Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2014年10月20日

ユーラシア・バロメーター ウクライナ 2014年7月から9月

ウクライナ情勢、自分で作ったデータ・バンクがもったいないので、アップしておく。時間がないので、今回はコメントなし。どうせ、刻々変わるし。
基本的には10月26日の総選挙待ち。9月5日からの停戦は一応続いているが、いつ破られても不思議でない。

★14、9、21 M.T.
NATOの、統合軍司令官Philip Breedlove大将、「国境を兵器・兵士が自由に往来しているために、何人のロシア軍がウクライナで作戦しているのか、わからなくなっている。Basically we have a cease-fire in name only.ウクライナのロシア軍は顕著に減った。しかし国境付近で待機している。砲火の頻度は停戦前と変わらない。」

★◇14、9、20 RIA
ミンスクでのキエフ・親ロシア勢力・OSCE停戦交渉、Minsk Memorandumをクチマがウクライナ代表として発表。
(9月24日づけJamesによれば、親ロシア勢力が正式に文書で言及され、署名もしている。他方、ロシアはウクライナ政府の正式代表が出ないことに不満だろう。クチマでごまかしている。しかし正式代表が出てくれば、親ロシア側も正式の資格を名乗るだろう)

24時間以内に口径10CM以上の兵器を前線(9月24日づけJamesによれば、19日現在の前線。ここが非常に曖昧で、今でも日夜変動している)から15キロ以上引き下げる。
→つまり30キロの緩衝地帯を創設。
(こうすると、ウクライナ政府軍は親ロシア軍を攻撃できなくなる。他方、ロシアは国境の向こうからでも、ウクライナ政府軍を攻撃できる)

居住地区への重兵器持ち込み禁止。

Buffer Zone上空飛行禁止。

24時間以内にOSCEの停戦監視団を配置。

外国兵力、装備、傭兵はウクライナから撤退。

○9月5日のMinsk protocolはドネツク、ルガンスクに特別の地位を与えること、ドネツク、ルガンスク人民共和国首長の選挙を早期に行うこと(?)を定めていた。これに対して親ロ派は、特別の地位を彼らが直接支配する地域だけに限定されるのを嫌っていた。

○9月16日ウクライナ議会は、ドネツク、ルガンスクの一部に特別地位を与える法律を採択。選挙(なにの選挙か不明)は12月7日と定めた。

○上記Memorandumでは、OSCEが停戦地域をいくつかの区域に分け、番号をつけ、境界を定めることになっている。これは南オセチア、沿ドニエストルでも起きたこと。

★14、9、20 RIA
トネツク近郊の武器庫、爆破。ウクライナ軍のミサイルによるとの観測。
ただし、近辺は双方の戦場となっていた。

★14、9、20 James
ポロシェンコの補佐官Yuriy LutsenkoはFacebookに、クロアチアが3年間兵を養って、セルビア軍を瞬時に撃退した例を思い出すとかく。

★◇14、9、19 James
Vladimir Socor
16日、議会は、"law on the special procedure of local self-administrationin individual districtsin Ukraine's Donetsk and Luhansk provinces"採択。
政府ではなく大統領府起草。内閣は批判も。ポロシェンコ自身、説得活動。
336名出席中277名が賛成。450名議員の中には欠席者多数。
10月26日総選挙めがけて議会が休会の前に急いだ。

・本質は当該地域(明確な定義もない)の市町村とキエフ政府の間に直接の関係を樹立するという趣旨。要するに、「親ロ派政権」バイパスが趣旨。「特別な地位」という言葉自体使われていない。つまり9月5日Minsk Protocolの趣旨をうまくすりかえたもの。(実効性を持たない。ミンスクでの停戦交渉向けの言いぬけにすぎない)

・9月5日時点で、親ロ派は地域の面積の3分の1と、人口の半分を押さえていた。その後少し拡大。

・(ロシア語人口)2001年Censusでは、ドネツの住民の75%がロシア語主用、しかし自身を「ロシア人」とする者は39%のみ。
ルガンスクでは69%がロシア語主用、38%が「ロシア人」。

・復興資金を予算の聖域としてイヤーマークするとしている。しかしヤツェニュクは、親ロ派に利用される金を出すわけにはいかないとし、当面資金源をオリガークや外国による募金に限り、当該地域に完全に統治を回復してから予算を使うべきだと発言。

★14、9、19 Counterpunch.org
Israel Shamir(反米ユダヤ人?)
MH17のあと、プーチンはウクライナでの和平を願った。元々ウクライナでの戦争は望んでいなかった。
しかしポロシェンコは東ウクライナを焦土とすることをいとわず、攻めてきた。(ロシア系を追い出すことを本気で考えていた?)500万の難民は受け入れられない。
→プーチンにとっては、軍事的勝利でポロシェンコを和平のテーブルにつかせることが必要になった。
→大軍を扱った経験のないストレリコフを代え、ドネツク、ルガンスクからウクライナ軍を追い出すと、Mariupolに迫り、更に戦略要衝Kakhovkaをうかがった。ここをとると、東ウクライナ全土の制圧ばかりでなく、キエフまで制圧できる。
→ポロシェンコは停戦に応じた。

★14、9、19 Washingtonsblog.com
Eric Zuesse
親ロ派指導者のAndrei Purginは17日、「自分たちの収める地域をロシアに併合することを、プーチンは拒絶した。我々は、自分たちの国を作る」と述べた。

★14、9、18 Reuters
親ロ派指導者Alexander Khodakovsky、
「ロシアの義勇兵、何百人以上もいる。独自のBattalionをいくつか作れるほど。ロシア軍の様々の軍種からやってきている。」
(NATOは1000名ほどいたが、停戦で少し減少したと見ている)

★14、9、18 AIF
クチマ、「19日、ミンスクでOSCE、ロシアと交渉。停戦合意を保証する文書を採択する予定。連邦化は話し合わない。ポロシェンコが受けない」

★14、9、16 Reuters
ポロシェンコは議会に法案上程。リークされたところでは、東ウクライナに3年間の暫定自治を与え、ロシアとの関係を深めることを許す。独自の警察を持ち、11月には独自の地方選挙をできる。
騒動への参加者を免責とする(重犯罪者は除く)。

・9月5日に停戦成立したが、戦いは起きており、死傷者もでている。
これまでに3000人以上殺された。
親ロ側は、ウクライナ政府が停戦を破っていると言う。

★14、9、12 Reuters
米国制裁強化。
匿名官僚、「ロシア・ウクライナ国境に緩衝地帯を作りたい。ロシアによる砲撃を止めるため」
・Dolgoprudny Research Production Enterprise, Mytishchinsuki Mashinostroitelny Zavod, Kalinin Machine Plant, Almaz-Antei, NIIP
への30日以上の融資禁止。
・ガスプロム・ネフチ、トランスネフチへの90日以上の融資禁止。

★14、9、12 Reuters
EU制裁、Igor Lebedev、Sergei Chemezovも資産凍結、旅行禁止。これで119名。
23組織が資産凍結。
・30日以上の融資を軍需企業、5銀行に対して禁ずる。

★14、9、11 M.T.
ストレリコフ、11日、「モスクワに戻る。モスクワでプーチンを西側と第5列(ウクライナ政府等)から守る」。

★14、9、10 Valdai, Rostislav Ishchenko
ナチ的右翼が権力をとれば、米国は脱出のよい口実。今や、ポロシェンコを除去することが皆の利益になっている。
他方、西ウクライナではポーランド、ルーマニア、ハンガリーがそれぞれの少数民族の安全を考え始めるだろう。ポーランドなどは、西ウクライナに軍を出すかもしれない。
西ウクライナではTyagnibokが静かに勢力を蓄えている。

★14、9、10 Business New Europe
ウクライナのZerkalo Nedeli報道。
ロシアがミンスクで示した60ページの文書によると、ロシアはEUーうくらいなFTA対象の11600品目のうち2376を対象外にするよう求めている。
それは関税・エネルギー貿易にも関わっている。
9月にはウクライナ議会批准の予定だったのに、これを交渉していたら2年はかかるだろう。

★14、9、10 The Daily Telegraph
元在ロシア大使 Tony Brenton
Putin won't be thwartedby NATO or economic sanctions and his aim of a neutral Ukraine is acceptable.
If you can't face the wolf, don't go into the forest.

★14、9、10 NYT
米国政府はロシアとの対決を嫌い、殺傷兵器をまだ供与していない。量も少ない。
7000万ドルを約しているものの。
特に対戦車砲、発射場所を特定するためのレーダー、偵察用無人機など必要。

★14、9、14
クリミア・タタール議会、覆面の武装要員の捜索を受ける。

★14、9、3 Novosti Politiki
クリミア議会、Kolomoiskyの資産を接収、競売して、売り上げを預金者に。

★14、9、8 Business New Europe
Poroshenkoは1位だが、Lyashkoの人気が急上昇。Radical Partyを率いる。5月大統領選では3位。
フィルタシとヤヌコヴィチの大統領府長官Lyovochkinが所有するInterテレビの支持を得ている。InterテレビはPoroshenkoも支持している。
Lyashkoが上昇を続けると、ヤツェニュクとTurchinovはチモシェンコを見限ってポロシェンコに乗り移るかも。

・東部は投票できるかどうかもわからず、東部に拠点をおく旧与党Regionyや共産党は力を失っている。
そうなると、選挙後の野党はどれかという問題がしょうずる。現在のところ、EU寄りの与党と国家主義者の間に対立線を引く者が多い。

★14、9、8 Interfax
コザク副首相、「ウクライナからは10万5千人に難民地位を与えた。毎日500名がprogrammes for voluntary resettlement of compatriots from abroadに申請してくる。この枠は2万名に引き上げる必要がある」

★14、9、8 James
Mariupol。アフメトフのMetinvest製鉄の町。ドネツで2番目の50万人。「ウクライナ人」が49%、「ロシア人」が44%。しかし89%はロシア語を日常用いる。
6月13日、Taruta知事とその政府はドネツクからマリウポルに疎開。
・Mariupolは地域党下にあったが、地域党は再編されてIndustrial Partyに。組織したのはアフメトフ系のBorys Kolesnikov。
・8月26日からロシア軍の襲撃予告があり、地元は義勇兵を募って準備。9月5日の停戦までもちこたえた。

★14、9、8 Euromaidan Press
Dmytro Yarosh
"Strateggic plan for the general population"
ウクライナ政府は自分たちに重火器をくれない
→地方ごとにBatallionを作ろう。
キエフに向けて多人数で繰り出そう。Pravyi Sektorが防衛の任に当たる。
(要するに、右翼は重火器を持たされず、戦線にやっかりばらいで送られたのだ。
彼らに兵器を持たせると、キエフに戻ってきて政権ダッシュをするだろう)

★14、9、8 TASS
メドベジェフ、「東ウクライナ、ロシアは人道支援はするが、ウクライナ自身が破壊したインフラ復旧はウクライナの負担でやれ。ロシアは難民に対して既に10憶ルーブル使っている」

★14、9、8 Vineyardsaker.blogspot.com
EU首脳会議では、対ロ慎重派が勝った。新制裁を課さず。冬のガス安定供給が重要。
南流を制裁対象から外した。
強硬派はINF配備、ポーランド、ルーマニア、バルトへのNATO新基地、RussiaーNATO協定の破棄を示唆したが、いずれも取り上げられず。
ラスムッセンは、ポーランド、バルト、ルーマニアにTransit pointsを設置だけ。
・チェコ、スロヴァキア、ハンガリーも、強硬措置に反対している。
・EUはウクライナの現政体が危機を恒常的に作り出すことを嫌っている。
・停戦については、Kolomoisky,Lyashkoが圧力をかけて、そのうち破れるかも。

・東ウクライナは沿ドニエストルにはならない。なぜなら、ロシアと国境を接しているから(これには賛成できない)。
→もしウクライナ政府がもう一度しかけると、ロシアは東ウクライナを簡単に併合してしまうだろう。
(これはわかるが、そのコストは高い。むしろ介入してウクライナ軍を撃退するくらいだろう)

・ウクライナは今の形のままで、ロシア寄りにしておけばいい。EUはそれと緩い経済連合を結べばいいのだ。
ウクライナを分割すると、西半分を守るために鉄のカーテンが敷かれ、欧州への米国の抑えが復活してしまう。

★14、9、7 Reuters
ポロシェンコはNATO首脳会議に同席。
補佐官Lytsenko、Facebookで、米、仏、イタリア、ポーランド、ノルウェーが軍事顧問と兵器の供与を約束したとかき、フランス(ノー・コメント)を除き、否定。

★14、9、5 Johnhelmer.net
ウクライナ政府軍、大敗北で、多くの愛国政治家は支持率を下げた。
Kyiv Internattional Institute for SociologyによるとLyashkoのRadical Party支持は22、2%から13、1%に落ち、ヤツェニュクのPatriots of Ukraineは9%から3、7%に、チモシェンコの祖国は3、5%以下に。TyagnibokのSvoboda、PravySektorは2、5ー1%。
ポロシェンコの党支持は37、1%。

★14、9、4 James Felengauer
8月末、ロシア軍が越境したことで、ウクライナ政府軍撃破が可能になった。
ロシアの軍と内務省軍が8月24ー25日越境してきた。イスラエルから購入した無人機から常時ウクライナ政府軍を監視。
→内務省軍第98師団の空挺連隊兵士が捕獲された。
・アゾフ方面でもロシア軍は越境してマリウポリに向かった。
・9月3日、ポロシェンコとプーチンは電話会談して停戦に合意。

★14、9、4 M.K.
政府軍の敗北で、ポロシェンコをクーデターで倒す動きがあるかもしれない。特にコロモイスキー。8月27日ポロシェンコ、プーチンはミンスクで会談したが、その直後モスクワとクリミアでコロモイスキーの資産が接収されている。プーチンはコロモイスキー牽制に力を貸しているのかもしれない。

★14、8、30
参謀本部の特殊部隊担当、Vyacheslav Nazarkin、白ロシア生まれでロシアで経歴。13年12月に現職。
ウクライナのマスコミ、いくつかの敗戦を彼の裏切りのせいだとしてキャンペーン。

★14、8、28
27日、大統領官邸前でポロシェンコの弾劾を求めるデモ。マイダンー3を称する。
国防相以下、力の機関の更迭も要求。

★14、8、8 Consortiumnews.com
MH17撃墜の日、南米からのプーチン搭乗機がそばを通っていた。塗装、赤、白、青で類似。
→ウクライナ政府のうち過激派が、プーチン暗殺をねらったもの?
(本当にウクライナ上空を通ったのか?)
Parubiy7日辞任したが、この件と関係していないか?

★14、6、23 ネット
ドネツクでOSCE、ロシア、キエフ間で始まった交渉で、Medvedchukはドネツ共和国、ルガンスク共和国の代表の一人として現れる。娘の名付け親はプーチン(とメド夫人)で、プーチンのスポークスマン、ペスコフは彼の参加を歓迎。
これに先立ち19日、メドヴェトチュクはアフマトフと会っている。
そして地域党議員Nestor Shufrichとともに、ドネツ人民共和国の代表たちと会っている(それまでも会っていた)。この2人は、親ロ派に捕まったウクライナ記者Sergei Shapovalの釈放を仲介している。

・メドヴェトチュクはロシアの金で2012年「ウクライナの選択」党を立ち上げ(そう思われていた)、関税同盟加入をロビーイング。影響力を失ったとみられていたが、プーチンにとっては彼を東ウクライナでしかるべき地位につけることが、メンツを維持した上でウクライナから手を引けることになるのかもしれない。

ウクライナ (うくらいな国)
★14,9,6
停戦合意、政府と親ロ派。今後は本格的な和平交渉に入る。
★14,9,4
東部停戦案で大筋合意。両大統領が電話。プーチンは3日、7項目の停戦案。ウクライナ政府と親ロ派らによる5日の協議で最終的な合意。7項目の停戦案は国際的体制をつくる、捕虜全員を交換するなど。9月1日の全会会合で、親ロ派は東部に高度な自治権を持つ「特別な地位」を与えるよう要求。
★14,9,3
IMFは2日、紛争が来年末まで続いた場合、同国に対して最大190億ドルの追加支援が必要になるとの見方。今後数か月で収束するならば、現在の融資枠で対応可能。4月に170億ドル規模の融資枠を設定。先週には13億9千万ドルの融資実行を決めた。
★14、9、3 Facebook,Alexander Mercouris
ウクライナ軍は無力化され、親ロ派はキエフまで攻め上れる。
これまで政府軍はソ連時代の備蓄を使用。NATOからの兵器支援はなかった。
★14、9、3 RIA
対ロ国境を強化する案、「壁プロジェクト」と呼ばれて、実際に壁を作るように報道されている。
★14、9、3 Business New Europe
EUのロシア制裁案、リークされる。
原油禁輸はない。ロシアの国営企業には、資本市場の使用を30日の短期に限ることが最大(これまで90日)。ロシア作成のデリバティブも買わない。
スポーツ、文化交流を制限(ワールド・カップ対象?)。
軍民両用物資の全面禁輸。
すべての国営企業に、協調融資を禁止。
SWIFT使用禁止を検討かも。
(となると、原油輸入が難しくなるのでは?)
★14、9、2 Interfax
敗戦の魔女狩り。ロシアへの通報が疑われる者。政府軍の動きが詳細に知られていた。
Vyacheslav Nazarkin参謀本部特殊作戦部長(まさに当事者)はロシア軍のオムスク部隊次長の兄弟で、常に電話。
これまでMuzhenko参謀長の右腕的存在で腰巾着。
・他にクチマ時代、大統領府長官やっていたLitvinの2人の兄弟。軍と諜報の幹部。
・他に国境がこれだけいい加減なのは、ロシアとウクライナの官憲がともに密輸で協力してきたからだ。
★14、9、2 Interfax
ウクライナ国防相Heleteyが東ウクライナ解放作戦は終わった、これから大祖国戦争で何万もの死傷者がでるだろう(ロシアとの全面戦争)と言う。ロシアはこれを非難。
★14、9、2 Counterpunch.org 
西側マスコミは、ウクライナ政府軍による攻撃が残酷なものであることを報道しようとしない。地元民の声を報道しようとしない。
ウクライナ政府は、批判の声を強力に弾圧している。
★14,9,2
ウクライナとロシア、OSCEは1日「連絡グループ」会合。武装勢力との間接協議を再開。親ロ派側は高度の自治権を持った東部地域の「特別な地位」を要求。ウクライナ側が拒否。5日予定の次回会合では、政府と親ロ派の初の直接協議の可能性。
ミンスク。クチマ。ロシアの駐ウクライナ大使、OSCE、「ドネツク人民共和国」の副首相。プルギン氏。
〇親ロ派は①独自の軍の編成、②ロシアとの経済統合、③検察官や裁判官の任免権、④ロシア語の公用語化。
★14,9,1
EUは30日、臨時首脳会議、1週間以内に追加制裁の準備を進めることで同意。ロシアが緊張緩和に動かなければ追加制裁に踏み切る。プーチン大統領は31日、国営テレビのインタビューで、ウクライナ国内の和平協議では東部の一部地域を独立した国家とする案も議論されるべきだと主張。
★14、8、30 WP
Anne Applebaum(ポーランド外相夫人)
東中欧では、1939年(ドイツ、ソ連双方がポーランドに攻め入った)の再現があるのではないか、逃げた方がいいのではないかという会話が行われるようになっている。
★14、8、29 TASS
ルガンスク人民共和国司令官Mozgovoi。
「武器は捕獲したもので十分。ロシアからの軍事援助は不要。ウクライナ政府は、チェコ、ポーランドからソ連の兵器をもらっている。装甲車その他。
米国、ポーランド、英国その他が傭兵、軍事専門家を送っている。義勇兵ではなく、特別に訓練された部隊の司令官、参謀として戦闘に直接加わっている」
★14、8、29 Business New Europe
経済発展相第1次官、「GDPは上半期、年率で3、3%減。年末には6%になっているだろう。15年になっても、インフレは8、7ー9、8%、財政赤字はGDPの3%に上るだろう。
★14、8、29 Kyiv Post
ヤツェニュク、ウクライナに非同盟を義務づけた2010年法(ユシェンコのNATO加盟に反対してヤヌコヴィチ大統領が提出し、採択させたもの)を無効とする法案上程した。
★14,8,29
ウクライナ軍の安全な退路確保。親ロ派に呼び掛け。ロシア大統領。具体的な行動を要請するのは初めて。
★14、8、28 RIA
ロシアの外交官(EU大使?)。
「ウクライナはロシア軍が侵攻したと騒いでいるが、これは敗北を糊塗したものか、ミンスクでのプーチン・ポロシェンコ首脳会談が和平に転がり出すのを妨害するためのものだろう」
(ポロシェンコは、情勢悪化のため、トルコ訪問を中止したと発表。ロシア軍の進入に言及)

★14、8、28 TASS
ウクライナはかつて核兵器を引き渡し、NPTに1992年入ったが、議会ではウクライナに核保有国の地位を取り戻せとの決議案、7月23日に上程されている。これまで同種の動きをつぶしてきた米国は、反応していない。ユジマシを中心に、ミサイルを生産する能力はある。

★14、8、28 WSJ
Hryvnia、一月で20%低下し、14を割る。

★14、8、28 Www.rt.com
(敗走の様相→停戦の動き。ただの時間稼ぎでまた裏切って攻勢を強める?)
ポロシェンコ、Ilovayskでの敗北は、司令官2名が逃亡したためとする。Ilovyaskをとられたために、内務省軍5大隊が包囲されることになった。
キエフ等全国では、政府批判、ポロシェンコ退陣を求める集会。
検察はこれまでに、1083件の逃亡を告発。

★14、8、28 Kyiv Post
西ウクライナ出身兵団、これまで2ヶ月守備してきたドネツのAmvrosiivkaから撤退。補給、命令がめちゃくちゃ。国境の向こうからはロシアの砲撃、越境の戦車、大砲が攻撃してくる。故郷Ivano-Frankivskでは妻子が夫の帰還を求めて道路を閉鎖。
まだ故郷に帰らずに、うろうろしている。

★14、8、28 Centrasia、 Le Monde
東ウクライナの反政府軍には傭兵。フランス、ウズベクからも。ロストフ・ナ・ダヌーが国境から80キロで、拠点になっている。彼らはモスクワでは、入国を拒否されることもある。

★14、8、27 Politico.com Thomas Graham
Who cares about Ukraine? Vladimir Putin does. And let's be honest; the West really doesn't.

★14、8、27 Center on Global Interests
Thomas Graham(フィンランドでのBoistro Groupの)インタビュー。
ロシア軍が侵入した場合、西側の手段はあまりない。NATOが軍を動員するとは思えない。諜報、兵器、補給面での支援程度。
ドイツが、major foreign policy actorとして復活している。

★14、8、27 RIA
ロシアParatroopers、ウクライナ領に入ったのは、わからなかったからだ。100キロにわたって、国境は仕切られていない。

★14、8、27
ミンスクで関税同盟プラスEUプラスウクライナの首脳会議。プーチン、ポロシェンコ会談。EU、ベラルーシ、カザフの首脳が同席。

★14、8、26 I
戦局転換。親露派、戦術を大きく変え、ウクライナ政府軍を包囲できるまでになった。(当然、兵器も大量に接収されているだろう)
ウクライナ軍はドネツク攻勢で兵力を大きく失った。ロジ、食料が悪く、兵士を敵弾の餌にしている。兵士の士気は落ち、戦う意欲はない。
★14、8、26 Www.rbth.ru
ルガンスクでロシア・トラックの持ってきた人道物資の分配始まる。米、小麦、砂糖、コーンビーフ、水等。
★14、8、26 The Atlantic
フィンランドのBoistro島にトラック2集まり、The Boistro Groupと称して解決案を模索。東ウクライナについては、紛争停止が主眼となっており、EUとの協定は認める一方で、関税同盟への言及、連邦化への言及はないという、ロシアが弱気のもの。
・OSCEを使っての停戦
・UNのPKO配備
・ドネツク、ルガンスクからのウクライナ内務省部隊撤退
・国境管理の確立
・OSCEによるCBM
・紛争地域におけるウクライナ治安力の形成
・戦争犯罪
・EUとの協定、その他の協定を念頭において、ロシア・ウクライナ経済関係の維持。国防産業も含めて
・ロシア語の地位の保護
・クリミアの地位についての法的問題の解決
・クリミアへの水、電力供給
・クリミアの少数民族の権利保護
・ウクライナの法制で定められた、Non-bloc地位を相互に尊重する(連邦化に代わるものだが、弱い)
・参加者は、米側議長がThomas Graham(勧進元はカーネギーNY事務所)、ロシア側議長がディンキン、アルバトフ、トゥルブニコフ等。
(全般的に、カーネギーとIMEMO)
★14年8月下旬
ロシア軍空挺部隊がウクライナ領に入った、ウクライナ軍がロシア領に入った、のやりとりが増加。
★14年8月
20日頃まで、ロシアから「人道物資を積んだ」トラック、国境で滞留。赤十字の関与を得た後、ドネツ等に物資を「密輸」(当局)。不透明なまま無事帰国。
★14、8、25 Kyiv Post
ポロシェンコ、連立が去って30日たっても次期政権がくめていないことを理由に議会を解散。選挙を10月26日に定める。
これまでの小選挙区・比例併用ではなく、完全比例選挙で。
★14、8、25
親露派はこれまでのゲリラ戦でなく、大型戦力をまとめての正規戦術に転換。
→1000名の政府軍を包囲し、戦車大隊2を捕虜に。
★14、8、24 Centrasia
Elenovkaで政府軍、敗北し、アゾフ地方への道開ける。
→Mariupol危機に。
★14、8、23
来訪したメルケル、24日、「もっとも重要なのは、国境の管理を確立すること」と言う。
たぶん、プーチン・ポロシェンコ会談を前にして、自重を求めにきたのだろう。
★14、8、21 Reuters
経済相Sheremeta、改革スピードが遅い、政府は企業にPredatorのようだと言って、辞表提出。
★14、8、21 Reuters
ガスプロム、ガス未払い料金は8月1日現在、53億ドルだと言う。
★14、8、21
ルガンスク人民共和国、負傷で辞任したBolotovに代わって、国防相Igor Plotnitskyを首相に選ぶ。
★14、8、21 TASS
移民局数字では73万のウクライナ難民。しかし登録しないものも多く、100万はいるのではないか。ロシア国籍取得手続きを9月には緩和する方向。マスコミは彼らについての報道でいっぱい。
移民局調査では、66%が1年以上、50%が完全移住を望んでいる。
★14、8、21 RFE/RL
週末にはメルケルがポロシェンコの招待で来訪予定。18日彼女はリガで演説し、バルト諸国とポーランドには、ロシアからの攻撃には反撃を防衛を約束すると同時に、NATO軍の常駐は約束を避けた。
→Independent紙は、メルケルはウクライナに出口案を持ってくるとかく。それはクリミアをロシアに与える一方、東ウクライナはウクライナの完全な一部としてEU加盟の方向に行く、ただしNATOには入らない、というもの。
・23日はウクライナの独立記念日。
26日にはミンスクで、ポロシェンコはEUアシュトン等代表団の側で、プーチン、ナザル、ルカと会う予定。
・プーチンはウクライナ全体を失っても、クリミアを獲得できれば、国内の喝采をもらえるだろう。
★14、8、19
親露派は、ロシアに逃げようとすると、ロシアの国境警備から撃たれる。とウクライナ政府特別警察大隊幹部が言う。
ルガンスクでは、親露派への支持が高い。他では30%ほどだったのだが。
★14、8、19 TASS
ベルリンでの4カ国外相会議(ウクライナ、ロシア、独仏)、結論なしに散会。
★14、8、19 CNN.Com
キエフ郊外に邸宅地区。オリガークの一人、Vyacheslav Konstantinovskyにインタビュー。入れ墨、筋骨隆々。スキンヘッド。
53歳。ソ連で従軍。
→ウクライナを守ることを至上課題として、自ら東ウクライナで義勇兵として時々出かける。「まず戦争を片づけて、それからどうするか考える」
★14、8、19 Www.rt.com
チュルキン、安保理で、「ウクライナはマレーシア機と航空管制官との交信記録を公表するべし。なんで危険な地域にマレーシア機を導いたのか」
★14、8、18 World Socialist Web Site
なぜ米国メディアと政府は、マレーシア機について突如黙ったのか? 隠蔽しているにおいがする。
(大統領も含めて、皆休暇に行ってしまったのではないか?)
★14、8、18 Professorsblogg.com
Viktoria Shilova議員(ドニエプロペトロフスク選出)、ヴィデオ・アピール。
東ウクライナには800万人。これがテロリストと指名されているバカバカしさ。
Ynukovich-the-thiefがPoroshenko the killerに代わった。
これまで6000名ほどの市民が殺された。毎日170ー200名が殺されている。
ウクライナ軍は1、1万の兵士を失った(戦死の意味だが、逃亡も入っているだろう)。
★14、8、18 World Socialist WebSite Niles Williamson
NYTなどが8月初旬からマレーシア機について沈黙したことを指摘。当初、ケリー長官も含めて、SNSとか「常識」を親露派による撃墜の根拠として公言していた幼稚さを指摘。
(米国は、イラクと同じく、(ウクライナ当局の作った)偽ビデオ、偽盗聴記録を信じ込んでしまったのだ)
・(米国・外交)7月21日、国務省報道官は、根拠を問われ、"Based on open information which is basically common sense."、さらに追求されると、"I know it's frustrating. Believe me, we try to get as much out there are possible. And for some reason, sometimes we can't."
★14、8、17 時事
NATOのラスムセン事務総長、15日コペンハーゲンで、「我々は14日夜、ロシア軍が国境を越えてウクライナに侵入したのを目撃した」と述べる。
ロシアは否定。
★14、8、14 Centrasia
ドネツの国防相にV.Kononov。ストレリコフは参謀長に。
★14、8、14 James?
ルガンスクでも、Valery Bolotovがモスクワに言った後、辞任を表明。
彼は地元出身で、「人民知事」に4月選ばれていた。5月、「首長」に選ばれていたが、目立たず。多分アルコール中毒。
・→首長はIgor Plotnitskyに。これまで国防相。ビジネスマン出身。
首相はモスクワからのコンサルタント、Marat Bashirov。
ルガンスク人口は45万あったが、今は半分も残らない。
配下の兵力はばらばらで調整がとれていない。ストレリコフについているPrizrak大隊もある。
★14、8、14 James?
ドネツク人民共和国、トップは地元出身者が占めた一方、実力部門では沿ドニエストルからの助っ人が圧している。
(挟み撃ちするつもりではないか)
首相はZakharchenko。交代前にBorodayはモスクワに行っている。
Borodayは第1副首相となり、未経験なザハルチェンコを助ける。
ストレリコフは国防相、司令官、国家安全保障会議議長のすべての座を失い、国防次官に。
ザハルチェンコ首相が、最高司令官を兼ねる。
ドニエストルで長年Security ministerをやっていたVladimir Antyufeyev中将、7月10日副首相としてやってきた。そして7月末には第1副首相(Borodayではないのか?)。同時に国防相代理にもなった。彼の側近のAndrei PinchukはState Security Ministerに、Oleg Berezaは内務相になった。
同じく、沿ドニエストルからは副首相のアレクサンドル・Karamanが社会問題担当宇野副首相としてやってきた。
Karamanはドニエストル出身で、外にでるのは初めて。ロゴージンのProtegeと言われる。
・Borodayは2015年にはモスクワ帰還を計画している。
★14、8、14 Interfax
ウクライナの(モスクワ系)正教会、MetropolitanにOnufryを選出。キエフ系正教会とは和解しない構え。
★14、8、14 James
ウクライナ、沿ドニエストルとの国境の守備、強化。ドニエストル側が強化したため。またドニエストルからは最近、オデッサ州等に無人機が飛んでくる。
沿ドニエストルの兵力はロシア軍が1500名、それに400名以上のPKOが加わっていると、すでに10年間いわれているが、検証されていない。
★14、8、14 RIA
Strelkov辞任。ルガンスク人民共和国指導者のValery Bolotovは負傷のため、一時辞任。
★14、8、13 WSJ
Siverskでは戦闘の後、住民が戻ってきている。「はじめはクリミアのようにいくのかと思っていた。だから連中を歓迎したのだけど、後でみんなだまされた。戦争になるなんて」
★14、8、13 Medium.com
7月31日、議会は7、43億ドルの追加軍事予算を承認。これがないと、8月1日から一文無しになるところ。他方、1、5%の戦争税を導入。
クリシュコ・キエフ市長は、ガス節約のため、8月4日から給湯を停止すると声明。
★14、8、13 Cosortiumnews.com
Robert Parry1980年代、イラン・コントラ報道で有名)
東ウクライナで政府が使っているマイダン分子7000名はナチ。スワスチカだけでなく、SSのWolfsangel旗を使っている(Azov大隊)。一応政府の命令に従うことになっているが、感情的、粗暴である。ロシア人、ユダヤ人をUntermenschenとして撲滅しようとしている。
西ウクライナ出身者は特にGalician SSの過去を賛美。ユダヤ人とポーランド人をターゲットとする。
・Donbas, Dnippro,Azov大隊。資金源は不明。世界からナチ青年集まる。アイルランド、イタリア、ギリシャ、スカンジナビア。
スウェーデン軍の狙撃手だったMikael Skilltが加わっている。
★14,8,13
支援物資を載せた約280台のトラック、モスクワ近郊を出発。ウクライナ政府と合意したと発表。ウクライナのチャルイ大統領府副長官は12日、国境地帯で支援物資をICRCの管理する車両に積み替える条件付き。ポロシェンコ政権としては自らが主導する国際的な枠組みにロシアを取り込み、支援の「ロシア色」を薄めようとしている。
〇ウクライナ東部EU3.4億円支援、ロシアをけん制。赤十字を通じ。
★14,8,13
「独立広場」バリケード撤去。クリチコ市長は先週末、占拠を続けていた若者らと広場の明け渡しで合意。
★14、8、12 TASS
2000トンの人道物資を積んだ280台のトラック、モスクワ州から出発。
★14、8、12 RIA
ウクライナ国会、制裁としてガス・パイプラインを閉めることまで予定した法案の審議開始。
★14、8、12 RIA
ポーランドは、EU→ロシアが逆制裁で嚢産品を制限してきたので、損害をEU委員会に要求する構え。
★14、8、12 James
ドネツ共和国の新首相ザハルチェンコ、専門職業高校出で、地元出身。1976年生まれ。地元青年を愚連隊組織Oplotに組織。
ドネツ市施設占拠の音頭をとった。
★14、8、12 Globalinterests.org
Center on Global InterestsのNikolai Zlobin、「あらゆる点からみて、ロシアは
連邦化への要求を完全に捨てたようだ」
★14、8、12 Facebook
Gordon Hahn
マイダンの右翼。再び脅威増している。Parubiyは辞任し、右翼の先頭で秋には権力を奪取しようとしているのでないか(しかし彼は米大と関係があるはず)。
6月30日、ポロシェンコがParubiy、Avakov内相等と、23日からの停戦を延長するべく集まる前、右翼のSemenchenkoとDnepr,Aidar大隊は数千人のデモを行い、停戦の停止を求めた。
→30日の会議の前、ポロシェンコはモスクワ、ブラッセルの意を受けて停戦を延長するつもりだと言っていたのに、会議が終わると攻勢を宣言した。
・マイダン勢力がすべて右翼、ナチだと言うわけではないが、全く無視している西側は誤っている。
★14、8、12 En.rsf.org
Reporters without borders
ウクライナ議会に言論統制法案上程。マスコミ、サイトを安保上の理由で裁判所支持なしに閉鎖できる。
★14,8,9
ウクライナが対ロ制裁。親ロシア派武装勢力などを支援している疑いがある個人やロシア企業を中心に、資産凍結やウクライナでの活動を禁止する。領空通過を禁止することも検討。個人172人と企業65社。ロシア以外の個人・企業も含む。
〇7日に政府軍の戦闘機ミグ29が地対空ミサイルに撃墜された。
〇メドベージェフ首相は7日、ウクライナの航空会社がロシア領空を通過することを禁じた。
★14,8,8
「ドネツク首相」が辞任。ボロダイ氏、後任にはウクライナ人のアレクサンドル・ザハルチェンコ氏。
★14、8、8 M.T.
諜報長(?)Valentyn Nalyvaichenko、「親露派はアエロフロート機を撃墜し、それを口実にロシア軍が侵攻するようにしていたのを、マレーシア機を誤って撃墜したのだ。同じ名前の村で、100キロ離れたところに、間違えて布陣した」
★14、8、7 Rbc.ru
ドネツ共和国首相、OPLOTからアレクサンドル・ザハルチェンコ。地元出身。非合法炭坑開発のビジネスマン出身で、これまで野戦指令官として勇猛。戦闘とロジの問題、双方に対処できる。副首相のアンドレイ・Purginも地元出身。
これまでのボロダイは、ロシアの政治学者。
それでも、現地にとどまる。(と言うことは、ウクライナ化が進むと同時に、「首相」が国防相も兼ね、総統的な権限を手に入れたということかも)
★14、8、7 Reuters
市はマイダンを片づけようとして抵抗に会い、一時引き下がる。
(右派のうちかなりの者は、National Guardに入れられて、東ウクライナに送られた模様)。
★14年8月上旬
オバマ政権の言葉遣い、ロシア認識を戒めるとともに、ロシアとの戦略不在の対決緩和を呼びかける論調が激増。自分のEnd game不在を指摘した論文が口火を切ったように見える。
★14、8、7 New Straits Times(マレーシア) Haris Hussain
「米国の諜報分析者(曖昧)は、マレーシア機は空対空ミサイルで撃墜され、ウクライナ政府がからんでいるとの結論に達している」
GLOBAL RESEARCHなるものの記事を引用。
当時osceから現場にもっとも早く着いたカナダのBOCIURKIWによると、機体には多数の穴があいており、強力な機関銃によるもののように見えた。操縦席に穴が集中していた。そして、左右二方向から撃たれている。これは地上ミサイルではない。
★14、8、7 Interfax
ロシア空軍4th Commandの司令官Yudin中将、マレーシア機の射程内に、ウクライナ保有のBukがあった。南連邦地区レーダーは、マレーシア機をずっとフォローしていたが、その航路上にAttack Plane(どうしてわかるのか?)があった。
★14年8月初め
www.informationclearinghouse,info(日付無し。未検証)
BBCのVideo Reportなるものをアップ。BBCのOlga Ivshinaがレポート。
マレーシア機撃墜の地上住民数名にインタビュー。数名から、当時MH17に「脇に」、あるいは「下に」、戦闘機がついていたという。そして空中で爆発があった。その結果、空中で分解したと言う者と、方向を変えたと言う者。
・その後、BBCチームはウクライナ諜報が示した「ミサイル発射の後の煙」のあとをたどる。そのあたりに、ミサイル発射の後はみられない。住民もミサイルをみていない。付近では戦闘が続いている場所があり、煙はそこから上がったのかもしれない。
★14、8、6 Guardian
東ウクライナでぐずぐずしていると、キエフの世論が過激化して、マイダン2回目が起きる可能性がささやかれている。
他方、ウクライナ政府軍が不正確なGradミサイルを住民地域に打ち込んでいることに、Human Rights Watchも批判を高めている。
★14、8、6 Kyiv Post
議員Lyashko リャシュコ、東ウクライナを巡回しては残虐なやり方で親露派を殺し、SNSでそれを誇示。
→Amnesty Internationalが6日、Warningをはっ出。
★14、8、6 RIA
ウクライナ軍スポークスマン、Oleksiy Dmytrashkovsky。「外国人が政府側で戦っていること、事実。イタリア、グルジア、ベラルーシ、ロシアから。兵器の供与は受けていない」
★14、8、6 Www.rt.com
UNは市街戦になることをおそれる。これまでに国内疎開者は11、8万、ロシアへ74万。
医者の70%が脱出。
当局に届けずに脱出している者も多い。
・少なくとも1367人が殺され、4087人が負傷。
・毎日、市民の脱出回廊が準備されているが、戦闘分子が塞いでいることも多い。
・外国からの人道支援物資には、関税がかけられている。
★14、8、5 Www.rt.com
2週間も補給なしに放置されたウクライナ政府軍部隊400名、親露派に包囲されて、ロシア領に避難。
兵器はウクライナ領に放置した。
★14、8、4 Centrasia
ズベルバンク、ウクライナに7支店。利益を上げ続けている。軍需産業に融資。つまり敵に融資。それなのに、ヤヌコーヴィチが自分の預金をモスクワで払い出して欲しいと言ったら、グレッフは「ウクライナでやれ」と冷たく言い放った。
★14,8,4
「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の間に政府軍の解放地域ができた。これによりドネツク側はロシア国境と接する地帯から隔離。
★14、8、2 Www.rt.com
議会で、マレーシア機撃墜をテロと指定するとともに、ドネツ、ルガンスク人民共和国をテロ組織として認定するよう世界に呼びかける決議、通らず。
ポロシェンコは怒って、「議会に第5列がいる。解散が必要だ」
(なぜ、解散しないのか? 何かの事情でいろいろなことが手詰まりになっているように見える。6月末停戦の延期ドタキャンもそうだ)
★14、8、2 Centrasia
2015年1月1日まで1、5%の「戦争税」を給料から差し引くことを、法律で決定。ポロシェンコ署名。
政府が提議して、議会が7月31日採択したもの。
★14、8、1 Reuters
31日、議会はヤツェニュクの辞任を却下し、経済法案を採択。これにより、東ウクライナでの作戦可能になり、デフォルトは防がれる。しかし1、5%の戦争税。
タバコ税、鉱業税引き上げ。石油・ガス部門への税引き上げ。
★14、7、31 M.T.
ロシア人の80%は、マレーシア機撃墜はウクライナ軍のせいだと思っている。
★14、7、31 TASS
ウクライナ総参謀長Vitor Muzhenko,「戦いは1ヶ月以内で終わるだろう。総動員のようなことはもはや必要ない。」
ルガンスクでは毎日6時間の休戦をするだろう。その間市民は避難できる。
★14、7、30 Reuters
統計局、GDPは第2四半期、4、7%減。第1四半期は1、1%減だった。
★14、7、30 James
28日、ロシアのテレビがAntyufeyevをドネツク人民共和国の首相代理と紹介。
これまで副首相だったのが第1副首相に繰り上がった。
Boroday首相は、27日にモスクワへ去る。
・Antyufeyevは沿ドニエストルの公安担当大臣で、中将だからストレリコフをはるかにしのぐし、ストレリコフにこれまで従わないできた野戦司令官たちにも抑えが効く。それにストレリコフはロシアの国家主義者の間で英雄扱いされているため、クレムリンは警戒。
・今回Antyufeyevは7月10日、公安担当副首相としてモスクワから到着。公安、内務省、裁判所担当。
・Antyufeyevは28日、自ら自分は総司令官代行、国防相代行でもあると声明。
・これまでストレリコフにあまり従わなかった野戦司令官のうち代表的なのは、Aleksandr Khodakovsky,Igor Bezler。
・Bezlerはロシアの特殊部隊の中佐出身で、4月中旬Horlivkaを占拠。現在はモスクワにいると言われる。フィルタシのStirol化学工場に地雷を敷設。
・KhodakovskyはドネツクのSBU長官だったが、ロシア側に鞍替えしたもの。DPRの公安相を経て、Vostok大隊司令官としてストレリコフに次ぐ兵力を指揮。ストレリコフと犬猿の仲。
・国会議長Denis PushilinはDPR創設に関わった人物。元MMMの地方代理で、6月中旬にはモスクワに移住、辞任。
現在議長はBoris Litvinov。
★14、7、29 Www.rt.com
ウクライナのHromadske TVで、Human Rights Watchの代表(ロシア人?)Tatiana Lokshina、司会者の「東ウクライナではロシアが戦争犯罪を犯してますよね」の質問に、「これは内戦」等、正面から答えようとしなかったため、途中でインタビューを打ち切り。
★14、7、29 Reuters
5月から、ロシアからの兵器流入激しくなった。ウクライナ政府軍攻勢に答えるもの。
親露派は国境ショウショを制圧した。
Rostovには、親露派を訓練する基地がある。
・地対空ミサイル、Igla(携帯)も供与され、それで6月14日IL-76を撃墜した時はお祭り騒ぎ。「何でも打ち落としてやるぞ」
・Gradを改良したTornadoも供与されるとの情報あり。
★14、7、29 Valdai Discussion Club
キエフ政府は5月のロシア軍集結に怯えて、徴兵強化。その後経験も積んで、軍は強くなっている。しかし相変わらず、人数不足で、東ウクライナ全体を保持できず、都市に攻撃を掛けて奪取したこともない。砲火を浴びせて相手の退却を誘っているだけ。
・機械化旅団6、空挺旅団1、空輸可能旅団3、特殊部隊が手持ち。
紛争地域のウクライナ兵力は3、2万から3、5万。しかし攻勢にでることのできる歩兵は1万から1、2万のみ。
親露側は5000~7000人だろう。
・ウクライナ側は親露に比べて重火器多い。
・ウクライナ側は、親露の通信を断絶し、ロシアとの物流路を断とうとしている。
・ウクライナ側の公式発表では、300名より少し多く程度が戦死した。
3、5万の兵力中だから、まだ少ない。
・ロシアの方では、東ウクライナを「助ける」自発的動きが始まっている。
・兵器では、ウクライナは年間10億ドルは失うことになるだろう。
・ドネツク、ルガンスクの親露派は、国家機構整備、軍の運用でだめ。アフメトフが、キエフへのバランスとして、ドネツ、ルガンスク共和国を盛り立ててきたので。それをストレリコフの手腕が盛り立ててきた
・キエフは第3次徴兵を始めたばかりで、これで5万は集まる。
・親露派側は、勝つ必要はない。負けなければいい。
★14、7、28 Centrasia
ヤツェニュク、留任を決意。議会が法案を通したため。軍への支出にさえ事欠いていた。
★14、7、28 Adevarul(Bucharest)
西部で少数民族のルーマニア系は、キエフによる徴兵に抗議。
★14、7、28 TASS
国連のHuman Rights Monitoring Mission発表では、4月以来、ウクライナの戦争で1、129人の死者、13、500人の負傷者が出ている。
★14、7、28 Www.bne.eu
7月中旬、Kyiv International Institute of Sociologが調査したところでは、10月に総選挙があったとすると、EU寄りのLyashkoのRadical Partyが22、2%で一位になるだろう。ポロシェンコのSolidarityはまだ結党もされておらず、認知されていない。しかし、ポロシェンコの党だよと教えると、20、3%の者が支持し、Radical Partyに次ぐ地位を得た。
★14、7、28 Bne.eu
ドネツク近くのGorlivkaで戦闘。重要。なぜならここの反政府指揮官はロシア人のIgor Besler。「悪魔」とあだ名され、ウクライナの諜報は、マレーシア機撃墜の責任者とする。
Gorlivaはウクライナ最大の化学工場Stirolがあることでも有名。ここが破壊されると、環境破壊がひどい。
★14、7、27 Euromaidanpress.com
StrelkovとBezlerが消える。反政府派は金と人のハブである2名が消えたことで恐慌。捨てられたと思う。
★14,7,26
追加制裁、フラトコフ対外情報局長、パトルシェフ。資産凍結は87人の個人、20の団体・企業となった。EU域内への渡航禁止も適用。ロシアのエネルギー大手などは含まれない。
★14,7,26
首相代行にはグロイスマン副首相。
★14、7、26 WSJ
IMFはヤツェニュクの辞任で心配。議会が改革措置を採択できなければ、7月に予定していたトランシェ14億ドルを出せなくなってしまう。
(つまり、ヤツェニュクの辞任は、議会にパッケージを呑ませるための芝居だったのだ)ポロシェンコは選挙を急いでいない。議会に軍事予算を通してもらいたい。
★14、7、25 Deutsche Welle
ヤツェニュク辞任→総選挙を、ポロシェンコの策動と見る。ポロシェンコは議会で自前の政党をほとんど持たず、ヤツェニュクの母体である祖国党の支持、つまりチモシェンコと国会議長のTurchynovに依存している。早く総選挙して、自分の政党Solidarnistを大勝させたい。
★14、7、25 RIA
ウクライナ軍筋によると(怪しい)、マレーシア機が撃墜された7月17日、ウクライナ政府軍はドネツク近くで演習をしていた。156防空連隊。Buk-M1も持っていたが、発射は予定されていなかった。Su-25が参加(標的として?)。これがマレーシア機と偶然一緒にになり、一つの点と認識されたのかもしれない。但し、誰がBukを撃ったのかわからない。
2001年、ロシアのTu154がノヴォシビルスクからテルアヴィヴに向かう途中、ウクライナで撃墜されて以来、Bukを実際に用いての演習は禁じられていたからだ。
★14,7,25
米国務省のハーフ副報道官は24日、「ロシアが大砲をロシア領内から発射し、ウクライナの軍事拠点を攻撃した証拠がある」、明言したのは初めて。証拠について、友好国の情報機関から入手。
★14,7,25
首相は24日、連立与党が同日に崩壊したことを受け辞任。今秋に国会選挙が実施される見通し。「ウダル」と民族主義政党「自由」が連立から離脱。ポロシェン氏は、政府は親欧米派の最大政党「祖国」を中心に形成され、内政の主導権を握れなかった。
〇30日以内に新たな連立与党の形成で合意しなければ大統領は選挙でウダルと協力し、支持基盤を固める考え。トゥルチノフ国会議長は、24日、新首相の候補を出すようにウダルと自由に要請。選挙管理内閣をつくり、当面の政府運営。
★14、7、24
一時首相代理になったGroisman。
1978年Vinnitsa生まれ。ユダヤ人。
Vinnitsa選出議員。若い頃の経歴不透明。ビジネスで不正も。
これまで地域開発・建設相兼副首相。
地元でいくつかのアスファルト工場を所有。
→Vinnitsaではいつも舗装。
ウクライナの最良の市長と自称。しかし実際はポロシェンコの菓子工場の中心なので、業績がいい。
→ポロシェンコの右腕。
ポロシェンコ自身、ユダヤ人の血。父は結婚するまでVaitsmanの姓だった。
★14、7、24 RIA
共産党は議席が33から23に減少したため、議会内会派としての登録をトゥルチノフ議長に取り消される。別に党として抹消されたわけではない。
★14、7、23 RIA
24日には共産党が解散させられる予定。
5月はじめ党首が、「自分なら東部から軍を引く」とのべ、裏切り行為とされて。
★14、7、23 Interfax
ウクライナ内務相顧問Zorian Shkiriak、「ロシア諜報は、Girkin, Bezler,Bolotov暗殺をを計画」。プーチンに都合の悪いことを知りすぎている。
しかしBorodaiはクレムリンと近いので、ロシアに生還できるだろう。
ロシアの国境警備隊は、親露派が帰ろうとしたら射殺するよう命令されている」
★14、7、22 Centrasia
ウクライナではNaftogaz、電力会社、原発会社Energoatomを始め、これまでで最大の民営化が行われようとしており、オリガークは戦争よりこちらに関心。
特にコロメイスキーがフィルタシ、Levochkin、アフメトフ等、ヤヌコーヴィチの「家族」系利権に関心。
後者を、ポロシェンコの大統領府長官、これまでメディア王のローシキンが密かに支援。
→Interなどのテレビはコロメイスキーを中傷。南部に野心を持っており、石油利権に関与するヤヌコーヴィチ長男の同僚セルゲイ・クルチェンコと親しい等。
→コロメイスキーはローシキンを中傷。そしてポロシェンコは一時的な大統領だとする。
・他方、オリガークの体力は低下。ピンチュク(クチマの娘婿)のパイプ会社Interpipeは製品の3分の1をロシアに輸出していた。現在、外国銀行に13億ドル以上の債務。
・ポロシェンコは大統領に当選したら自分の企業を売ると言っていたが、チェコレートのRoshenは50%をロシアに輸出していた。そのため、株価は昨年42、5%低下し、売っても価値がない。
・しかしコロメイスキーは大して成功していない。Naftogasや関税を取ろうとしているが、うまくいっていない。しかも7月2日モスクワの裁判所がコロメイスキーを殺人等の疑いで「欠席逮捕」。ロシア国内のビジネスを奪われようとしている。
・EUとの連合協約中経済部分は、未だ議会で批准されておらず、効力を発生していない。9月批准の予定。
★14、7、22 Thedailybeast.com
ドネツク、ルガンスクへは、ウクライナ政府軍がGradロケット砲を撃ち込み、多くの市民の犠牲者。
人口百万のドネツクからは、すでに30万が避難。
★14、7、22 Euromaidan Press
ロシアは、PKOとして軍を送り込もうとしている。制服等、PKO用のものにしている。
★14、7、22 TASS
この5ヶ月で、ウクライナからロシアへの避難民は30%増。ウクライナ避難民の半分はロシアに滞在。
現在、196万のウクライナ人がロシアに滞在。4月1日以降、51、5万が入国して残留している。
400の一時滞在所で2、6万人。
・本年ロシアへは30カ国から4、2万が難民申請をしているが、うち95%がウクライナ人。
★14、7、22 WSJ
22日国家安保会議でプーチン、MH17捜査への公明正大な協力を呼びかけ。
★14、7、22 Www.rt.com
ロシア参謀部2名が公開質問状。
・MH17はなぜルートからそれたのか? ドネツクまでルートに沿い、そこから北へ14キロほどずれた。戻そうとしているところで消えた。
・ウクライナ軍はBukシステムを3ー4、その日、その地域に展開していただろう。
・そして15日から18日にレーダーを活発化させていた。18日に沈黙した。
・MH17とほぼ同時に民間航空3通っていた。コペンハーゲンからシンガポールへ17:17、パリから台北へ17:24。
・ウクライナ空軍のSU25がMH17に向かっていた。事件の後、もう一機の不明物体が現場上空を周回していた。
・「ウクライナからロシアへ搬出されるBuk」のビデオは、5月からウクライナ側が制圧しているクラスノアルメイスクで取られている。背景の店で明らか。
・なぜ米国は、「親露派がやった」証拠を出さないのか? 他方17日17:06ー17:21(撃墜は17:20)米国のミサイル発射探査衛星がウクライナ上空を通り過ぎている。
★14、7、22 WP
MH17撃墜後4日間の親露派とロシアの行いを非難。Rogue State,Bavarismと呼び、Dangerous outlaw regimeになったとして制裁、Roll back、ウクライナ軍支援を呼びかけた。
★14、7、22 CNN
諜報幹部Vitaly Nayda、CNNで、「MH17撃墜直前、ロシア人将校と本部の交信傍受。航空機接近中と報告している」
★14,7,22
オバマ米大統領は21日、親ロシアは武装勢力が調査を妨害し、現場から証拠を取り除いていると批判。「ロシアが武器を供与し、親ロ派を訓練した」。ロシアが武装勢力への影響力を行使しなければ、さらなる代償を課す。
〇プーチン大統領は21日、撃墜事件を巡りテレビで演説、「国際的な専門課たちの安全確保のためにあらゆることがなされるべきだ」。親ロ派に現地調査を協力するように促した。停戦を打ち切ったウクライナ政府が最も責めを負うべきだとも強調した。
★14、7、21 Www.rt.com
ロシア軍、MainOperations Directorate長のKartapolov中将、会見して言う。
「マレーシア機にはウクライナ軍のSu-25が接近していた。ウクライナ側からなぜなのか、説明を聞きたい。R-60ミサイルの射程内」
「マレーシア機が撃墜された日、ウクライナ軍はドネツク近くにBukを3ー4基配備した。35キロは届く。なぜ配備したのか聞きたい」
(→下記のように、16日ウクライナ戦闘機が撃墜されたので、ウクライナ軍は急遽Bukを配備したのだろう。それが訓練不足で民間機を撃った可能性はある)
★14、7、21 Theaviationist.com
イランの専門家、言う。
ウクライナ軍のSu-25M1がロシアのMig-29に16日撃墜されて以来、ウクライナ軍は上空を飛ぶ民間機の護衛を始めた。17日、マレーシア機にも戦闘機がついていたはずで、これに初めて遭遇した地上は、ウクライナ軍が重要な輸送機を護衛しているものと見えたのかもしれない。
★14、7、21 Johnhelmer.net
17日、IMFは25日に予定していた14億ドルのトランシェを数週間延期と決定。5月に払った第1トランシェの32億ドルについてAccountabilityが足りないため。
(Offshoreに送られてしまった可能性あり)
・戦争が延びれば、費用も変わる。GDP予測はこれまでの5%減から6、5%減に変えられたので、この面でもトランシェは再考を要する。
・担当者Gueorguievは過労気味。彼を押し切って、IMFに出資を迫る外部の圧力があるようだ。
★14,7,21
親ロ派指導部、幹部のデニス・プシリン氏は18日、自らが創設した「ドネツク人民共和国」の最高会議議長ポストを辞任。ウクライナ人の同氏は穏健派。
★14,7,20
親ロ派、証拠隠滅か。ウクライナ内務省は18日、ブク地対空ミサイルを搭載した大型車両がロシア国境に向かう様子を撮影したと発表。
〇ブラックボックスも一度は政府側に渡ったと奉じられたが、「行方が分からなくなっている」。
〇OSCEの調査団の先遣隊は18日、現場に入ったが、親ロ派の妨害を受けて1時間あまりえ撤収した。
★14、7、20 TASS
マレーシア機撃墜直後の反政府派の電話交信記録、多数の断片が編集されて一つに組み立てられている。ある箇所ではYenakiyevo村が言及されているが、これは撃墜箇所からは100キロも遠く、前の日に別の飛行機が撃墜されたところ。
しかし、もっとも重要なのは、このテープは撃墜の1日前に作られているようだということだ。
(それならば、ウクライナ政府が対ロ国際世論の悪化を狙ってマレーシア機の撃墜を計画したということになる)
★14,7,18
マレーシア航空、ドネツク州内に墜落。ロシアの航空当局、緊急信号を出した後に国境から60キロ離れたウクライナ領内に墜落したと述べた。
★14、7、18 Reuters
ウクライナのEmergency servicesがFlight recordersを発見、回収。
(しかし18日NYTによれば、Borodaiが「ブラック・ボックスは自分のグループが持っているが、OSCEに渡すつもりだ。データは変えない。データを分析すれば、自分たちがやったことではないとわかるから」と言っている)
★14、7、18 Www.rt.com
ラヴロフ、「ロシアには、Flight Recorderを取ろうとの意志は全くない。データ分析はICAOが行うべきだ」
★14、7、18 TASS
検事総長Vitaly Yarema、ウクライナ・プラウダに、「東ウクライナの分離派はBukやS-300をウクライナからは分捕っていなかった(ロシアが供与したとの意味)」
★14、7、18 Interfax
マレーシア機撃墜の日、ウクライナ軍のBuk-M1ミサイル付属のレーダーRLS-9s18 Kupolが同地域で動作していた。
★14、7、16 Kyiv Post, Dmitry Tymchuk
ロシアは、東ウクライナ分離派に重火器を供与。ロシア領内から援護射撃も。今日はドネツク州のSnizhneに空襲。分離派はそのような武器を持っていないはず。と言うことは。
★◇14、7、14 A.Rodzhers、16日Centrasiaに転載
コロモイスキーとポロシェンコは争い。ポロシェンコは中銀総裁を更迭し、Privatbankを通じてコロモイスキー私兵にわたる資金を閉じた。これでコロモイスキーは困っており、このままだと私兵が離散するか、反乱する。→アフメトフの企業をRaidしたりし始めた。
これまでコロモイスキーは、第2のイスラエル、あるいは新ハザール汗国を作る、とのプロパガンダが一部欧州マスコミによって行われてきた。
・ポロシェンコ側にはアフメトフ、Levochkin,フィルタシ、Lyashko、力の機関の大半。米国。第5チャンネル、Interチャンネル。
・コロモイスキー側にはPrivatbank、一部の知事、多分チモシェンコ、数名の欧州政治家、1+1チャンネル。
・ポロシェンコは、コロモイスキーの私兵がキエフに蝟集するのをおそれる。軍隊をキエフに近づけたいが、軍隊とキエフの間にはコロモイスキーの私兵軍団。
(→東ウクライナでの戦いは、「キエフ、その他をめぐる寡占資本家同士の戦い」と兵力の奪い合いになっているのでないか? 停戦とか攻撃強化は、その変数になっている?)
★14、7、10 RIA
外務省スポークスマン、「ロシアは、国境を国際査察するのに賛成。Gukovo,Donetsukショウショにウクライナ国境警備兵を受け入れてもいい。もちろん停戦があればの話」」
ポロシェンコ、メルケル、オランド、プーチンが電話会議して、OSCE監視団を派遣する可能性を話し合ったのを受けたもの。
★14、7、10 Window on Eurasia
クレムリンは、ロシア国民を扇動するのを控え、出口に向かい始めた。制裁が怖いし。
メディアは東ウクライナの難しさを強調。
市民は、自分たちの負担になること、大災難が起こることを心配し始め、これが世論調査の侵入を望まないという結果にでている。
この中でプーチンは、「災難を防ぎ、平和をもたらした男」という役割をねらっている。
★14,7,10
ドネツクとルガンスクを包囲。空爆や砲撃はしない方針。新ロ派勢力には士気低下の兆し。グループ間の対立が浮上。ラブロフ外相は9日の記者会見で「(親ロ派武装勢力には)建設的な対話の用意がある」
〇直接協議の再開のめどは建っていない。親ロ派はロシアかベラルーシでの開催を求めているという。
★14、7、10 Kyiv Post
東ウクライナ攻撃兵力は3万名。
うち2000名はマイダンからのヴォランティア。ウクライナには22のヴォランティア大隊が作られているが、一度に投入されるのは8ー10。
彼らは命令に従い、独自ではうごかない。オリガークに雇われているわけでもない。それでも正規軍ではないので、その名称は非公式。Parubiyが責任を持っている。
・National Guardでは第一大隊がヴォランテイアで、マイダン勢力の中ではもっとも先に訓練され、戦闘に投入された者たち。
★14、7、9 米上院外交委員会におけるDaniel Glaser財務次官証言
4月30日に、2年間で170億ドルを供与するIMF融資承認。
IMFはさらに270億ドルの国際的支援をまとめている。
これまでに60億ドルの国際支援が行われている。
ウクライナが条件を満たせば、7月までに20億ドルがIMF,世銀等によって供与されるだろう。
・ウクライナ政府はすでにガス小売り価格を引き上げる等、努力をしている。
★14、7、9 AP
上院外交委員会の民主党、共和党の議員たち、対ロ制裁を急ぐよう呼びかけ、政府がぐずぐずしているなら議会が一方的にやる、と言う。Bob Corker(共和党)等。
★14、7、9 The New Republic
Julia Ioffe
ロシアは国境を封鎖した。3の通過ポイントを閉鎖している。300名の分離派がロシアに逃げ込もうとして、ロシアから撃たれた、という情報がある。
★14、7、9 上院外交委員会
Chollet国防次官補証言
「ウクライナはNATOに隣接。アフガン、イラク、コソヴォ、ボスニア、海賊でもCoalition partnerだった。Ukraine matters.」
「情勢が起きて以来、3300万ドルをNon-lethal Securityassistanceで供与した。それは6~7月に到着し始めた。1929のFirst aid kitsとか80の小型無線機とか、2000の防弾チョッキとか、5の爆発物処理ロボットとか。
・もっと重要なのは、ソ連的マインドを持った軍隊を訓練し直すこと。これまでもNATOのPartnership for Peaceで1994年以来、米国と、あるいはNATOと共同演習をやってきてはいたが。ヤヌコヴィチ時代、軍の近代化が遅れていた。
→The U.S. European Command (USEUCOM)は、ウクライナ軍のどこを直すべきか、調査を始めている。たとえば予算のもっと効率的な使い方とか、ソ連的な戦法とか。
軍需産業の対ロ依存、改革も助ける。(実効性のあることは言っていない)
軍近代化では、同様の経験を持っているポーランドやバルト諸国の助けが必要である。
政府は、European Reassurance Initiative(ERI)を打ち出し、議会に10億ドルを要求している。国防省も、これが認められれば助かるだろう。
★◇14、7、9 上院外交委員会
Nuland(ヌランド)証言。
(米国はウクライナを「自由・民主」にするこの20年の目標を一貫して保持、と言っている。ロシアとの政治的解決を目指すと言っているが、東ウクライナの地位で譲る構えは全く見せていない。ロシアが完全撤退することが、彼女にとっての政治的解決の目標なのである)
情勢悪化以降、米国は10億ドルの債務保証を提供して、経済改革の負担を和らげた。さらに本年は1、96億ドルの諸援助を行う。
そのうち7500万ドルは経済改革、反汚職、公正選挙、non-lethal security assistance、難民への人道援助である。
・ウクライナ政府は、反汚職の3年戦略、6ヶ月のアクション・プランを作った。
・ロシアとは緊張を和らげるようにしているし、東ウクライナ住民の正当な懸念には答えている。しかし、ロシアに支援された反政府派は停戦には暴力をもって答える。現金と兵器を送り込み続けている。
・ドネツクとルハンスクでは、反政府派が銀行強盗、略奪を働き、年金支払いも難しくした。そして地雷、路傍爆弾を設置している。
★14、7、8 RIA
NATOの艦船、黒海で9隻に達する。この数十年で最高。
★14、7、8 Interfax
Groysman副首相、「秋にはDonors会合がある。政府は目下、14ー16年の開発計画を作っている。ドナー会合ではマーシャル・プランのようなものができるだろう。ウクライナ政府は別途、汚職一掃を行う」
★14、7、7 Delovaya Stolitsa(Kiev)
ロシア、ヤヌコは、秋の経済悪化に向けて抗議活動を活発化させようと画策。メドベドチュクもこの方向で。社会党議員のMykola Rudkovskyyはこれで名をあげようとしている。
地域党の議員Oleksandr Yefremov等は大っぴらに東ウクライナの反政府勢力を支持している。
今週、Rudkovskyyは最初の行動。銀行についてある要求を持っているものたち300名ほどを議会に押し掛けさせた。Rudkovskyyは秋の総選挙を狙って、地域党のNestor Shufrychと仲直りした。後者はMedvedchukの側近。
ヤヌコの金庫番Serhiy Kurchenkoはウクライナ議会に34名のグループを作り上げた。For peaceand stabilityと称する。
クリミア選出の一部議員も、ロシアを支持している。
★14、7、7 Delovaya Stolitsa(Kiev)
ロシア、ヤヌコなどがからんで、ウクライナ議会議員数名を糾合、反マイダンの動きを秋口に自発的に起こさせようとしている。
(ウクライナの「秋」だ)。
★14,7,6
スラビャンスクを奪還。「ストレルコフ司令官ら大部分の武装勢力が逃げた」。親ロ派武装勢力は主に州都ドネツクに。クラマトルスクからも退いた模様。ニコラエフカも解放。ウクライナと独仏ロ4カ国は2日の外相会議で、5日までにOSCEとロシアに、親ロ派武装勢力も加わる協議を再開することで合意。
○ドネツクの親ロ派のボロダイ首相は「多くのことをあきらめる用意がある」。ルガンスクの親ロ派は4日、ナンバー2の「首相代行」にロシア国籍とみられるマラト・バシロフ氏を就けた。ロシアの大手企業グループで幹部だった。交渉力に期待した人事。
★14、7、5 M.T.
ウクライナは国内ガス・パイプラインの50%近くを近代化のため欧米に売ろうとしているが(ガスプロムの資産でないのか?)、欧米は飛びつかない。ロシアのガスの保証が危ういから。
★14、7、5 Voice of Russia
アンドレイ、「ウクライナ軍は組織されていない。戦いは時間がかかるだろう。ポロシェンコは西側の制止を振り切った。右翼の影響下にあるのだろう」
★14、7、4 Valdai
2012年、ウクライナの輸出はCISが37、7%、EUが25、1%、アジアが25、4%。
★14、7、4 Kyiv Post
米国大使Pyatt、インタビューで、今年はウクライナに2300万ドルの安保援助を与え、非殺傷兵器(暗視鏡、防弾チョッキ等)を供与したこと、米欧間で立場が一致していないことを述べる。ミストラルを供与するフランスを最も批判。
★14、7、4 Interfax
Parubiy等、「ロシアから戦車、装甲車、兵員、ヘリコプター、国境にはロシア兵4万名」
★14、7、4 Kyiv Post
ポロシェンコ、金持ちのYuriy Kosyukを大統領府第一副長官に任命。鶏チェーン、Myronivsky Hliboproduct(MHP)会長。
軍のロジを担当。
MHP株価下落。
★14、7、4 RIA
ヤツェニュック、議会多数派が政府の法案を支持しないなら、議会、政府、連立、内閣を組み替えるべきだと述べる。
・ポロシェンコは6月、議会が早期解散することを求めている。「国民の80%は早期選挙を求めている」
・議会には自主解散決議が提出されているが、採決されていない。
★14、7、3 Reuters
ポロシェンコ、Valery Heletey大将を国防相に。
★14、7、2 RIA
ロシア国家安全保障会議副書記Yevgeniy Lukyanov「ウクライナでは停戦をずっと続けてほしい。ロシアはウクライナ、ロシア、欧州、全世界で軍事行動が拡大するのを望まない」
★14,7,2
親ロ派へ本格攻撃再開
★14、7、1 Kyiv Post
ポロシェンコ、停戦停止を声明。
ロシア側への非難なし。ただ、「ウクライナの領土を取り戻す」ことが理由。
★14、7、1 The Voice of Russia
ウクライナ法相、内相が、ウクライナ軍将校の不服従を問題視する電話会話、インターネットに。
★14年7月
ポーランドが果たしている、反ロの方向でのウクライナへの貢献に対して、ロシア国内では目の据わった反感が盛り上がりつつある。
★14,6,30
ロシアが緊張緩和に向けた働きかけを強めている。親ロ派は28日までに5月末に拘束したOSCEの国際監視員全員の開放に踏み切った。ナルイシキント下院議長は同日、「我々は和平を目指すポロシェンコ大統領の支援で団結しなければならない」と訴えた。インタファクス。対ロ制裁の口実を与えない。EU首脳会議は27日、ロシアが30日までに緊張緩和に向けた措置を取らなければ制裁に踏み切ると警告。プーチン氏は29日の独仏首脳を交えたポロシェンコ氏との電話協議で30日夜までの停戦期限を大幅に延ばすよう要請。
★14、6、27 M.T.
米政府は、議会に対する2015年658億ドル(本年度は794億ドル)のOverseas Contingency Operations requestのうち10億ドルをNATO向けとした。
European Reassurance Initiativeと名付ける。うち9、25億ドルが国防省。7500万ドルが国務省。中欧、東欧諸国が中心。グルジア、モルドヴァ、ウクライナにも向けられる。
5億ドル(!)が、シリアのModerate factionsに向けられる。訓練と装備。

★14、6、27 M.T.
EU連合協定で受けるロシアの経済的被害は大したものではない。ウクライナの基準がEU並になることで輸出が難しくなるロシア産品はせいぜい農産品程度で、大した額ではない。
他方、ウクライナを経由してEU産品がロシアに流入するのを防ぐため、対ウクライナ関税率を上げることには、関税同盟のベラルーシ、カザフスタンがうんと言わないだろう。シュヴァーロフはロシア単独でもあげると言っているが、そんなことをすれば自分で関税同盟を害してしまう。
・ロシアは現在EU委員会と、連合協約がロシア経済に及ぼす影響について協議を行っている。
・2012年、ロシア輸出の5、2%がウクライナへ。第4位市場(EU統計)。
ロシア輸入の5、7%がウクライナから。
ウクライナ輸入の32、4%がロシアから。輸出の25、6%がロシアへ。
・ロシアにとっては、勢力範囲にEUが入り込んでくるという、政治的な影響の方が大きい。★14、6、27
ウクライナはEUとの連合協約に署名。
しかしラヴロフは事前に、ロシアはウクライナを制裁しないだろう、と言う。

★14、7、15 Valdai Discussion Club
Andrei Areshev、東洋研
クリミア経済発展計画案では、毎年30億ドル(多くは民間投資)をこれからの3年で。2020年までにGDPと賃金を5倍に。
2017年には一人立ち。
★14、7、8
クリミア当局、「中国のある大企業が欧州最大のリジン生産工場を3、5億ドルで建てる」と騒ぐ。
★14、7、7 Rbth.ru
ロシア運輸省とICAOの話し合いで、ICAO側はクリミアにおけるロシアの航空管制権を認めた。これは領土問題とは異なる。
トルコ航空がこれでクリミアへの飛行を再開するかもしれないが、米国が制裁等で妨害するかもしれない。オーストリア航空もクリミアに飛んでいた。
★14、7、1 Jamestown
クリミア・タタールの指導者Cemilev、「ロシアはクリミアで東ウクライナ等のための傭兵、テロリスト訓練センターを作った」。


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