ユーラシア バロメーター 中央アジア 2014年7月から9月
自分で作っているデータ・バンク、もったいないのでアップしておく。
中央アジアで大きな動きはないが、ウクライナに対するロシアの大胆な動きは中央アジア諸国を警戒的にさせてきた。特にこれまでロシアと米国、中国の間で全方位外交を展開してきたカザフスタンの物言いがきつくなっていて、これに対してロシアが締め付けをしようという気配も見える。
詳しいことは、以下でご覧いただきたい。
NIS
★14、9、26 Russian.eurasianet.org
カザフスタンでは、ウクライナ情勢にもからみ、関税同盟への不満が高まっている。ナザルバエフは、「ユーラシア連合がカザフの主権を侵すなら、脱退も考える」と声明せざるを得ない状況(場所、不明)。
・制裁のせいで(?)ロシア経済が下降し、カザフとの貿易が減少している。上半期は対前年同期比24%減。
・2013年、カザフの輸出の41%はEU、輸入の54%がEUから。
・西側企業は、カザフスタンへの投資にも慎重になる。
対ロ輸出は上半期、前年同期比21%減。
・カザフでは賃金上昇テンポが落ち、原油生産量も落ちていう。
・ロシアは逆制裁で食品輸入を禁止したが、カザフと事前協議なかった。カザフも禁止の影響を受ける。ロシアはユーラシア連合を牛耳ろうとしている。
★14、9、26 Centrasia
ロシア議会、ユーラシア連合設立条約を批准。441名が賛成、1名が棄権。
★14、9、4
(米国・外交)ウェールズでのNATO首脳会議の際、ケリーはアゼルのアリーエフ大統領、アルメニアのサルグシャン大統領と三者会談。
Minsk GroupでOSCE議長国スイスから示された提案をめぐって交渉を進めるよう願う。
★14、8、9 Reconsideringrussia.org
ナゴルノへのアゼルバイジャンの攻撃、増えている。停戦違反。
6月にはナヒチェヴァンからアルメニアに攻撃してきた。これまでは山脈で隔てられているのでなにもなかったが、弱い箇所ででてきた。
・ロシアはアルメニアと同盟関係にあるので、ウクライナで忙しい時にアゼルと争ってほしくない。
→プーチンは8月9日ソチに両国首脳を呼んで、調停はしないが、鎮静した。
・プーチンはアゼルバイジャンをユーラシア連合に入れたい。しかしアリーエフは中立を貫いている。
★14、8、27 Reconsideringrussia.org
アプハジアでKhajimba大統領。プーチン、いち早く祝福。もともと、2004年、ロシアの推す候補者だった。
アプハジアを経由して、アルメニアをロシアと結ぶ鉄道がある。これは90年代紛争で閉鎖されたままで、サカシヴィリ一派は再開に反対してきている。
しかし、グルジア国民には再開を支持する者多い。アプハジアのアルメニア・グループをはじめ、Khajimba大統領にこの面での努力を期待している。
★14、8、10
9日、プーチンはソチの別荘にアゼル、アルメニアの大統領を相次いで招待。ナゴルノ・カラバフについて、次回は三者で会談する合意を取り付ける。
同日、毎年プーチンが見物にくるレスリング大会に両首脳を招待。
★14、8、8 James
グルジア教会とアルメニア教会の間には、グルジアにおけるアルメニア教会の資産、権利をめぐって争いがある。最近も、トビリシである婦人が、アルメニア教会僧侶の駐車に文句をつけて周囲が加わり、争いに。
サカシヴィリもかつて介入し、アルメニア教会に同等の権利を与えたが、グルジア正教会はふくれて、かつて争ったアルメニア領Agarak-Tashirに教区を設置。
イワニシキヴィリも、自分の金で領内のアルメニア教会をすべて復興することを提案したが、グルジア正教会が反対。
(どうも、グルジア正教会が保守勢力になっているようだ)
★14、8、5 Eurasia Outlook
最近、ナゴルノ・カラバフで戦闘が激化しており、少なくとも数日で30名が戦死している。これは2013年1年間に相当する。
★14、7、26
シュヴァーロフ、「あと5ー10年もすれば、ロシア、ベラルーシ、カザフの間で単一通貨、単一通貨発行所の話が出てくるのが当然。単一通貨はAltynと名付けるかもしれない」
★14,7,5
ロシア農産物監督局は5日からモルドバからの精肉製品の輸入を「衛生基準を満たしていない」として大幅に制限。ロシア農産物監督局は4日、ウクライナ企業が生産したチーズなど乳製品の輸入を禁じた。
★14、6、4
「ユーラシア経済連合は、単一通貨Altynを導入するであろう」。ロシア経済開発省資料。
★14、6、2 James
ユーラシア連合、ロシアが単一通貨を提案したのを、ルカシェンコがつぶした。
財政統合も、2020年以降まで延期された。
サルグシャンは、「入れてやるけど、ナゴルノは違うからな」と言われる。
第一四半期には、3カ国の貿易は14、5%減少している。
上海協力機構
★14、9、13
テロとの戦いのために、統一機構を作る。単一司令の下に統合軍部隊を創設することを検討する(?)。
・8月24ー29日中国での共同演習「平和の使命ー2014」はこれまでで最大規模。
・ラフモンは会見で、政府以外の団体が、これまでは政府しかもてなかった兵器を所有していることに警告(ISIS)。
(ISIS勢力は加盟国にも広がっている)
・今回(?)トルコをSCOの対話パートナーに任命。
・2015年はロシアが議長国。2025年までのSCO発展戦略を作るべくがんばる。
★14、9、12 oip@adm.gov.kg (キルギス大統領府)
SCO首脳会議で採択された文書は
(ロシアはウクライナについて何かを欲するも、実現できなかったもよう。但し声明確認の要。そのためもあってか、「インド加盟」を吹聴したのはウシャコフ)
(金融機関創設にも言及がない)
・加盟申請書式
・加盟承認手続き
・2025年までの発展戦略を作る
・ファシストへの戦勝70周年を祝う
・SCO首脳会議の決定効力停止について(?)
・SCOロゴ・マークを作る
(テロとの戦いのため統一軍を作ることは言及されていない)
★14、9、12 産経
SCO首脳会議、新規加盟国の受け入れ条件を定めた合意文書を採択。
★14、9、12 毎日
SCO首脳会議。中国が「第2次世界大戦と反ファシズム戦争勝利70周年を祝う決議」を提案、採択。
★14、9、11 K
SCO首脳会議、事前のウシャコフ説明では、インド・パキスタン加盟が大きい。そしてウクライナについても話し合いによる解決継続への呼びかけが欲しい。
事前の準備会合では、この点合意が成立していない。中央アジアの1国(ウズベク?)が反対している。
★14、8、19 Bloomberg
SCO共同テロ演習「平和ミッション2014」で、中ロ・中央アジア4カ国の7000人が内モンゴルに集結。
(8月20日のCentrasiaは、24ー29日とし、ウズベクの名を報じていない。)
★14,7,16
モディ首相が15日にブラジルでBRICS首脳会議、首脳会談。習氏は中国主導の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」インドが創設メンバーに加わることを歓迎、モディ氏は「積極的に検討」。モディ氏は中国企業に特化した専業工業団地「中国ビジネスパーク」を建設する用意。中国側からインフラ開発や鉄道部門への投資を促す。医薬品やITの分野では中国市場の開放を求めたようだ。
〇習氏はモディ氏をAPECに招待し、SCOへの正式加盟も招請。
〇国境問題を巡り習氏は「交渉による早期解決」を求め、モディ氏も同調。インド軍トップの陸軍参謀長が今月、9年ぶりに訪中。ホットラインの開設といった具体的な進展はない。
★13、7、15
13日、イシククーリでSCO外相会議。
9月13日の首脳会議の準備。
2013ー17年の行動計画、ビシケク宣言(アフガニスタン等)、加盟希望国の義務を書いたメモランダム(イラン、インド、パキスタン。イラン、パキスタンはアフガニスタンに枢要)。
○首脳会議のために中国がなによりも。
Abdyldaev外相、「既に50台のキャデラックとリンカーンを送ってくれた」
→キルギスは参加者に民俗シャツを寄贈。
★13、6、27 N.G.
26日、ビシケクでSCO国防相会議。
(内容報道なし)
事前に来訪したショイグ、アタムに年末までに兵器を供与すると約束。
○6月25~27日にはエカテリンブルクで第2回国境警備庁長官会議。
アフガン問題、意識高まる。
★14、6、26
中国国防省報道官、「平和の使命ー2014」合同対テロ軍事演習を、8月24日から29日、内蒙古の朱日和基地で行うと声明。
SCOで5回目の多国間合同演習。
テロリスト、分離主義、原理主義に対抗。
★13、6、14 中国国際放送局
13日、南カザフで、SCO対テロ合同演習。
カザフ、キルギス、タジキスタン共催。中ロ、ウズベクは代表を派遣して見学。インド、イラン、パキスタン、トルコの代表、カザフ駐在の米仏伊の外交官も招待。
大規模なものでなく、中央アジア中心。
人口密集地帯での対テロ戦想定。
「国家分裂主義、テロリズム、過激主義」の「3つの勢力」に標的を絞っている。
★「軍事研究」 13年4月 小泉
2007年SCO・CSTO・ユーラシア経済共同体の合同サミットを開始、SCOとCSTOとの安保協力に関するメモランダム調印。中国はメモランダム調印までは同意。SCO合同演習「平和の使命2007」をCSTOの演習と共同で実施するとのロシア側提案は拒否。翌2008年のオセチア紛争後、中国はこれらの独立を承認。1000基以上にも及ぶと言われる短距離弾道ミサイル膨大なSRBMに見合うほどの戦術核弾頭を中国が保有しているかどうか。
アゼルバイジャン
★14、8、10
アゼルバイジャン、イスラエルのガザ作戦を容認する姿勢。イスラエルと「戦略的パートナーシップ」関係にある。
イスラエルはその石油の3分の1をアゼルバイジャンから輸入し、防空兵器等を供与している。
★14、6、10 N.G. 特派員Sokhbet Mamedov
EUのファンロンパイがやってくる。その直後17ー18日にはラヴロフ、その直後にはロゴージンが来訪する。ラヴロフ来訪は、アルメニアのユーラシア連合加盟表明の直後だろう。
ラヴロフはロシアのアゼルバイジャンへの態度には変化はないことを言ってくるだろう。戦略的パートナー。しかし、ユーラシア連合に入るよう言ってくるのではないか。ナザルバエフも言ってきたことがある。
・しかしアゼルバイジャンは、どのブロックにも入らない。そのような立場から、EUの東方パートナーシップも明確に断ったのだ。
・それでもロシアとの貿易は拡大しており、2013年には35億ドルになった。ロシアの輸出が29億。
中央アジア
★14、9、23 N.G.
EBRDは報告書発表。制裁でロシア経済下がり、キルギス、タジクへの仕送りが特に下がる可能性あり。既に第1四半期から下落。
それでも、キルギス、タジクにとっては、関税同盟に入らざるを得ないだろう。
★14、9、12
11日、カリモフはラフモンとドシャンベで会談。SCO首脳会議出席のため。6年ぶり。
雰囲気は建設的で、相手の利益を願うもの。
・両国とも、このまま対立を続けていると、大国達に悪用される危険性に気がつき始めた。
・貿易額が2007年の3億ドルから本年は210万ドルに落ちていることに失望、5億ドルにはしたいと声明。
(2012年に天然ガスの供給を完全に止めたことが響いているのだろう)
★14、9、10 Odnako
西側はISISを中ロ、中央アジアに向けようとしている。
9月4日ウズベク、タシケントのユヌサバド橋でISISの旗が数時間、掲揚されていた。
・タジク、キルギスはロシア、中国と治安面での提携を強めている。中国が金額で迫りつつある。
・8月11日、ホジェントでタジク、ロシアの内相会談。シリアからのテロリストの浸透が話題に。ロシアはタジクの内務省要員を研修・訓練している。
・9月6日、タジクとイランの麻薬担当大臣が会談。
・4月1日、ラフモンは中国国防相と会談。数億ドルの軍事・技術援助の用意の表明。
・4月18日、ラフモンは中国の公安相Go(To?) Shonkunと会談。
王毅外相も来訪。
・ロシアはタジク軍近代化のため11億ドル相当の事業を実施するが、中国はキルギスに300万元の警察官装備を供与する予定。軍に対しては1億元の軍事技術支援を予定。
★14、8、12
タジク鉄道は、今年はじめ一方的にウズベクの貨物への料金を30ー50%下げていたことを明らかにする。
そしてウズベクにも値下げを求めている最中。
他方、ウズベクはタジク貨物のために別の路線を提供しているおり、現在タジク貨物は問題なくウズベク領を横断していることも、確認する(すでに6月報じられていた)。
★14、8、15 N.G.
9月のタジク訪問のみやげとしてか、ウズベクはタジクに新しい鉄道路線(詳細不明)を提案。料金引き下げまで。
(完成しているように聞こえる)
★14、8、8
ウズベク、タジクに対して、新しい鉄道輸送路を提示。同時に運賃も大幅に下げる構え(これまで何度も大幅にあげてきた)。
アフガンからのNATO撤退で、タジクと仲良くしておいた方がいいし、ロシアがEUの食料を禁輸したので、タジクからも輸入するかもしれず、その際の障害を除去しておいた方がいい。
TALKOはこれまで、トラック輸送に切り替えており、年間1億ドルを失っていた。
(しかし、「新しい輸送路」がどれなのか不明。フェルガナからウズベク領に入るものを言っているのか?)
★14、8、7
6日オマンで、ウズベク、トルクメン、イラン、オマンの外相会合。「運輸回廊」創設についての合意に署名。内容不明。
★14、8、6 N.G. Panfilova
世銀は15日ログン・ダム調査結果を発表の予定。未定版によると、「建設はかまわないだろう」。ウズベクは、「認めない。十分な調査ではない」。
・世銀が強行しようとすれば、それは米国がウズベクとタジクの仲を裂こうとしていることを意味する。
★14、7、29 James
(米国・外交)米国のPeace and security予算での援助、減少。多数の省庁が関係しているが、もっとも多いのは国防省。
カザフスタンへのものは2012年1億ドル以上で、うち8550万ドルが兵器。2013年には530万ドルに減少し、14年も同様。
キルギスには2012年3240万ドル、13年840万ドル、タジクには3600万から1110万へ、ウズベクへは3480万から320万へ。
★14、7、23
キルギス副首相Mamataliev、ウズベクとは70%の国境線を確定したのに、タジクとは50%のみ。
★14、7、8 Centrasia
連雲港ではタジクが倉庫を借りており、カザフは6億ドルでロジ・センターを建設中。
(麻薬も出ているだろう)
★14、7、8 Diplomat
朴大統領は13年10月、「ユーラシア・イニシャティブ」発表。
欧州との輸送回廊を作る。
北朝鮮とのバランスを米国よりも西方に求める。
★14、7、2
CSTO、夏の3の演習のうち一つをキルギス、タジク軍も入れ、総計6、5万名を関係させて行った。6月21ー28日、中央軍管区で。
アフガニスタンからの米軍、ISAF軍撤退に備える。タジク国境防衛のため。
IL76が96回飛行し、2日間で装備も含めて空挺師団一個を移動。全国の軍を関係させた。
★14年7月
ビシケクでの中央アジア+日本で、「中央アジアだけでの集まりをやろう」と言ったのは、イドリソフ・カザフスタン外相。
★14、6、27 Svpressa.ru
2015年は中央アジアでイスラム過激派の活動が激化するだろう。あらゆる条件が揃っている。
★14、6、19 Russian.eurasianet.org
米国国防支出法(National Defense Authorization Act)1004条に基づく対中央アジア支援は、国防面での支援の半分近くを占めてきた。それが今回、大幅減額。これまでも揺れ動いてきたが、今回は中央アジアの比重が落ちたためとしか思えない。
カザフスタンは2012年(1年分)の870万ドルから今回(2014年3月までの半年分)18、7万ドルへ、キルギスは2130万から120万、タジクは1540万から110万、ウズベクは570万から15、6万。主として訓練等に関わる予算。
★◇14、6、17
ハンガリーはマジャールをチュルク系と見なし、6月中旬バクーでのチュルク系諸国首脳会議にオブザーバー地位を獲得。
さらにウクライナに対してポーランドが演じたような、「東方パートナーシップ」へ中央アジアを招待する役目を果たそうとしている。2011年に、カザフスタンを入れるよう、EUに提議している。
そこに、ベルディのハンガリー公式訪問の意味がある。
ハンガリーは南流にコミットしている一方で、カスピ海横断パイプラインをトルクメン、アゼルバイジャンに建てさせ(ロシア、カザフ、イランとの境界問題はない)、ナブッコを実現しようとする腹も。
★◇14、6、11 Knyazev Caspiania.org
中ロ・ガス契約で、トルクメンは欧州へのガス販売を迫られるかもしれない。
他方、アフガニスタンのトルクメン族の一部はシリアで活動し、経験を得てアフガンに帰っている。彼らはタリバンと共謀してトルクメニスタンに攻め込むかもしれない。Takfirというグループは、タリバンと結びついている。ただし、アフガンのトルクメン族の間では内紛が絶えない。
・トルクメンは安全保障に危機を感じた場合には、NATOでもCSTOでもなくSCO、つまり中国に依存する可能性がある。つまりカスピ海政治に中国軍が登場する。
・ベルディは最近、トルコでの第4回チュルク語首脳会議(5名の首脳が参加)に初めて出席、トルコといくつかの実務協定も。
・(中国・天然ガス)(トルクメニスタン・天然ガス)中国は中央アジアから年間1000億立米のガスを輸入している。
うちトルクメンが650、ウズベキスタンが250、カザフスタンが100。
・2020年には中国のガス需要は2000億立米以上に。うち1200億は国産。
イランからもパキスタン経由でガスを入れようとしている。
・ガスプロムは2013年、2176億立米を輸出。うち1615億は欧州へ。
★14、6、9 YNA
韓国朴大統領、16ー21日、ウズベク、カザフ、トルクメン歴訪予定。
トルクメン訪問は韓国大統領、初めて。
・「ユーラシア・イニシャチブ」(物流・エネルギー協力)を推進。
ウズベク
★14、9、23
検察、22日にグリナーラに横領荷担の嫌疑があることを認める。国営企業の安価入手等。1、5億ドル。
★14、9、19 Yadgor Norbutaev
クランは重要性を失っている。せいぜい地区レベルで残っている。現在は行政でどのくらいの力、財力を差配しているかが重要。
そしてロシア、中国、米国のいずれも反対しないこと。
・グリナーラは仮名でSNSに書いている。
Markus Avreliyとか。
★14、9、12
カリモフ、ドシャンベでプーチンと会談。
戦略的パートナーなのに会っていない(本年会談なし)こと、会わずにいると変なマスコミの情報ばかりで方向感を失い、鬱状態になることを訴える。
鬱とはプーチンのことを言ったのか?
会談は30分間しか予定されていなかった。
→プーチンはそれを部下のせいにして、「時間はいくらでも」。
★14、9、9
ミルジヨエフ首相、綿花収穫の支持集会。2016年までに機械収穫が80ー90%になる、今年は18歳以下の労働力は使用するな。
力の機関、大統領府からも出席。
・今年は長雨で種をまき直したこともあり、収穫は例年より1ヶ月後ろへ。
(寒くなれば、凶作の可能性)
★14、9、9 russian.eurasianet.org
Joanna Lillis
1日独立記念日スピーチでカリモフ、「ソ連時代の独裁は、抑圧的な不公平の時代」、ウクライナに言及しないが、「主権の尊重、国境不可侵、武力不行使」。
・これまでウクライナについては、色つき革命反対だったが、ロシアの高姿勢が鼻についてきた。たとえばプーチンは青年との集会で、カザフスタンの国家性を嘲笑している。
・それでもウズベクは、ロシア・マスコミの影響力をおそれている。そしてロシアに数百万もいる出稼ぎ者を利用されるのをおそれている。
・NATOがアフガンから撤退すると、西側は人権問題でやかましくなるだろう。
・→カリモフは中国に傾いている。
★14、9、8 Vzglyad
検察はグリナーラに捜査令状。スイスが問題にしたRustam Madumarov、Gayane Avakyan関連の情報を求める。
グリナーラは昨年7月、外交特権を失っている(国際機関職員?)。
★14、8、12
12日夜、タシケントの食器市場、半焼。
漏電、または放火。
火事、多い。
★14、8、22
CNPCはウズベク国営石油会社と合弁。ガス・パイプラインD線のウズベク部分建設、運営で合意。
これで、中国が中央アジアから輸入するガスは年間850億立米に。
A,B,C,D線はすべてウズベクを経由。
★14、8、21
マレーシア大使Shukur Sobitovの息子Sherzod、ネットに投稿。「検察が父親を連れ去った。釈放には50万ドルを要求している。これまで自分にMBA(?)から辞職するよう要請し、自分が断ったからだろう」
★14、8、20
カリモフ訪中を前にして、「米国の空港提供要請を断った以上、米国に代わる相手として中国を経済だけでなく、政治的パートナーとするだろう」というストーリー。
アフガニスタンについての安全保障問題まで話し合うだろうという観測。
★14、8、20
19日早朝、内務省横のアパートの屋上で、大統領車列護衛用の狙撃手、「自殺」。理由不明。個人的理由の兆しもなく、マスコミは沈黙(テロの前兆である可能性)。
★14、8、6 James
トルコとの関係は以前Salihがタシケントの爆破事件で疑われたのを、亡命先のトルコがウズベクに送還しなかった時から冷たい。7月10ー12日トクトウル外相が13年ぶりの外相訪問。
(しかし2003年頃、エアドアンが来たではないか)しかし、両国関係は全開には至らない。
アンディジャン事件では、トルコはウズベク非難国連決議に賛成。
・1999年、ウズベクはGulenの下のNurcu運動が展開するトルコ語学校の閉鎖。22校。4、800名。
・Cooperation Council of Turkic Speaking States(チュルク語)にも、これが北キプロス問題等、トルコ中心で運営されているため、ウズベクは出席せず。
・2011年にはトルコのSitcom番組が突然停止された。
・2011年3月には、Turkuaz市場チェーンが覆面警官に襲われ、脱税、Nurc運動の文書配布の罪で数名投獄。
・それでもトルコは、ウズベクにとって五指に入る貿易相手。2013年13億ドル。10、5%増。485のトルコ企業が操業。
・今回は、アフガンからのNATO撤退も契機。そしてウズベク、トルコ双方にいる、かつて流刑されたクリミア・タタール人の問題もある。
・さらに、トルコを経由してシリアに赴くテロ分子がおり、これを捕捉、送還を求めたい。
★14、7、30
RIAによれば、やってきたロイド・オースチン将軍は、テルメスに米空軍部隊を置かせてくれれば、年間10億ドル払う提案をした。
★14、7、15
グリナーラの内縁の夫とされるルスタム・Madumarov、ビジネス代理人のGayane Avakyan(女性。外国にTakilant社所有)、もう一人のエカテリーナ・Klyuevaとともにタシケントで逮捕との報道あり。
脱税等。アリシェル・Ergashev、Shokhrukh Sobirovの名も。
・グリナーラ関連ではフランス、ラトヴィア、スウェーデン、スイス、オランダで捜査。
・他方7月8にちにはUzmetronomが、グリナーラは誕生日をバルトの国で祝ったと報道するが、その翌日Runetには自宅軟禁のグリナーラの写真が出る。
★14、7、15
GM Uzbekistanの対ロ輸出、上半期で対前年比12%減。2、4万台。
本年は25万台生産予定。昨年は24、7万台。
最近5年で13%増。
★◇14、7、2 N.G. Panfilova
Wollander、Berns等は、ウズベクのハナバード、テルメス、ナヴォイ使用の可能性を打診したのだろう。
ウズベクの反応は鈍い。大統領選を控え、大きな動きはできないから。
NATO代表部設置を認めたが、それはアフガンからの撤退に際してのリエゾンが必要だからで、外交政策の変更は意味しない。
ロシアとの経済関係は発展しており、2013年288、6億ドルに。うち151億ドルが輸出。
カザフスタン
★14、9、9、
イラン、ロウハニ大統領、初めて来訪。ドシャンベでのSCO首脳会議の後(?)。
カザフスタンはアルマトイで2回も、イラン核開発問題での交渉の場を提供している。
★14、4、21
警備機関改組。
独立の大統領警護局、廃止されて、新しく設立された国家保安サービスの中に。後者は、Anuar Sadykulovが率いる。
内務省軍は国家親衛隊に改名(ただし、内務省に所属)。
★14、8、28 Centrasia
中国・新彊のカザフ人、カザフ政府に苦情。「夏とか冬、カザフに行きたいのに、査証困難。ウルムチまで行くのが大変だし、行っても、秋の査証をくれたりする。ウィグル人の方が簡単に査証をもらっている。」
★14、8、18
ブレア夫人の法律事務所、カザフ政府から数十万ポンドの契約。
★14、7、3
Sadykulov Anuar 特殊部隊Arystan長に。
同時に国家安保会議副議長。
1967年 アルマトイ生まれ。
獣医学校卒。直ちに公安関係に就職。その間法学部卒。一貫して公安関係。
★14、6、21
カラガンダ州知事交代。Baurzhan Abdishevから52歳のNurmukhambet Abdibekovへ。後者はアクチュビンスク州副知事からで、鉱山技師出身。
(つまりロシア人人口とのからみで、カラガンダ州が不安定になっていることはないのだろう。カザフ人を通常のローテーションで任命している)
キルギス
★14、9、11 James
4月、ガスプロムはキルギスのガス・システムを1ドルで購入したことになっている。それでカザフ、ウズベクに未納料金を払うとともに、5、4億ドルかけて近代化もする合意。
・さらにガスプロムは北部に165ドルの割安価格でガスを供給。中央アジア向けはこれまで、224ドルだった。
・加えてキルギスは、北・南ガス・パイプラインも作ってほしい。
ガスプロムは既に6通りの経路を選定。費用は12億ドルを想定。
・これは、中国が昨年9月キルギスと合意した、トルクメンからの第4号ガス・パイプラインによって代替される可能性あり(?)。
・7月には、ロスネフチが51%株の取得を目指していたマナス空港の管理を、中国の企業が取り上げていったことがある。
キルギスで中ロ角逐が始まっている。
★14、9、1
総選挙は来年後半、大統領選も同時期に想定されている。
今回は既に政党は動き始めている。総選挙前倒しの可能性もある。
アタムに政局を操縦する力はなく、「自由競争」の様相。
★14、8、28
大統領右腕として4名。
1、Ilmiyanov Ikram大統領府副長官
2、Sapar Isakov大統領府対外関係担当副長官
3、Abdil Segizbaev KNB長官
信任あつく、KNBからロシア、米国の分子を放逐するよう求められている。
4、Kadyr Toktogulov大統領報道官
★14、8、21
オシュではガスが止まっている。「ウズベクが止めており、再開の代わりにキルギスの領土、ソフへの回廊を求めている」との見方が広められている。
★14、8、6
アタムの長兄、Kalybek Sharshenov、20年前ある企業とのバーター取引で裏切ったことで訴えられ、1ヶ月自宅軟禁措置。アタム、これを是認する。ある企業のオーナーの一人は中国人。
★14、8、5
ジャララバード市長Mukhtar Aralbaev辞職。理由不明。12年2月12日就任。
自身所属の社民党のToktogul Tumanov県連会長と不仲。
★14、7、12
アタム、国境地方の不動産を外国人に売却することを禁ずる法に署名。
議会が6月19日採択していたもの。
★14、7、8
グルジアのマフィア、Barbakadze Roman、オシュでキルギス国籍を取得してRamin Alkhozov(1964年生まれ)を名乗る。
★14、7、5
4月、マナスをロスネフチ購入しようとして、折り合わず。51%株を要求したため。
他方、中国はマナス、オシュ、バトケン、Tamchiの国際空港近代化の契約をした。
★14、6、20
Lebedinovka村で既に20年間存在してきたウィグル語学級、閉鎖される。「教科書はカザフスタンからで、それは憲法に反する」
タジキスタン
★14、8、28
ドシャンベで、ロシア師団の2名、タクシー運転手殺人の疑いで逮捕。ロシア人名ではない。中央アジア系に見える。
★14、8、10
9月タジクでのSCO首脳会議を前に、カリモフ来訪への期待高まる。二国間の問題(ログン、TALKOの閉鎖だけでなく、ウズベクは統一電力網からも脱退している)を解決できるのは、首脳だけ。
よいシグナルをみる者もいる。たとえばウズベク鉄道はタジクの列車への料金を引き下げた(レールを撤去したのでないのか?)。
両国接近を好まない者もおり、ログンを爆撃するべきだなどと言っている。
★14、8、2
ラヴロフがSCO外相会議で来訪。二国間会談も。出稼ぎ、アフガニスタン等がテーマ。
★14、7、28
ドシャンベで、中国との合弁企業、政府と、Parnisori shimoliの鉛、亜鉛鉱山開発署名。
2018年までに2億ドル投資。
★14、7、25
財務省第1次官、7月1日現在の対外債務は23億ソモニでGDPの4、7%。
(しかし、2013年末には20億ドルでGDPの25、4%だった)
上半期、元本支払いで5130万ドル、利払いで1570万ドル。
★14、7、24
(TALKO)アルミニウム生産下がっている。主として国際価格低下のため。
上半期は5、4万トンで、前年同期比55%減。2013年全体では21、6万トンで、2012年より20、6%減。
→加工製品の生産を増やしている。
トルコなどと19の企業を創出。
★14、7、21
ドシャンベーVakhdat-Yavan鉄道、建設中。独立25周年2016年までに完成予定。ドシャンベーVakhdatは終わって、現在Vakhdat-Yavan建設中。中国が7200万ドル融資。
・ドシャンベークルガンチュベ鉄道建設は2009年に始まった。その中間のVakhdatまでできたということ。
★14、7、13
National Gvardiyaに3名の副長官新たに任命(不祥事があって更迭なのか、強化なのか、不明)。
麻薬取り締まり庁長官にMurtazo Khaidarzod任命。
(やはり、麻薬関係で何かあったのだろう)
★14、6、26
議会、10年前に署名された協定を採択。今上程された。NATO軍がタジクの上空、陸上を通って物資、人員を運ぶことを認める。
ピャンジからオシュへ抜ける。
しかし経路とか量は示されていない。
(これまでもマナスからの飛行機は上空を通っていたし、ピャンジの橋を通って陸路でも物資は運ばれていただろう)
★14、6、24
ラフモンは、フィルタシのAzot工場を国営化。
★14、6、23
ラフモン、初めてのマレーシア公式訪問へ。
★14、6、23
ロシア政府決定、タジキスタン国民はこれまでのように国内旅券だけでは、ロシアに入国できない。国外旅券必要。
★14、6、17
シャリフ・パキスタン首相、公式訪問で来訪。いくつかの実務協定署名。一つは国際テロとの戦いにおける協力。
・パキスタンは、タジクがパキスタン・中国・カザフスタン・キルギスの4カ国協定に早く加盟するよう逍遥。パキスタン入国が簡単になる。
(これは、中国中心の関税同盟化につながる。ウズベク、トルクメニスタンが入っていない)
・2013年両国間の貿易は8400万ドル。タジクの輸出が2000万、輸入が6400万。
★14年6月
世銀がログンはFeasibleとする報告書を出した。下流水量についてどうなっているか不明。★14、5、29
TALKO(タジク・アルミ)赤字。チタン、新素材台頭で世界のアルミ価格下がっている。
世界最高の一人当たり発電量をあげながら、その半分をTALKOに回して。
生産量も落ちており、2013年は12年に比べて20、6%減の21、6万トン。
原価も上がり、1トンあたり400ー450ドル余計にかかる。
→輸出は赤字。
それでも、政治家の利権になっているため、止まらない。
トルクメニスタン
★14、9、23
「同窓生」SNSで308名が答えたところによると、49、7%はニヤゾフ時代の方が生活は良かった、ベルディの方が良いのは16、2%のみ。どちらも良くないのが17、9%。
両方とも良いのが16、2%。
★14、8、25
北ー南鉄道のトルクメン分、完成。
Balkan州の天然資源開発に資するだろう。
★14、8、21
イランの石油相ザンガーネ、11日に「イランはトルクメニスタンの天然ガスを政治・経済目的で輸入してきたのだ。もういらなくなるかもしれない」
5月には逆のことを言っていたので、価格値下げに向けての発言かもしれない。
他方、2015年3月から国内生産を2億立米引き上げるので、本年かもしれない。ただしガス産地の南部とトルクメンが供給してきた北部はガス・パイプラインが未整備。
・2010年、イランとの間では第2ガス・パイプラインが通じたばかり。年間200億立米の話もあった。
・最初のガス・パイプライン、Korpezhe-kurdkui 200キロは1997年開通。年間80億立米。
・ナブッコは2013年、アゼルがアナトリア経由ガス・パイプラインを選んだために棚上げになっていたが、今回Mazhedi大臣によれば、欧州2国がNabukko復活に関心。
その場合、トルクメニスタンはイランにとって競争相手になる。
★14、8、20 Centrasia
住民の不満増大。爆発するかも。
食料価格は上がっているし、安い小麦を毎月定量買える制度もなくなった。ガソリンも同様。銀行には現金がないので、預金するものはいなくなった。2、3ヶ月給料、年金支払いが停滞することも珍しくない。市場では、脱税を防ぐため、300ドルものレジスター設置が義務づけられ、検査隊が巡回している。
★14、7、28
ベルディ、アシハバドの公園に建設中のニヤゾフ銅像を視察。よく見えるように高くして、デザインも変えるよう命じていたもの。
★14、7、26
ウクライナで親露勢力が建物を占拠するとか、住民がロシア併合を求めているとかの、ロシアの報道はしょっちゅう切られる。
当局は、同じことがトルクメンで起こるのを恐れているのだろう。
★14、7、25
アシハバド、全国諸都市から、「アシハバドの美しい一角に、人民の感謝のしるしとしてベルディの銅像を建てることを許可する」よう、ベルディに要請相次ぐ。
★14、6、25
20日、アシハバドのParakhat-7地区で、官憲が「見苦しいエアコン」をアパートから除去しようとして、警官、内務省軍まで出動する住民の抵抗に会う。石を投げた。
結局、エアコンは認めることで収拾。
★14、6、21
ベルディ、ハンガリー訪問へ。
★14、6、17 新華社
15日、中国へのパイプラインの3本目Cルート稼働。当初は年間70億立米、2015年末には250億で、合計550億立米になる。中国国内需要の23%。
★14、6、5 James
ベルディはCICA前夜に訪中。中央アジアの中では最後に、中国と戦略パートナーシップを結ぶ。
その1週間前にBaktyarlykでは6億ドルかけた中国のガス精製所完成。
中国までのパイプラインは5000キロ。
★14、5、27
大学を9月から有料にする法案、準備中。1300ドルから1645ドルまで。
学生個人は払ってはいけない。企業が払い、卒業後は自分のところで働かせる。
英語で教育する国際大学も作る。教師は招聘する。
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コメント
大変参考になりましたが、一部理解不能の箇所があります。質問したいので、メールアドレスを教えていただきたく。
キルギス、ウズ、タジクのエネルギー関係の調査をこの数年しております。
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