Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

世界はこう変わる

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2014年7月17日

ユーラシア バロメーター(2014年5月~6月) ウクライナ

岸田外相がウクライナに行く。今日オバマ大統領が新しい対ロ制裁措置を発表したし、ウクライナというのは一体どこのだれが何を考えて何をやっているのか、EUもどこまで本気なのかわからないところ。米国の政策に沿いつつ情勢の安定化を目指す(それはロシアの影響力をウクライナから排除することを意味する)と同時に、ロシアにはこれまで首脳間で築いた関係の継続に向けてシグナルを出すなどという芸当は、本来ならとても難しいところだ。
それに、在ウクライナの米国Pyatt 大使、ウクライナ担当のNuland 国務次官補とも、ウクライ
ナの民主化に向けて粉骨砕身してきているので、岸田外相のウクライナ訪問については、日本がウクライナの民主主義政府とロシアを同等視して、「調停」をしようとしているなどと思われないよう、現地マスコミへの対応にあたって細心の注意が必要だと思う。

この2カ月、ウクライナについて集めた情報(世界のマスコミが出典)が溜まり、自分でも使い切れないので、以下に公開しておく。
その前にウクライナの現状を短く言うと、こうなる。

(概観)

ウクライナ情勢の先行きは、東ウクライナ情勢の推移にかかっている。ここが現在不透明である。プーチンは正規軍による介入を控えている一方、ウクライナ政府軍もドネツクを一気に制圧
するところまでは踏み込んでいない。あるいは兵力が不足しているのかもしれない。

東ウクライナを根城とし、キエフ政府を動かす「オリガーク」(財閥)達とロシアとの裏交渉も進行していることだろう。オリガーク達はロシア、EUの双方を市場としているので、ウクライナがロシア、EUのいずれかに過度に傾斜してしまうのを好まない。

別の要因としては、米国政府はロシアの在外資産の多くを把握していると思われることがある(海外での銀行間送金の多くを把握できるだろう)。従ってこの面での対ロ制裁は、ロシアを慎重にさせているだろう。しかしロシアは軍の諜報機関GRUの活動を強化させつつあるようで、クリミアの制圧もGRU主導だったという報道がある(7月7日 www.foreignpolicy.com)。GRUによる隠密の活動を東ウクライナで強化しているかもしれず、それが今日オバマ大統領が追加制裁を発表した背景にあるのかもしれない。

今回の情勢は、「落とし所が見えない」ことに特徴がある。米国は、十分の準備も評価もなしに、ロシアとの対決路線に突っ走っている。そのあたりを米国のGvosdev海軍大学教授はこう書いている(7月4日のThe National Interest誌)。

ワシントンでは、個々の事件について各政党は、自分の奉ずる解釈(narrative)を振り回して合い戦い、真実を議論することにあまり関心がない。政策を推進する時はそれもいいが、政策を反省するべき時には、このアプローチは向いていない。
昨年11 月、ヤヌコヴィチ・ウクライナ大統領がEU との連合協約署名を突然キャンセルし、それに対する抗議集会がキエフで燃え上がるまでは、米ロ関係が現在のように冷戦後最悪の状況に陥るとは、誰も予想していなかったし、望んでもいなかった。
ウクライナで反政府運動が燃え上がった時、米国政府は(それを一方的に支持することがもたらす)プラスとマイナスを十分意識して決断を行ったのだろうか?
プーチンは以前から、ウクライナをロシアの勢力範囲から完全に引き離すことは絶対認めないと公言していたのだが、米国にとってクリミア分離というプーチンの強権外交は、不意をつくものであったようである。プーチンがそのような挙に出ないという、判断根拠があったのだろうか?
ウクライナで反政府運動が燃え上がった当時は、これは米政府最上部のマターではなく、大統領にとっての最重要な問題の一つでもなかった。(党派的な口論をやめて)この泥沼にはまり込んだ経緯をよく調べなければ、脱出口は見えてこないだろう。」

下線を引いたところは、その通りだと思う。アメリカの外交はワシントンでの内政の延長になっている。まあ、その点では日本の集団的自衛権問題も内政そのものになってしまっているが。

ロシアはこのまま行くと、クリミアは取ったが、残りのウクライナは完全に失い、国境にまでNATO軍がやってくるということになってしまうので、正規軍の侵入は避けながらも、局地的に頑強な抵抗を行う可能性がある(現地においては、ロシア系住民の支持もあまり得ていないのだが)。それによって、せめて東ウクライナを非武装地帯にするとか、国際的な合意を狙うのでないか?

EU 内では、「EU はウクライナにかかずり合うことの危険性を認識することなく、(ポーランドやスウェーデンに引きずられて)夢遊病者のように危機に陥った」とする論調が見られる。ウクライナは国内がEU 寄り、ロシア寄りで分裂している上に、外部からの支援に依存して、汚職、法治性の欠如は放置する体質を強く持っているため、これに関わることはリスクと負担のみをもたらしがちだからである。

つまりEU諸国の大部分は、ウクライナに対して「本気」ではない。しかもEU委員長等がこれから交代する移行期にある。アメリカが譲る気配は一向にない中、事態の打開に向けて動くに適当な人物はいるだろうか? 


報道等(逆日付順)

★14年6月
(Parubiy、Avakov、軍など、力の部門はポロシェンコの下にはないはず。
いつの憲法が有効なのか(2月21日、2004年憲法に戻るとの政治的合意は行われたが、実施されていない)不明確だし、議会は古いまま。そしてその権限も不明確。
すべてがぐじゅぐじゅの中で、ポロシェンコはあたかも力を持っているかのように動かなければならない)
(そして、1月に自分が予想した、「どうせ現在の権力構造の下にStatus quoがすぐ復活する」というのは、ポロシェンコの下で現実になっている。オリガーク中心の権力構造は不変→「第3のマイダン」をささやく者も)

★14、6、20 Interfax
移民局官僚Rucheikov。
様々の地位でウクライナからロシアに一時流入した者は、3月以来40万人。
うち1000名が難民認定。他は一時滞在資格(ウクライナ人なら3年まで)とか就業とか。
露僑帰還促進プログラムに申請してくる者は3月以来5倍に。

★14、6、20 Business New Europe
ウクライナの企業の社債は以前から際物扱いされてきたが、ますます償還が危なくなってきた。ピンチュックのInterpipe(ドニエプロペトロフスク)が特に問題。2億ドルを発行ずみ。20%下落し、利回りは20%。
ルクセンブルク株式市場からは2010年に破門されている。

★14、6、20 Reuters
ポロシェンコ、ベンドゥキーゼを「国際諮問委員」に任命。
ベンドゥキーゼ、グルジアで自由化、規制緩和、浄化で成功。
「ロシアがウクライナを経済制裁すれば、ウクライナの経済は7%以上縮小する。国内ガス価格をさらに上げろ。国家歳出を削れ(現在、GDPの48%。エネルギー価格助成金だけでGDPの5%)。徴税をしっかりやれ。脱税が国民的スポーツになっていっる。警察を、現在の35万人から削れ」

★14、6、19 Centrasia
議会、予備役年齢を将校は65歳、兵士は60歳(これまで50歳)に引き上げ。

★14、6、18 TASS
ロシアの緊急事態相Vladimir Puchkov、「13、500名以上のウクライナ難民がロシアにいる。うち6、200名は児童」。
移民庁によれば、既に4000名が難民申請。
ハバロフスクまで全土に散らばりつつある。

★14、6、18 Www.rt.com
東ウクライナからロシアに逃げようとする難民は、ウクライナの砲撃を受けている。

★14、6、18 RIA
Andrii Deshchytsia外相代行、ロシア大使館襲撃を止めるために現場に赴き、「暴徒を止めるために」反プーチン・スローガンを叫んで問題になり、解任の方向。後任はドイツ大使のPavlo Klimkin。

★14、6、18 RFE
ポロシェンコ、大統領府、側近に近い者を任命。手綱を握る。しかしリベラル派は、腐敗一掃、改革姿勢が十分ではないとして不満。

・大統領府長官はBoris Lozhkin。任命直前、自分のUnited Media Holding株を処分。
ハリコフ出身。42歳。1994年Telenedelya出版から一貫してメディア。
2011年にはポロシェンコと一緒にKP Mediaを買収し、50社を所有してウクライナでも最有力なメディアに。記事の質は低く、提灯記事多数。
2013年には野党系と目されていたいくつかのメディアをヤヌコヴィチ系のオリガークに売り渡し(5億ドル)、目をひそめたものも。
2013年7月には、ロシア上院から「ロシアとの関係促進の功績で」表彰されている。

・ポロシェンコは大統領府第一副長官にHennadiy Zubko、副長官にOleh Rafalskyを任命。双方ともZhytomir州出身。

・State administration affairs長にはSergiy Berzenko。キエフ市長Chernovetskiyの顧問だった。

・ポロシェンコ所有のテレビ局記者Svyatoslav Tsegolka、報道官に。

★◇14、6、18 RIA
14日、キエフのロシア大使館前に数百名集まり、火炎ビン、卵、ペンキを投げ、窓を割り、車をひっくり返し、ロシア国旗を引きずりおろしてウクライナ国旗を掲げた。

★◇14、6、18 Voiceof Russia
ウクライナでは、ユシェンコ時代の人物が政府に戻っている。彼らは政権を追われた時の屈辱を忘れず、非常に反ロシア的である。軍需契約破棄も彼らの差し金。パイプラインの爆発など、すべてを他人のせいにする。

・ユシェンコ時代の報道官Irina Gerashchenkoが東ウクライナ紛争解決担当に。

・Avakov内務相、Vatentin Nalivaichenko・KGB長官も、ユシェンコ時代の官僚。Avakovは国家安全保障防衛委員会議長、NalivaichenkoはKGB長官だった。

・ゲラシェンコはこれまでUDARで生存し、連合協約を推進していた。

・ParubyiもAvakovもFatherlandで生存し、右翼以上に過激な路線を取ってきた。

★◇14、6、17 Inforesist.org
ウクライナ議会、国境警備強化法への抵抗強し。
→17日Kuzmuk議員、「現在、国境を900名のプーチン私兵が越えています。ウクライナ国内の違法大隊Zoryaと合流しました。ウクライナの国境警備兵は100名しかいません」
→法律は採択された。

★◇14、6、17 Christian Science Monitor
ポロシェンコは、ロシアとの軍事協力を止めると言ったが、これは年間150億ドル相当。79のウクライナ企業、859のロシア企業が関わる。ロシア軍艦の30%はウクライナで。
ウクライナ軍需産業は、製品の3分の2をロシアへ。
・(ロシア・軍)ロシアは8000億ドルの10カ年計画を大きく遅らせることになるだろう。
ロゴージンは、2年以内にはロシアだけで代替できると言っているが。
ZaparozhiaのMotor Sich社製造のヘリコプター・エンジンは先進的で、なかなか代替できない。ピーテルのKlimov社が取りかかることになっているが。
NikolayevのMashproekt社が製造する軍艦用ガス・タービン・エンジンも代替が難しい。
ウクライナ国営アントノフは部品の3分の2をロシアの工場から仕入れている。

★14年6月 OSCE事務局長(?)
ウクライナが当初OSCE議長国だった(?)ことが、OSCEの手を縛った(?)。
現在、ウクライナには300名のオブザーバーがいる。ロシアも資金を拠出している。
・6月現在の議長はスイス大統領(前外相)のBurkhalter(54歳)。中道Liberal Radical Party。Neuchatel生まれのフランス語。

★14、6、15 The Sunday Times
ドネツの「首相」Alexander Borodai。モスクワで名のないPRコンサルタントだったのが、一攫千金を狙ってやってきた。今41歳。
(90年代初め、ソ連諸国、周辺部で起きたことと同じ。野心家の群出)

・最初、この「首相」はモスクワ市副市長だった男に当初オファーされた。彼は逃げた。

・Girkin(Strelkov)と親しい。
ロシア護衛がついていない。→あまり重視されていない。

(6、17のRFEは、Borodaiは1993年は議会にたてこもっていた方、その後もZavtra等右翼のマスコミをうろついていた、Russian National Unityにも近かった、つまりナチと報じる。つまり右翼が自分たちの判断で東ウクライナにやってきている。彼らを失望させると、ロシア国内の右翼がプーチンにそむく。ほかにもクリミアのAksyonov首相もZavtraには常に寄稿していた。またモスクワの反移民団体「盾」の元首長Aleksei Khudyakovは3月ドネツの建物占拠に加わっている。
しかし、ロシアの右翼が義勇兵を主導しているかというと、そうではなくて、むしろロシアの右翼が何者かによってRecruitされて、送り込まれてきている。ウクライナ現地の分離主義者には必ずしも歓迎されておらず、スパイだと疑われて拷問された後、ロシアに送り返されたあげく、今度はロシア官憲から不法越境だとして罰金を食らった者もいる。
ロシア右翼はこのような貢献に対して、ロシア当局から報奨ももらっているようで、たとえばLimonovは5月31日、久しぶりにデモを許され、そこではウクライナへの西側の介入を批判するスピーチを行い、スロビヤンスクへの義勇行をけしかけている。
他方、16日のWindow on Eurasiaは同日のKを引用、ロシアの熟年世代はソ連時代、ナショナリズム=ナチズムと教えられたこともあり、また今回のウクライナがナショナリズムのせいでおかしくなったと思っていることもあり、ロシア国内のナショナリストに対して否定的な意見を持つようになっている、と報じる。青年たちはそうでもない。しかしいずれにしても、これまでのナショナリズム運動はその盛りを終わり、これから別の思潮が現れてくるのかもしれない、とする。それはsupra-ethnic imperialismかも。
ネオ・ナチはキエフの右翼の中にもいる。つまり多くの国で、青年暴力分子はナチにかぶれているので、同じナチ支持者同士が違う国に分かれて戦うようなことになる)

★14、6、15 Interfax
ラヴロフ、「ロシア大使館へのデモを組織したのはコロモイスキーのAzov大隊」。

★14、6、15 Aljazeera.com
マイダン広場では、ヤヌコヴィチ足ふきとか「ロシア人に生まれなくてよかった」Tシャツとか、ナショナリズム関係の土産物売店多数。
建物はバリケードで囲まれたままで、中には過激派、そして酒飲み。

★14、6、14 F.T.
「コサック」が目立つようになってきた。親ロシア派の側で戦っている。

★14、6、14 Inmoscowshadows.wordpress.com
3台の戦車が東ウクライナに「入った」ことで騒ぎになっているが、これがどの国製で、何者が持ち込んだのかはわからない。
(ロシアからは右翼をはじめ、あらゆる勢力が軍、諜報も含めて入っている。ロシア国内で政治集会が開かれる時とよく似ている。米国からはNGOが、ロシアからは諸勢力が政府の後押しも受けて入っており、双方内政の延長の気味あり)

★14、6、13 Opendemocracy.net
11日、スラビヤンスクの自称市長Vyacheslav Ponomare,Strelkovの命令で逮捕。横領。ここまでStrelkovの力、伸びている。

・Strelkovはチェチェン戦争でFSBのために働いたとの情報もある。GRU、FSB両方と言うことはあり得ないのだが。

・1970年モスクワ生まれ。国立歴史文書大学卒。93年から1年軍役の前に沿ドニエストルに1992年、1ヶ月、ボスニアに4ヶ月いたもよう。Zavtraにボスニア日記を寄稿している。ボスニアでBorodaiと知り合った。リビア、エジプト、そして特にシリアについて詳しい。

・「予備役大佐」の称号を使う。

・ロシアでも、白人が少数派となってイスラムの反乱が起きることを懸念しており、「人権を無視した措置」を呼びかけている。

・離婚した妻はモスクワに子供とともにいる。

・物静かで理路整然と語る。しかし戦争を好む。

・モスクワからの指令で動いているのかどうかは不明。

★14、6、13 Euromaidanpr.com
コロモイスキーはポロシェンコに、1900キロの塀を建てるよう提案。「自分でも投資する」。

★14、5、23 TASS
プーチン、ピーテルの投資フォーラムで、「ウクライナ情勢は、ヤヌコが署名を延期したことで始まった。次に欧米が支援したクーデターがあった。そして事態は混乱し、内戦になった」
「現在のウクライナ憲法のまま大統領選をやるのはおかしい。国民投票と憲法改正が先になければならないのに。それに騒ぎが続いていて、選挙をできる条件はない。それでも、選挙するならやればいい。国際的水準には合っていないが」
(ロシアの選挙も国際的水準に合っていなかった)
「EUが関税同盟を相手にしようとしないのは、理解に苦しむ」

★14、5、23 Reuters
プーチン、ピーテルの投資フォーラムで、「一番恐れているのは、ウクライナのNATO加盟。そうなれば、MDが配備される。クリミアを併合したのも、NATO拡大を恐れたためでもある」

★14、5、23 Www.rt.com
プーチン、「ウクライナ大統領選で誰が選ばれようと、それと話し合っていく」として、大統領選を認める。同時に、大統領選後にはすべての軍事行動を止めるよう求める。

★14、5、14 F.T.
アフメトフ、ドネツクで奇妙な中立を維持。ドネツクの自治を求めているのかというとそうでもない。なぜなら彼の企業はウクライナ全域に散らばっているので、ドネツクだけに閉じこもるわけにはいかない。

★14、5、14 WSJ
政府は当初、25日の大統領選と同時に、地方分権化についての国民投票もやろうとしたが、途中からこのアイデア消える。

★(14年5月 R.G.は、「米国はウクライナ問題を通じて、西欧とロシアの仲を裂こうとしている。途中まで事態はEUの管制下にあったが、途中から米国に移った。クリチコはドイツが支持していた。」旨報じる)
★14,6,15
ウクライナ軍機、49人死亡。親ロ派が追撃。ルガンスク。IL76型輸送機。
★14、6、16 The Voice of Russia
ミルレル、「ウクライナの地下には125億立米が備蓄されており、うち115億は金を払っていないもの。冬に備えて180億は必要」
「ウクライナの状況厳しいので、ずいぶん譲歩した。2014年はTake-or-pay方式を一時止めて、輸入できる分だけを385ドルで持っていけと提案した。これはヤヌコヴィチ時代にもなかった破格の値段。キエフはそれでも拒否して、ガス危機を演出した」
★14,6,12
16日まで、協議は継続。ウクライナのガス滞納金。ロシア、支払期限再延期。滞納分のうち20億ドルを支払わなければ料金前払い制に移行する。1千立方メートル当たり385ドルという割引価格を提示。ウクライナ側は一層の値下げが必要と主張。
★14、6、11 Foreign Affairs Yuri Zhukov
ドネツ、ルガンスクのみ目立つのは、そこに石炭と鉄鋼が集中していて、輸出をロシアに依存しているから。労働者は1993年にもゼネストをして、自治を求めたことがある。
この二つの都市は、かつて税で貢献していたのが、今では中央からもらう分の方が多くなっている。
・ドネツ、スガンスクでも地元民は親ロシア勢力を支持しているわけではない。アフメトフは逡巡したあげく、自警団を組織させている。
・ハリコフ、オデッサでのロシア人口はドンバスの40%に比べて21%、26%と低い。両者とも輸入に依存するところ大で、EUとの連合協約は歓迎するところ。
・親ロ勢力も様々な場所からの寄せ集めで、極度に分裂している。Donbass People's Militia,Russian Block, Youth Guard, Oplot, Russkaya Obshchina, そして解体された元Berkut機動隊員。
計1万ほど。しかし森林の多い西部と比べて身を隠すところなく、死傷者多数。
・他方政府軍も、3月に国防相代行が「6000名しか使えない」と言ったとおり。
使っても、溶解したりする。
そして、市街戦能力を欠く。
→キエフはマイダンから集めた連中でNationalGuardを結成、戦力として使っている。その多くは西部出身であるため、東部で作戦すると地元民に嫌われる。
・→膠着・内戦状態は続き、難民は増えるだろう。
★14、6、11 EuromaidanPR.com
ルガンスク州のLysychanskで検察の建物が占拠され、そこに200名の武装分子がロシアから到着。クラスノダル、カザフスタン出身と名乗る。
★14,6,11
ラブロフ外相は10日、ウクライナがEUと「連合協定」に署名した場合でもウクライナへの経済制裁は発動しないとの立場。ロシア、ドイツ、ポーランド3カ国外相会談後。
★14,6,10
ポロシェンコ大統領は8日、ロシアとの大使・特使級の協議を始めて開き週内停戦の必要性を訴えた。OSCEの特使も同席。
〇ポロシェンコ氏は7日の大統領就任演説で、投降した武装勢力の恩赦やロシア人兵士の帰国への退路確保、地方分権策を柱とした「和平計画」を打ち出した。
〇親ロ派勢力は東部の「主権承認」や軍部隊の即時撤退を求める。プーチン大統領は5日、オランド仏大統領ら欧州首脳との会談で、「親ロ派に一定の影響力はあるが統制してはいない」と述べた。
★14,6,7
プーチン大統領、6日までの2日間で英仏独3カ国首脳と相次ぎ個別に会談。ポロシェンコ次期大統領との初の非公式協議にも応じた。オバマ米大統領とは接触はしものの公式会談は見送り。
★14,6,7
ロシア・ウクライナ首脳。東部・南部とロシアとの国境を閉鎖する共同行動で合意。ロシアからウクライナへの戦闘員や武器流入を阻止。ロシアが代表者をウクライナに派遣。
〇EUは今月27日、グルジア、モルドバと連合協定に署名する予定、新政権が発足するウクライナとも署名の動きが急浮上。
★14、6、4 NBCnews.com
スラビャンスクは3の州が交差する戦略要衝。ここにDmitry Boitsovが指揮するRussian Orthodox Armyが作られた。未経験の坑夫が主。
Boitsovは軍を送ってこないプーチンに失望を表明、プーチン暗殺の可能性を示唆。
★14、6、4 TASS
Yarosh、大臣ポストをオファーされたと公言。
Yaroshはチェチェンでの罪で、ロシアから国際指名手配を受ける。
★14、6、4 国務省
3月以来、ウクライナに2300万ドル分の国防安保援助。
うち500万ドルで暗視鏡とか防弾チョッキとか、30万食の野戦食とか。
国境警備隊には被服、発電機等。
キエフの大使館(!)も、寝袋、鉄条網、懐中電灯、燃料ポンプ等を供与。
・(NATO)6月はじめには米EU・ウクライナの高級士官集まって、将来の軍・軍協力の方向を話し合う。
★14、6、2 Levada.ru
(ロシア・世論調査)
「ロシアはウクライナの独立運動を支持するべし」は59%の支持、20%の反対。
・「ロシア人が抑圧されている旧ソ連諸国を吸収する権利がある」は、41%が支持。3月は58%、4月は54%だった。
・「ロシアは他国の領土を吸収する権利は持たないが、クリミアはOKで、国際法に合致」は42%。3月は28%、4月は34%だった。
・「ウクライナ南東部がロシアへの併合を願ってきたら入れてやる」は51%が支持。
3月は79%、4月は58%だった。
これを支持しない者が倍増し、3月の12%に比べて31%に。
・「ウクライナ南東部の独立を望む」者は3倍。4月は11%、現在は36%。
・「ウクライナ南東部は併合するべし」は25%で、4月より9%下落。
★14、6、2 Reconsideringrussia.org
右翼の軍隊的組織はTrident(Tryzub)。・右翼のSvobodaは全国24州のうち、Lviv,Ternopil,Rivne(いずれも西部)、Zhytomyr,Poltava(中部)で知事を握る。
★14、6、2 Russia Direct
ポロシェンコは東への攻勢を始めたこと、クリミア返還を求めたこと(法的手段で)で、ロシアとの交渉の道を閉ざした。
★14、6、1 Geostrategicforecasting.net Gordon M.Hahn
「800万のロシア人を殺せ」等の過激な電話発言がリークされたチモシェンコを含めると、大統領選では右翼は25%の支持を得ている。
Lyashkoは8%、チモシェンコは13%、Tyagnibokは1、8%、Yaroshは1%。
Lyashkoは特に西部で強く、Volynではチモシェンコに迫る。
★14、6
(このあたりでは、東ウクライナの反ロ派に、プーチンに対する反感が強くなっている。ロシアの一部にも、軍を送らないことに対する不満が出ている。
プーチンは経済界からの圧力を考慮に入れ始めた感じもある)
★◇14年6月
今回の事件で、実際にはウクライナで一体性意識が高まり、ロシアの方で社会が二分化した面があるとの指摘あり。
★14年6月 選択
米国の民間軍事会社。オリガルヒが資金。
★14年6月 選択
コロモイスキーはドニプロペトロフスクのユダヤ人家庭に。2004年のオレンジ革命を支持。
〇歴史的にユダヤ人移民が多く、第2次世界大戦前には270万、イスラエルの大統領2人首相が3人ウクライナ生まれ。現在20万人規模。長者番付トップ5のうち3人がユダヤ人。
★14,5,31
ウクライナ、一部支払い。ガス債務ロシアに、供給停止回避へ。22億ドルのうち7億8600万ドルをロシア側に送金。
★14、5、31 Www.rt.com
選挙されたクリチュコ・キエフ市長、マイダン広場からの撤退を反政府派に求めるも、抵抗に会う。
★14、5、31 
Kadyrov、「ウクライナでの顔、いくつかみたことがあるが、チェチェンからは14名以上は行っていないし、自分が派遣したものではない」
★14、5、30 Russia Direct
ショイグ、クリミア訪問。
3月24日の訪問に次ぐ。
★14、5、30 vineyardsaker
ドネツでは親ロシア勢力がスーパーを略奪。犯人は罰せられた。
キエフ軍はかなり大規模な攻撃を諸方で。
市民居住地域への砲撃もみられる。
・キエフ政府は、予備役兵の徴用を法に定める45日を越えて無期限に使っているため、親族たちが政府に抗議行動。
・29日撃墜された2機のヘリコプターの1機には現場司令官が搭乗。
★14、5、30 James
Vostokと大字してあるトラック、テレビに映る。チェチェンのVostokは内務省軍隊の大隊で、2008年グルジア戦争直後に解散している。これはカディロフに対抗したヤマダエフが指揮していた。
しかし今回のVostokは地元で作ったものかもしれない。
★14、5、28 Vzglyad
ウクライナ政府は、リトアニアからの提案で、ポーランドも含めた混合部隊を作る法案準備。
NATO諸国と共同部隊を作るというのだ。リヴォフの部隊が元になる。
★14、5、28 Reuters
大統領選後、親ロシア派がドネツ空港占拠したため、キエフ軍が出動。26、27日本格的戦闘で、親ロシア派には数10名の死者。プーチンはキエフ軍の行動を止めるよう求め、同時にロシア軍を国境から引く。
・28日ドネツク市には日常の静けさが戻った。
★14、5、28 WSJ
(前日、キエフ政府はEUとの連合協約のうち経済部分についても近く署名の意向との報道流れていたが、ポロシェンコが「少し時間が必要だ」との趣旨を述べたことで、西側メディアに当惑の感情。
★14、5、28 RIA
グローバルな(?)Veterans for Peaceは、オバマに関係諸国の合法的な利益を認め、ウクライナをNATOには入れないことを公言して、平和への道に戻る(挑発をやめる)よう呼びかける。そしてウクライナ政府にファシスト勢力がいる限り、支持しないよう呼びかける。
★14,5,28
親ロ派に攻撃 48人死亡 プーチン氏、即時停止要求。
★14,5,27
ドネツク州では投票率が約15%、ポロシェンコ氏の得票率は40%を大きく超えたもよう。ルガンスク州ではポロシェンコ氏の得票率は3割に満たなかったが、ハリコフ州では4割近く。西部のリビウ州ではキエフ州などでも6割超。「ロシア人は核兵器でぶち殺せ」など過激な発言。ティモシェンコ元首相とは対照的。クリチコ氏も一役。クリチコ氏が率いる親欧米派、「ウダルが、選挙基盤を持たなかったポロシェンコ氏の大きな力。クリチコ氏は25日にキエフの市長千で勝利。最高会議(国会)選挙でも、クリチコ、ポロシェンコ両氏が連携を深める。
★14,5.27
抗議デモ。12月1日。ブルドーザーの上に仁王立ちとなり「挑発に対して流血を許してはならない」と声を張り上げた。1965年、南部オデッサ州で農業機械技師の家に生まれた。89年、キエフ国立大国際関係・国際法学部を卒業し、カカオ豆の取引で貯めた資金で菓子工場を買収。国内最大の菓子グループ「ロシェン」の礎。2009年に親欧米派内閣で外相、12年に新ロ派の前政権で経済発展・貿易相。
★14,5,27
ポロシェンコ氏は26日、来月前半にプーチン大統領との会談を実現したい考え。ラブロフ外相は同日、「ウクライナ政府ともポロシェンコ氏とも対話の用意がある」。
〇政府側 東部の空港空爆 新ロ派集団がウクライナ治安部隊が拠点とするドネツク国際空港に押し入り、一部の施設を占拠。
★14、5、27 Reuters
(ロシア・軍)Yuzhmashはドニエプロペトロフスク近郊にある。コロモイスキー知事の膝元で、親ロシア派が武器を略奪に来ないよう、守っている。
・ロシア軍とウクライナの関係は、数百ではなく、数千の単位の兵器と部品。
・Ukroborononpromは2013年、12、4億ドルの兵器を輸出した。うち70%はロシア向けだろう。クリミア併合で、Yarema第一副首相は、兵器の対ロ輸出をやめると宣言した。これが既存の契約分にも及ぶものかどうか不明。
・ロシアは、国防費を25%増やし、2020年までに6000億ドルをかけて、兵器の70%以上を近代化しようとしているが(その中には2300の新戦車、1200のヘリ、15の艦船、28の潜水艦)
・ウクライナなしでこれをしようとすると、体制組み直しに2年かかる。
・プーチンとヤヌコが貿易協定を結んだ中に兵器取引も入っていた。これで数千人の労働者を雇えたやず。ドネツクの失業率は全国平均の7、7、%を越える8、2%。
・キエフ政府は100の装甲車を注文する等、工場を支援している。それでもYuzumashは20%の稼働率。かつては7万人。今では1、5万ほど。
・4月末には親ロシア派がスラビャンスク近郊のNovokramatorsk機械工場に押し入って、新型戦車を求めた。
★14、5、27 M.K.
チモシェンコは第三のマイダンを起こしてやると言ったが、当面おとなしくしているだろう。
今回大統領選で、右翼のOleh Lyashkoが3位。予想外。しかし彼はYaroshがポスト狙い、Tyahnybokが口だけ右翼だったのに比べると、現場で過激なことをやっていた。
・ポロシェンコはロシアに資産、工場を持つ。彼の製品の70%はロシアで販売。
・チモシェンコは議会に、NATO加盟是非国民投票案を出すと言っている。NATOは望まないだろう。大統領選後、国の権力は議会から大統領に移った。国民投票案は、年末の議会選挙までの駆け引きの道具として使われるだろう。
★14、5、26 RIA
まだ開票中。しかしポロシェンコは1994年12月5日署名のブダペスト覚書を改訂する意図を表明。
これはウクライナが核兵器を渡す代わりに、ロシア、英国、米国がウクライナの領土保全、不干渉を約束したもの。問題が起きた場合には三国は協議することになっている。
★14、5、26 RIA
Deschytsia外務大臣代行、「NATOに入ることは考えていない。それは(中立を定めた)法に反することでもある」
(RIAは、ポロシェンコが当選すると、変わるのではないかと観測)
★14、5、25 The Real NewsNetwork
ウクライナの社会学者Volodymyr Ishchenko。
ポロシェンコは、オリガークが直接大統領になった最初。自分の利益も増進するだろうが、ヤヌコがやりすぎてオリガークの支持を失ったことを肝に銘じているだろう。
・政府における右翼の力を過大評価してはならない。国防相も右翼でなくなった。
・右翼のTyahnybokやYaroshは個人としては1ー3%の支持率しか持たない。しかし政党Svoboda支持率は3月の5%から5月の7%に伸びており、議会選挙では勢力になり得る。特にIMFの緊縮政策に反対でもすれば。
・住民の不満を拾うべき左翼としては、共産党しかないのが問題。他の勢力は割れており、相争っている。
共産党にはOksana Kaletnyk議員のような金持ちもおり、いずれかのオリガークの道具になっている。
なにより、1月16日の批判抑圧法に全員賛成したことが汚点。
・東部住民は親ロシア勢力を支持していないわけではない。5月はじめの調査では、ドネツ、ルガンスク州住民の56%は、反乱をテロではなく、ロシアの差し金でもなく、people's rebellionと見ている。
生活の不満が親ロシア・スローガンに昇華している。
・ポロシェンコはドネツ、ルガンスクでは6%の支持率しかない。
・親ロシア勢力が住宅地区に潜入すれば、市街戦が始まるだろう。
・→これからの可能性は二つ。
本格的な内戦。もう一つはキエフ政府が親ロシア勢力を交渉に含めて妥協を追求すること。今の円卓会議はショーに過ぎない。
・他方、親ロシア勢力にも分裂の兆候。Sloviansk(ここでUprisingが始まった)の市長は、ドネツ人民共和国を支持していない。
★14、5、25 Www.rt.com
大統領の権限は2月削られ、議会の権限が強化されたまま(要確認)。
しかもポロシェンコは自分の政党を持たないので、ティモシェンコの「祖国」などにかき回されやすい。
★14、5、25 TASS
サカシヴィリ、ベンドゥキーゼが新政府に顧問として入る可能性。
(TASSもRIAもこうやって、ポロシェンコについてNegativeなイメージを広めている)
★14、5、25
ドイツでは、ソ連崩壊で移住した者たち、そして戦争中の反ナチ勢力の子孫たちが、ウクライナの東部、南部を助けるための運動を組織している。
★14、5、25 Centrasia
アフメトフはキエフに今いる。大統領選実現に奔走していたが、ドネツクでは投票できそうもない。
現在彼のドネツクの私邸では、ドネツク人民共和国首相のBorodaiがアフメトフの執事と交渉中。アフメトフ所属企業の長も数名。
私邸の接収、「税」の徴収が話し合われているようだ。
そして人民共和国の方は、まだアフメトフに対してびびっている。「ドネツに対して多くのことをしてくれた」
他方、動員された大衆は「アフメトフは人民の敵」、「ロシア」と叫んで私邸におしかけている。
★14、5、25 Rusvesna.su
大統領選投票で、13時現在の出口調査ではLyashkoが7%で三位。同性愛者で政治的道化師。
★14、5、24 Stoletie.ru
ドネプロペトロフスク知事(?)Kolomoiskii、ユダヤ人。反ロ。
電話盗聴記録から、オデッサ虐殺をあおっていたことが判明。右翼を操る。
またクリコヴォ(!)の野の記念堂も焼く。そして地元の祝いにやってきたモスクワ正教会代表のMitropolit、Ilarionをドネプロペトロフスク空港で抑え、入国を認めず。
・2012年10月にはドネプロペトロフスクにMenorというユダヤ教大センターを開設。世界中からラヴィを呼んで落成。
★14、5、24
ルガンスク、ドネツの「首相」、南東部諸地区大会に145人の代議人を集め、「Novorussia」設立に署名。これからドニエプロペトロフスク、ザポロジ、オデッサ、ニコラエフスク、ハリコフ、ヘルソンも、国民投票を経て続くとする。
大会では、Oleg Tsarevが大きな顔をする。
★14,5,23
ドネツク州で治安部隊と親ロシア派武装勢力が衝突し、少なくとも治安部隊員13人が死亡。
★14、5、23 Guardian
McFaul インタビュー
「プーチンが何年も考え抜いたシナリオでクリミアを併合したとは思わない。以前のスピーチで言及したことはない」
「彼は、いろいろのOptionをOpenに維持しておこうとする人物だ」
★14、5、23 RBK
ドネツク人民共和国首相Borodaiインタビュー
MGU哲学部卒。モスクワでかなり知られたロビースト。
(人民共和国のStrelkov国防相と以前から親しく、GRUではないか?)
クリミアのアクショノフ首相をクレムリンに紹介したのは自分だと言われているが、そうではない。
ストレリコフとはSlabyanskから行動を共にしている。ロスネフチの副社長ミハイル・レオンチエフも両者の以前からの友人で、今回も行動を共にしている。
(あのレオンチエフ。その筋)
・1992年、19歳の時には沿ドニエストルで義勇兵。
・人民共和国の兵力は1000名ほど。
・スリャビャンスクは数ヶ月包囲状態にあり、経済悪化。
・ウクライナは兵器庫多い。キエフ政府はこれを右翼等にばらまくことで、兵器を社会に出した。将来、問題になるだろう。
ウクライナ軍は戦いたくないので、(我々は彼らから兵器を無料で得ている)。
兵器購入のための援助は受けていない。
・アフメトフとはまだ交渉をしていない。こちらから求めることはしないが、いつでも。
アフメトフについては、地元で感謝する空気も。
・アフメトフが税金を払わなければ、国有化を検討することもあり得る(質問に答えて)。
彼から直接資金はもらっていない。間接的な資金は金庫に入っているかもしれない。
アフメトフはこれまで揺れていた。しかし人民共和国があるために、自分の利益が圧迫されるだろうことを理解し始めている。
・「人民知事」パーヴェル・Gubarevは人民共和国政府に入っていないが、近く調整評議会の議員になるだろう。彼自身、行政はやりたくない。
・ウクライナの政治は汚い。自分はいくつか仕事をしたことがある(混血のプロデューサー、アレクサンドル・Rodnyanskyと仕事をしたことがある)。
カネ次第で立場を変え、それで非難されない。ロシアの政治など模範的に見える。
・アレクセイ・Granovskyエネルギー大臣は辞任したが、彼はアフメトフと関係があり、アフメトフに怒られた。
・ロシアを市場とする企業は、人民共和国に税金を払いつつある。
・ノヴォロシアは、連邦制に。
・人民共和国はドネツ州のすべてを治めているわけではない。しかしドネツには選挙委員会がない。誰も出勤してこない。大統領選挙をしたければ投票に来ればいいが、投票所は開いていないだろう。
★14、5、23 F.T.
東ウクライナで親ロシア派と戦う地元戦力Donbass Battalion(120名)司令官はSemyon Semenchenko。40歳の実業家。14年間兵役の経験。
★14、5、23 Reuters
Kolomoisky(42歳。ユダヤ系)は国内最大のPrivatbankを共同所有、南部に根拠。アフメトフがロシアとの関係も強く、中立的で、大統領選を前にやっと、自分の炭坑労働者たちに建物の(武力を使わない)解放を呼びかけたのに対し、Kolomoiskyは二倍の給料を出して1、5万の私軍を組織、ドニエプロペトロフスクだけでなく、ドネツ西部の治安確保にまで乗り出している。
・キエフ政府は最近、Kolomoisky配下のIgor Palitsaをオデッサの長に命じた。
・KolomoiskyのNational Defense Forceの司令官はIgor Bereza。1、5万兵力のうち、2000名が戦闘能力あり。4の大隊。
・ウクライナ軍の将軍達は、ウクライナが国だとはまだ思っていない。
★14、5、22 M.K.
ポロシェンコ、2013年 16億ドル所有で7番目。
慎重で一度に一つずつの成果。
ビジネス側近にIhor Kononenko。
・2000年にParty of Regionsを立ち上げている。
・処遇されず、2002年からはOur Ukraineから議会の予算委員長。ここで議会での駆け引きをおぼえる。
・クチマからユシェンコに移り、ユシェンコの下でも首相の座をティモシェンコに負ける。→National Security and Defence Council議長となる。
このポストの強化を策するも、ティモシェンコに引きずりおろされる。
→外相に。
・ポロシェンコは雄弁ではない。
・収益の多くをロシアであげながら、反ロシア派を支援。
★14、5、22
オデッサの前内務副長Fuchedzhi、HTBインタビュー。
虐殺はParubiiがオデッサにやってきて、知事を動かし実行。あらかじめ他地方からならず者を集めていた。当日、会議を招集して公安関係者を束縛した。
右翼は近く不要になり、始末されるだろう。
★14、5、21 Centrasia
ドネツ共和国大使館、モスクワに。ワルシャワ通り1のワルシャワ広場3階。ユーラシア青年同盟の本部に。
代表はSergei Aleksandrovich hokay@mail.ru
★14、5、20 The New Republic
Pyatt大使 Julia Ioffeにインタビュー。
(ロシアのプロパガンダを強調。反政府側は常に統制が取れていて、ロシア語弾圧のことなど議論にものぼっていなかった、とする。
右翼のことはおくびにも出さない。
自分のことは完全に正当化し、悪いことには言及しない)
(2月23日、トルチノフ大統領代行に会いに行った時、家族連れの自発的な群衆が彼の車を取り囲み、「ありがとう、アメリカ!」と叫んだことを自分のキャリアの頂点としている。センチメンタルで甘い)
(2月20日頃は、米国大使が要人の間の取り持ちをしていたことを認めている。というか、ヤヌコヴィチも含めて皆、米国に頼ってきたのだ)
(2月20日射撃は、ロシアがしくんだような口調で語っている。1月16日の反政府抑圧措置も含めて、プーチンがヤヌコに「厳しい措置」を求めたことが原因であるかの口調。
そして、「ウクライナの諜報機関はFSB、GRUによってcompletely penetrated」
「現在では、少なくともトップ・レベルは掃討した」
★14,5,20
ロシア、軍撤収命令。ウクライナ国境周辺。NATOは未確認。
★14,5,20
ウクライナ変動相場に。通貨買い支え限界。融資全体に占める不良債権の割合は公式統計で10%前後、実際は30~40%。鍵を握るのは国内の資産規模で2割のシェアを握る欧州系銀行。
★14、5、19 RIA
ウリュカエフ、「ロシアはこの20年間、ガス価格割引も含め、ウクライナ経済に2000億ドル投資したことになる」
★14、5、19 BBC
東ウクライナでは、地元のふつうの市民が反政府で武装しているところも。
それでも、モスクワでの会議に参加したりしている。
★14、5、19 Forbes.com Igor Golstein
Kolomoiskyは以前から、私兵を使ってRaidをしてきた。タタールスタンの現大統領もそれでやられた。
・いつもはスイスにすんでいる。
・オデッサの虐殺にも関係しただろう。
・ユダヤ運動を支援。ウクライナのユダヤ団体の長。2010年にはEuropean Council of JewishCommunities会長になったが、不正手段でなったことを追求されたために辞任して、Europen Jewish Unionを作る。
・"1+1Media"を有してメディア操作。
・ドニエプロペトロフスクにホロコースト博物館を作ったが、ウクライナ・ナショナリストがナチと協力した問題には言及せず。
★14,5,19
ドネツク、ルガンスク両州、「人民共和国」の基盤づくり。ドネツク州では議会や国防相を設け、憲法を採択。両州の「人民共和国」は統合の協議も。議会は同州の新ロ派勢力の共同代表だったデニス・プリシン氏を議長に、ロシア国籍と報じられるアレクサンドル・ボロダイ氏を首相に。国防相と安保会議のトップには、イーゴリ。ストレルコフ司令塔。14日、憲法も採択した。14にディ、憲法も採択した。「議会制共和党」、他国との統合もできるとの条項。幹部は「ノボロシア」と名付けた正当の創設を発表。
★14、5、18 Evgenii Shestakov ブログ Centrasia
有力者は軒並み、私兵をかい始めている。チモシェンコ、議員のOleg Lyashko。
西部では、数名の野戦司令官がおり、時折街にやってきては検事や警察署長を「解任」している。
中央政府はこれをコントロールできない。米国に支えられてもっているだけ。
★14、5、17
シモネンコ共産党首、右翼に襲われた後、大統領選からドロップ・アウトを宣言。
★14、5、17
ルガンスク州のユダヤ人協会、コロモイスキーに、オデッサでの虐殺等を非難、自分のやっていることをユダヤ人と結びつけるなと言う。(親ロシア派弾圧に、反ユダヤを利用するなという意味?)
★14,5,16
親ロ派内の足並みの乱れや主導権争いの兆し、また、国内最大の財閥グループが自警団を結成し、治安部隊と対峙。主要都市の行政機関や議会を掌握する前政権与党・地域党も合わせた4つの勢力の思惑。
〇住民投票後の12日は、親ロ派武装勢力の幹部の1人、イーゴリ・ストレルコフ氏が「ドネツク人民共和国」の部隊の最高司令官に就任し、同氏によって3人の「人民共和国」幹部が解任。同氏について、ウクライナ治安機関はロシア軍の大佐とみており、ロシアの支援を受けたクーデターとの見方も出た。クーデター騒ぎの直後、「人民共和国」幹部はロシアへの編入を求める意向を唐突に表明。
〇直後の13日、親ロ派の「ルガンスク人民共和国知事」ボロトフ氏が何者かに銃撃され、負傷。
〇一方、アフメトフ氏は10日、治安部隊と親ロシア派の激しい戦闘が起きていた港町マリウポリで「自警団」を結成。財閥系の工場の労働者が警察当局と協力し、パトロール。
★14、5、16 James
東ウクライナは前与党Party of Regionsの根城なので、彼らは当然、ウクライナの一体性保持を望んでいる。利権維持のため。
・しかし、Party of Regionsはどんどん分裂している。アフメトフとフィルタシが率いる分派は政府に近寄り、それによって議会では政府が多数を取ることができている。
・ロシアには、東ウクライナで頼りにできる提携相手がいない。
・Oleksandr Yefremovはルガンスクで地域党を代表する存在。キエフでも党の院内総務。
今回騒ぎでは静かで、受動的。
・地域党のSerhiy TyhypkoとOleh Tsaryovは、大統領選で党の公認Dobkinを支持せず、自分でも立候補したので、党から追放された。
→Tsaryovは、連邦制を求める「South-East 運動」を設立。
・地元民は「連邦制」にそれほど熱心ではない。
★14、5、15 James
政府はウクライナ軍を短期間で増強した。3月半ばには予備役を召集、さらに徴兵Rotation(何回も徴兵)。
他方、親ロシア側は軍の武器庫を襲撃して増強。
・政府は、正規軍ではなく、内務省軍、国境警備軍を使っているため、指揮能力に欠ける。
★14,5,15
ウクライナ政府は14日、東部の代表などを交えた「円卓会議」の初会合を首都キエフで開いた。親ロ派の武装勢力は入っておらず、首長や宗教指導者、経済人らが参加。週1回の頻度で開く。ドイツは共同議長に、ボスニア紛争の調停経験があるイシンガー元外務次官を派遣。13日にはシュタインマイヤー外相がウクライナ入り。東部地元住民から支持を受けるドネツク市のルキヤンチェンコ市長が出席。6月15日に想定される大統領選の決選投票に合わせて地方の権限強化を問う国民投票の実施を求める意向。
○ロシアが柔軟な姿勢
ナルイシキン下院議長は25日のウクライナ大統領選に関して「選挙を実施しなければさらに悲しい状況になるのは明らかだ」
★14、5、15 Bloomberg
キエフ軍は、Slovyansk,Kramatorskで分離派を掃討。ロシアの警告を無視したもの。
★14、5、15 Reuters
スリャビャンスクの街では、Colonel Igor :なる者がドネツク人民共和国の司令官として活動。キエフは彼をGRU将校とする。モスクワ郊外に住むIgor Girkinだとする者もいる。
彼はキエフ政府軍を撃退し、ロシア軍に介入を呼びかけている。
★14、5、15 RIA
今度はBild am SonntagとDer Spiegelが、スリャビャンスク近辺で米国傭兵会社Acadmi(Blackwaterが問題を起こして2010年改名)が活動と報じ、米国ホワイト・ハウスは否定。
★14、5、14 Www.rt.com
EBRDは、ウクライナGDPは2014年7%縮小し、20015年もゼロ成長だろう、と発表。
★14、5、14 Kyiv Post
5月頃から、ドンバス大隊という反独立勢力部隊、形成されている。目下100名ほどの軍OB。希望者、さらに600名ほど。
★14、5、14 Kyiv Post
アフメトフ・インタビュー
独立、ロシアへの併合とも否定。憲法改正して知事直選等、地方分権化主張。
★14、5、14 M.T.
ウリュカエフ経済発展相、「クリミアのために毎年1600億~2000億ルーブルの予算必要。そのため、クラスノダルのTaman港建設、ヤクーツク付近のレナ川架橋をやめる」
★14、5、14 James
ロシアは、東南ウクライナでちゃんとした利益代表を持てないでいる。彼らはドネツクとルガンスクで勢力を持っているが、住民の支持は受けていない。
寡占資本家たちはロシアを支持していない。
・ロシアが支持しているのは元ハリコフ知事のミハイロ・Dobkin(地域党の公認大統領候補だが、アフメトフが票を割らせるために立てたもの。票を割らせて、決戦投票に東部の代表が残らないようにする)、議員のOleg Tsaryov、ドネツクの「人民知事」Pavel Gubarev(キエフに拘束中)。
・4月17日のジュネーブ協議でラヴロフはこれらの名に言及。
・ハリコフでは市長Henadi Kernesがキエフ支持になったことで、Dobkinの恨みを買い、襲撃を受けたが、情勢は安定している。
・オデッサでも、キエフ支持派が多数。
しかし大衆は受動的。
・ドニプロペトロフスクではKolomoyskiが力。5月2日オデッサ騒動後、子分のIhor Palytsyaをオデッサ知事に据え、勢力拡大。
★14、5、14 Interfax
Razumkov Center、4月25ー29日、2012人調査。
68%が「ロシア人はいいfriendly人たちだ」
62%が、ロシアは友好的な国。28%が反対。
・西部では、ロシア人をいい人たちとする者は50、4%のみ。東部では85、3%。
・ロシアを友好的な国とする者は西部では37、9%、中部では55、3%、南部では71、6%、東部では80、2%。
★14、5、14 Rbth.ru
ロシアはドネツク等の住民投票結果に、真剣に反応していない。また、25日の大統領選を支持する旨明らかにしている。これは、キエフに交渉の相手が欲しいからだ。
今のキエフの政府は、革命の論理で突っ走っており、東部の件で妥協する気がない。
★14、5、14 Bloomberg
ラヴロフ、「誰が大統領選で選ばれようと、ロシアは話し合いをしていける。キエフ政府が今戦いを続けると、大統領選挙戦の正当性が問われることになる」
★14,5,13
EU、対ロ追加制裁
ウォロジン大統領府第1副長官やシャマノフ司令官。
★14,5,13
ドネツク州「主権国家」宣言
ロシアに編入をもとめる考えも示した。プシリン共同代表、「承認」89%、「反対」10%。親ロ派勢力によると、投票率はドネツク州、ルガンスク州とも約75%、トゥルチノフ大統領代行は12日、ドネツク州で約32%、ルガンスク州で約24%だったとの独自の調査結果。
○EU、企業も制裁対象に。クリミア編入関与の2社
12日の外相理事会で制裁対象の個人として、これまでの48人に加え、13人に対する資産凍結とEUへの渡航禁止。企業名などは公表されていない。
○OSCEのブルカルテル議長も理事会に出席、ウクライナ問題の解決に向けた工程表を提示。「円卓会議」を週内にキエフで開催したい意向。
★14、5、13 www.wsws.org World Socialist Web Site
Spiegel、多分BNDの情報を報道、Blackwaterが改名したAcademiが400名を展開して、右翼を指揮しているとする。5月2日オデッサ事件では、英語で指揮する者が目撃されている。
Blackwater創設者の海軍SEAL出身のErik Princeは、Blackwaterを売却したことになっているが、最近「会社は事実上、CIAの一部extensionになった」と述べた。
★14、5、13 Interfax
Razumokov Center調査(4月25~29日、クリミア以外の全国で2012人調査)によると、次の日曜にNATO加盟の国民投票が行われた場合、41、6%が反対、36、7%が賛成、6、4%が棄権。15、4%が答えを忌避。
西部では支持が67%、中部では46、9%。南部では反対が60%、東部では68、4%。
・全体で53、4%がEU加盟を支持。33、4%が反対。西部では88、2%が支持。中部では66%。南部では54、4%が反対、東部では59、7%が反対。
・EUと関税同盟の選択では、52、4%がEU、18%が関税同盟、20、8%がどちらも駄目。
・ウクライナ外交にとってはEU諸国がもっとも大事とする者が52、5%、ロシアが16、6%。
EUは西部で85、9%、中部で67、2%、南部で31、6%(ロシアは21、9%)、東部では36、3%がロシア、24、4%がEU.
・EUの役割をPositiveとする者は48、6%(Negativeが27、5%)、米国をPositiveとする者が39、2%(31、8%が批判)、73、1%がロシアの影響を否定的に見、10、3%しかpositiveと評価しなかった。
EUの役割評価は西部で特に高い。米国については全国ほぼ共通。
ロシアの役割を否定的に見る者は、西部で99、4%、東部で44、2%。
★14、5、13 Centrasia
バイデン副大統領の息子Hanter、ウクライナのガス採掘利権を持つBurisma Holdingsの社外取締役になっていたこと明らかに。
米国外交ではよくあること。
ハリコフ、リヴォフ、イヴァン・フランクチェルノヴィツ州に利権。
★14、5、13
「ドネツク共和国軍」、ウクライナ内務省軍の東部司令官ユーリー・レベジを拘束。
★14、5、12 Rbth.ru
ロシア大統領府談話発表、「(ドネツク、ルガンスク住民投票について)住民の意志を尊重する」
(モスクワは独立を認めていないし、併合を両地域が求めたのに対し反応していない)
(この直前にメルケルが訪米して団結を誇示していることが、効いたのだろう)
★14年5月12日頃
Paul SaundersはSeven Ways a New Cold War with Russia Will Be Differentで、ロシアはグローバル大国ではないが、それだけ地域の問題に力を集中できるので侮れない。中国の出方によるが、新冷戦はあっても短いものにはなるだろう。それでもかなり大きな意味を持つだろうから、よく考えてから行動しないといけない、とかく。
★14,5,12
住民投票の結果、ドネツク州、「承認」が89.7%。投票率はドネツク州で約75%、ルガンスク州では約80%。
★14,5,11
妨害なら対ロシア追加制裁。ウクライナ大統領選、独仏首脳が一致。
★14、5、9 WP イグネイシャス
プーチンが25日大統領選を認めたのは、メルケルが訪米して、「ロシアが大統領選を妨害した場合は更なる制裁をする」と合意したため。
★14、5、9 The Independent
Mariupolで、政府勢力、親ロシア派を実力鎮圧。戦勝記念日に
★14,5,9
大統領代行と首相は8日に共同声明。OSCEが国民対話の場として提案した「円卓会議」を受け入れると表明。ロシアのプーチン大統領も円卓会議の開催でOSCEと合意。
★14、5、8 Pew
4、5~23 1659人調査
・統一ウクライナのままを希望
西部93%、東部70%、東部のロシア語住民58%、クリミア54%。
・ウクライナ語とロシア語双方を公用語とする
全体54%、西部30%、東部73%、東部のロシア語住民86%、クリミア74%。
・米国の介入は
良い:38%、悪い:38%
・ロシアの介入は
良い:22%、悪い:67%
・プーチンの信頼度23%、不信頼度73%
(2007年には56%が信頼、不信頼は33%のみ)
★14,5,8
親ロ派住民投票「延期を」、プーチン大統領が要請。OSCEのブルカルテル議長(スイス大統領)は7日、モスクワで会談。OSCE議長はウクライナと欧米ロの4者に暴力停止などを柱とする「工程表」を提案すると表名。「ドネツク人民共和国」の議会は7日、延期の是非を8日に決めると述べた。
〇プーチン大統領はメルケル首相が提案している東・南部の親ロ派代表と政権が直接対話するための「円卓会議」を開くことを支持。さらに、25日の大統領選について、ウクライナのすべての住民の権利が保障されることが需要だと強調。強制排除の特殊作戦を即時停止するよう政権側に求めた。
★14、5、7(中沢)
4月14日のLevada調査では、
「ウクライナ南東部をロシアの一部にする」が35%、「ウクライナ南東部を独立国家とする」が25%、「ウクライナ南東部はウクライナに残すが、キエフからの大幅な自主権を与える」が21%。
★14,5,7
国会、国民投票せず。地方自治拡大めぐり。6日、25日の大統領選頭票と同時に実施する政府の提案を支持しないことを決めた。戦闘が続いている現状では、国民投票を実施すべきではないとの意見が大半。
★14、5、7 Www.rt.com
5月2日オデッサ事件では、労組会館から逃げ出した反キエフ派は、首を絞められ、バットで殴られて殺された。
(「反キエフ派」=親ロシア派めがけては、多くの市民が押し寄せていた。つまり反キエフ派は外部からの勢力だった可能性がある。他方、彼らを襲った中にもキエフの送った過激勢力がいたので、これは東西の代理戦争のようなものだ)
★14、5、7 WSJ
IMFがウクライナにやることになっている170億ドルのうち、最初の31、9億ドル、ウクライナ政府に支払われた。うち10億ドルは外貨準備に繰り入れられ、通貨サポートに使われるだろう。残りの21、9億ドルのうちかなりが、ガスプロムへの支払いに使われるだろうことを、IMFは認める。
・ガスプロムはウクライナへのガス価格をほぼ倍増の485、50ドル・千立米にしている(268、50ドルから)。
★14、5、7 Centrasia
ルガンスク州のAntratsit市では1日、市役所をドン・コサックが占拠。その旗を記者は誤って、N.Z.国旗と報ずる。
そして今日、Antratsit市にはロシアから「義勇軍」が到着。軍用車、私用車に分乗、国籍不明の者たちが警察の先導で入ってきた。
スラビャンスクには、チェチェンの特殊部隊がやってきた。
★14、5、6 RAPSI
議会、5月25日に連邦化についての国民投票(領土保全、権力非集権化、ロシア語の地位)実施に反対決議。
★14、5、6 M.T.
ケルチ海峡自動車・列車鉄橋を中国鉄道建設公社が建てるという観測、コメルサントが流す。
★14、5、5   Russia Direct
イタリア北部にTrentino Alto-Adige地方あり。戦後、オーストリアとイタリアの間で係争となり、1972年に最終合意の末、イタリアの一部として広範な自治権。
言語同権、立法権、財政、天然資源への権利、オーストリアとの貿易。
★14,5,4
スラビャンスク、武装勢力は3日OSCE監視団員とウクライナ軍人の経済12人全員を解放。特使、ルキン元駐米大使の説得に応じた。ケリー、ラブロフとOSCEの役割拡大に向け、OSCE議長国のスイスのブルカルテル大統領と緊密に連携することで一致。
★14、5、4 NYT
Slovyansk現地ルポ。
アフガン古兵が親ロ派軍の指揮を執っている。兵器はウクライナ軍から接収したか、買収したかの老朽兵器。ロシアから給料も兵器ももらっていない。しかしほぼ全員、兵役に従事したことがある。よそ者もいる。
規律は良く、酒も飲まない。
彼らの間に意見の一致はない。これからのシナリオを持っていない。
★14、5、4 
Enakievoでロシア右翼がアフメトフの工場を占拠、ドネツク独立支持集会への労働者参加を認めさせようとする。
★14、5、3 reconsideringrussia.org
2日、オデッサでRight Sector(ドニエプロペトロフスクに居を構えている)とセッカー・ファンUltrasの連中が反キエフ派を建物に閉じこめて火をつけ、少なくとも39名を殺した。これはPogromでもある。
★14、5、3 New Republic
25日大統領選に投票する者を、親ロ派は迫害すると脅している。
米国は1140万ドルも占拠のために拠出。
85%は投票すると答えている。
しかし議会が変わらないと意味がない。1月には集会を禁止する法律を採択した議会。
憲法改正に抵抗している議会。
ポロシェンコは当選したら直ちに解散すると言っているが、彼は風見鶏。
★14、5、3 Gordon Hahn、facebook
オデッサの暴虐は、Right Sectorとウクライナのサッカー・ファン達が行ったものだ。それなのに、キエフは、親ロシア派38名は自分達の火炎ビンにやられたと言っている。ヴィデオは明らかに逆を示しているのに。
そしてCNNもFOXも、OSCE捕虜の釈放にルキンが説得したことを報じない。ロシア・テレビ並の偏向だ。
★14、5、3 Interfax
Peskov、西側は17日合意を無視して流血を続けている。そういうことなら、ロシアも「自衛兵力」へのコントロールを失っていることを明らかにしよう。
★14、5、3 Time.com
ウクライナ軍のヘリコプターは親ロシア派に撃墜され、オデッサでは数十人が殺される。
→McFaul、「これは本当の戦争だ。ロシア軍侵攻の可能性は高まった」
★14、5、3 WSJ
ドイツの専門家 Hans-Werner Sinn
今回のは、西側が先にしかけたのだ。
ドイツは、ロシアが譲ったおかげで再統一できたのから、今回は事態のエスカレーションを防ぐ方向で動かないといけない。他方、西側の団結を乱してもいけない。
→ロシア、ウクライナの双方とEUがFTAを結ぶのがいい。
★14,5,3
奪回作戦、親ロ派を包囲。ウクライナ軍、双方に死傷者。スラビャンスク市、親ロ派の対空砲火で軍の攻撃ヘリコプター2機が墜落。
〇プーチン大統領は1日、同市で親ロ派勢力に拘束されたOSCE監視員らの解放を働きかけるため、ルキン大統領特使を現地に派遣。ただ、新政権の作戦開始以来、ルキン氏との連絡が取れない。
〇周辺の検問所を制圧し、街を完全に包囲。
★14,5,3
ロシア、ガス協議継続。EUとロシアは2日、ウクライナ3者協議をワルシャワで開催。開きは大きく、5月中に再協議。
★14、5、1 クリスチャン
マイダンにいた反政府分子は帰宅するか、政府に入るか、軍隊に入るかしたが、そのどれもせずに残っている者がいる。彼らは、広場をならず者から守ったりする。
Right Sectorの有力勢力Patriots of Ukraineも広場に残っている。彼らは現政府をロシアの犬と見て、時をみはからって新政府を作ろうとしている。
★14,5,1
東部の混迷、ゴルロフカなど。公的な施設の占拠を拡大。OSCEの監視団員やジャーナリストの拘束を続けている。
★14,5,1
英ロ首脳「外交で解決」。
★IMFは30日の理事会で、ウクライナに2年間1億ドルの融資枠を設定することを正式に承認。うち32億ドルを資金繰り支援のために即時提供。
★14、4、30 IMF理事会、170億ドル融資を承認。うち32億ドルは5月6日には送金。
★14,4,30
EUの資産凍結は政権幹部にとどまっている。セチン社長などは加えていない。政権に近い企業も対象にしていない。
★14、4、30 Mcclatchydc.com
ドネツクでは5月11日に住民投票予定。しかし、1週間前には告知が間に合うかどうか。5月連休のため。
設問はわざと曖昧な、「ドネツ人民共和国創設を支持するかどうか?」だけ。
それがロシア加盟を意味するかどうか不言。
要するに、住民はロシア語を公用語として認めること、地方税分を増やすことの2条件が満たされれば満足で、そのための交渉道具としての住民投票。
しかし跳ね上がり分子は、ロシアとの併合を求めるだろう。
・320万の有権者。
・ヤヌコヴィチはドネツク出身だが、腐敗のため支持はされていない。
★14、4、30 Www.bne.eu
2月20日の虐殺、反政府側はヤヌコが命令したと言っているが、ARDの調査では機動隊Berkutの無線は射撃に驚きを表明しており、しかもヤヌコ政府はこれで信用を失って(停戦合意を破ったと思われた)逃げ出したのだ。
射撃はウクライナ・ホテルから行われていたが、当日そのホテルは右翼が支配し、入り口は右翼が厳重にIDつきで警備していたので、Sniperが勝手に入れるはずはない。
★14、4、29 RIA
Ryabkov外務次官、「一定の条件が満たされれば、5月25日大統領選の結果を認めるかもしれない」
★14、4、29 
EU、これまでの33名(ウクライナ人も含めて)に加えて、15名のロシア政治家・軍人の資産凍結・入国禁止を発表。
コザック副首相筆頭。ドネツ共和国関係者も多く、大物、経済関係者いない。
★14、4、29 Thedailybeast.com
ケリー、「ロシアから東ウクライナのスパイに指令を与えている盗聴あり」
★14、4、29 Kremlin.ru
プーチン、「ウクライナにはロシア軍教員も、特殊部隊も兵隊も入っていない。
キエフ政府はウクライナ人が指導者として選んた者達を釈放し、彼らと早期に話し合いを行わせるべきである。また過激派を武装解除し、建物の占拠を終わらせるべきである」
★14,4,29
米、対ロ追加制裁。当局者7人を資産凍結や渡航禁止の対象に加え、17社に資産凍結の制裁。セチン、コザクも。「ロシアの国防産業に貢献する可能性があるハイテク製品の輸出申請を拒否し、既存の許可を取り消す」

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/2830