及。
中近東
★14年
70年代、米国はサウジとイランを中東戦略のTwin Pillarとする。主敵はソ連。エジプトはソ連系。
パーレビが倒れると、親ソから親米に転じたエジプトで代替した。
★14年11月 田中
イランは革命防衛隊をイラクに送り込み、ISISとの戦いを支援している。クルド人も支援している。司令官の動静は報道されている。
★14、10、16 WP
イエメン、イランが支援するフチ勢力が北部を掌握、現在では首都を制圧してハディ大統領に指示を出している。
南部ではアルカイダが勢力。国家は崩壊。
CIAはサレー大統領を引退させることばかりやってきた。
フチの目的は不明。しかしこれまでイェーメンを勢力圏下と認識してきたサウジはこれを脅威視。イランとの対立要因になっている。
★14、10、15 宮崎
バイデン、ハーバードで「ISISの資金はカタール、UAE,サウジ、トルコ。ただし個人名で献金」と失言。トルコの抗議を受ける。
ブルッキングズのレポートに言及したよう。
★14,10,11
都市・地域ごとに計10人の司令官が統治や戦闘指揮。司令官の多くは、サダム・フセイン政権時代のイラク軍の士官。
★14、10、9 Svpressa.ru
ISIS兵力は約10万。シリア、イラクに半々。
★14,10,9
「イスラム国」トルコに迫る
シリア領で空爆にのみに頼るシリア。アインアルアラブ(クルド語名はコバニ)クルド人が多く住み。「アサド政権はシリア全土の統治をすでに諦めており」
○陥落防止のためにトルコに地上戦を要請。
★14年10月 ロシアの誰か
サウジの国王は、アサドにレバノンの■を殺されて、アサドを完全に敵視するようになった。
★14年10月 選択
ISISは次の狙いをサウジアラビアに定め、攻撃。「イスラム教の真の指導者」としてサウジの宗教権威に真っ向から挑戦。
○組織の原型「イラクの聖戦アルカーイダ」にはザルカウィ(2006年殺害)の指揮下に、旧イラク軍の将校が多数。サウジにとって、フセインは湾岸戦争以来の仇敵。
○ところが、アサド政権とシーア派を敵視するサウジは、スンニ派のISISに膨大なカネ。「米政府がクギをさすと、民間資金がクウェート経由でシリアに」。組織が配布する文書には、サウジの公式教義であるワッハーブ派の表現が多用。ISIS指導部には、イラク出身者。バグダディ。「戦争大臣」アブ・スレイマン・ナセル、「保安大臣」アブドゥラ・ジャナビ。サウジは現在、イラク国境に総延長9百キロものフェンス、兵員3万人を国境警備。
○サウジ政府が国内に収監していた1239人の死刑囚に恩赦を与え、シリアの内戦に送り込んでいた。若者たちは、反王政に走る。
○イスラム教徒同胞に公然と敵対することを嫌がる。サウジ王家の二枚舌。
★14,9,26
地上部隊を派遣する国はない。米国が期待するシリア反体制派の「シリア自由軍」は「イスラム国」と対等に戦える能力はない。地上戦で苦戦すれば、国際世論の風向きが変わる可能性はある。
○中ロ両国は「イスラム国」への空爆の根拠を批判。シリアは米軍の空爆に同意していない。米国が主張する自衛権による軍事行動が容認されれば、ロシアや中国が同じ根拠で米軍の攻撃を受ける可能性。
★14,9,26 ISIS
米太平洋軍のロックリア司令官は「イスラム国」に参加するためアジア太平洋地域からイラクやシリアなどに向かった戦闘員が約1000人に上るとの見解、大半がソーシャルメディア経由。
★14,9,25
「イスラム国」へ外国人戦闘員の渡航処罰 安保理決議
全会一致、会合を主宰したオバマ米大統領「この決議だけでは不十分だ」と国内法の整備を呼びかけた。決議は国連憲章7章に基づき加盟国にテロ目的の海外渡航や渡航資金の収集、提供を「重大犯罪」として国内法で処罰するよう義務付けた。各国でテロ情報を交換し、共有するよう求めた。決議には100カ国以上が共同提案国として名を連ねた。
★14、9、24 Ekspress-k
イェーメンでKhusiのAnsar Allaが攻勢。首都サナをほとんど制圧。
Khusiの背後にはイラン。6カ国協議を壊そうとするサウジを牽制するのが目的。
そして前大統領サレフも、現大統領Khadiを倒そうとしている。
Khadi政権がこの問題を国連安保理に提起しないのがおもしろい。侵攻の証拠がないのか?
そして、イランがイェーメンを制圧すると、サウジ自身の安全保障が問題になる
★14、9、22
サウジ、イランの外相は国連総会に合わせてN.Y.で会談。ISISへの対応など。
・6月にはクウェート首長が湾岸を代表してイランを訪問、ハメネイとも会談。アラブでは大きく報じられる。
・8月下旬にはイラン外務省高官がサウジを訪問してサウジ外相と「建設的な」議論。
★14、9、18 FT
イランを対ISIS有志連合に入れるよう、米国に迫っているのはロシア、シリア。そしてイラン自身も。
★14、9、18
イェーメンでシーア派の戦闘分子Al-Hhuthi、頭目Abdal-Malik al-Huthi、首都Sana制圧を宣言。
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コメント
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