ロシア情勢バロメーター(2013年12月~2014年1月)
いつもロシアについての内外マスコミ記事からデータ・バンクを作っているのだが、もったいないので2カ月毎くらいに掲載しておく。
この期間の特色は次のようなものである。
1.プーチン大統領は、最高裁と最高仲裁裁判所(法人間の商事紛争を裁く)を合体する法案に署名したが、この意味合いはまだよくわからない。と言うのは、後者の長はメドベジェフ首相の親友のアントン・イワノフなので、彼がこの合体化で職を失えば、それはメドベジェフの力の低下を如実に示す。また、そのメドベジェフ自身が合体した最高裁の長官としてサンクト・ペテルブルクに追い払われてしまう可能性すら、マスコミでは云々されている。
2.この期間のロシア内政は、ホドルコフスキーの釈放が示すように、少しリベラルな面も示した。このホドルコフスキーの釈放には、ドイツのゲンシャー外相が関わっていて、そのゲンシャーの下ではプーチン人脈に食い込んだドイツのフィクサー、アレクサンドル・ラー(Rahr)が動いた。この一連の動きの動機はわからない。ただの人道的なものだろうか。またドイツ側は、ホドルコフスキー釈放に対して何を代償に与えたのだろうか。釈放後しばらくして、ドイツ国内のガス利権をロシアのガスプロムが手に入れたのだが、これがもしかしてホドルコフスキー釈放の代償であったのかもしれない。
3.その一方、やはり保守化・締め付け強化は続く。リベラルで鳴らした新しいテレビ局「雨」は、要人達の豪邸を撮影・放映したことがきっかけで、放映電波を失いつつある。また同じくリベラル、良心的な記者を集めていたことで有名なRIA・NOVOSTI通信(ソ連時代はKGBの息が強くかかっていた通信社だが)は「今日のロシア」と改名されて、悪評高いドミートリー・キセリョフが社長として乗り込んできた。
4.他方テロが、ヴォルゴグラードで相次いで起きたことも、この期間の特徴である。ロシアの官憲は何かあるとすぐ「犯人」を捕まえたり、射殺したことを発表したりするが、テロの真相は本当はわかっていないようだ。チェチェン・テロリストのウマーロフの関与を疑うこともできるが、チェチェンの首長カディロフは、「ウマーロフは死んだ」と何回も言っている。
5.外交面では、対米関係が一先ず静かになった感がある。米にとってはシリア・イラン問題でロシアの助力が必要であること、ロシアにとってはソチ・オリンピックの時には米国に静かにしていて欲しいこと、がその背景にあるだろう。例えば米国は12月、予想された「マグニツキー・リストの拡大」を行わなかった。そして12月訪米したシュヴァーロフ第一副首相は、米国にFTA締結を(将来の話しとして)提案している。
6.対EU関係でも、プーチン大統領は宥和的だった。本来ならば、ウクライナの取り合いを演じても不思議でなかった1月末のEU・ロシア首脳会議で、プーチン大統領は「ウクライナを媒介して、ロシアの作ろうとしているユーラシア連合とEUが結びつく」ことを記者会見の場で提言したのである。
7.米国がスタンスを変えたために中近東では今、かなりの合従連衡の変更が行われているが(例えばトルコがイランにすり寄っている)、その中でロシアは新たに現れた真空に入り込むことに余念がない。素早い外交だ。2月にはエジプトのシッシ次期大統領候補が訪ロして2+2を行い、ロシアとの関係進展を印象付けた。米国がエジプトの軍事政権復帰に良い顔をせず、エジプト支援をサウジ・アラビアに押し付けている隙をついた外交である。
そしてロシアは、シリアの化学兵器撤去のためという名目で、キプロスの海港、空港をロシア軍艦船が使用する権利まで取得してしまった。
8.だがロシア経済は芳しくない。2013年の成長率は1.3%で終わった。貿易黒字は減少し、数年後は経常赤字に陥る可能性もある。こうなったのは、2012年の大統領選周辺のばらまき(公務員・軍人の給与大幅引き上げ。年金引き上げ等)が同年の消費を押し上げ、成長率も高めたのに対し、2013年はその効果が高原状になってしまったことによるのでないか。
しかし2013年、公務員の給与は再び35%も上げられている。ロシアでは政府予算で雇われている者が労働力の3分の1もいるそうなので、この賃上げは今年のGDPをまた押し上げるのでないか?
目次
ロシア・内政・・・1
ロシア・経済・・・10
ロシア・社会・・・16
ロシア・外交・・・17
ロシア・軍事・・・23
ロシア・極東・・・27
日ロ関係・・・・・29
ロシア・内政
★14年2月 ネット
ソチで五輪の一つ開かなかった責任者、ボリス・アヴデエフ、ホテルの部屋で殺される。
当局発表、「たくさんのナイフの上に倒れて死んだ事故死」。
★14、2、6 RIA
プーチン法案に署名。8月4日までに商事仲裁裁判所と最高裁を合体し、ピーテルに本部。
170名の判事を試験で。
抵抗多く、これまでに商事裁判所判事、何人もやめる。
★14、2、5 M.T.
セルゲイ・アレクサシェンコ(元中銀第一副総裁)、ジョージタウン客員フェローとして、EU・ロシア首脳会談を論評。プーチンは権威主義等、ずいぶん思い切ったリベラルな言辞を弄する。少し、論旨が不明。
★14、2、5 The Voice of Russia
モスクワ北部の学校で、15歳児童が親の猟銃で教師と警官を射殺した事件、ロシアで初めて。皆驚く。
★14、2、4 Interfax
大統領人権委員会、「雨」テレビを衛星TV会社が排斥したことの正当性を調査するよう、内相に公開書簡。スワニーゼ、Ivan Zasurskiy等。
★14、1、30 Russia-direct
「雨」TV、「レニングラードは投降するべきではなかったか?」との質問をウェブに数分掲示。取り下げたが、ペスコフ等から非難の嵐。
CEOのNatalya Sindeevaによれば、数ヶ月前要人たちの豪邸を報道して以来、諸方面に「雨」への嫌がらせを求める電話がかかっている。
★13、12、11 RIA
クレムリンに新設のanti-corruption department、Plokhoi部長、学位論文がヒョウセツだったことを指摘される。
★14、1、22 RIA
下院、過激派への罪を重くする法律採択。
★14、1、22 M.T. Bovt
ボルゴグラードではテロ直後、コーカサス系をPogromする機運さえあった。
→当局は、指名手配等では「チェチェン」とか「ダゲスタン」とか言わずに、「ロシア風」と言っている。
・他方、FSBは誰かを殺しては、「これが犯人だった」と言い、誰も検証できない。
・また当局には、「テロについてはニュースにしなければ、国民は怖がらない」と言っている者もいる。
★14、1、20
Window on Eurasia
テロはソチねらいではない。ソチの後にも続くトレンドだ。
これまで官憲はテロ・グループの頭をはねる作戦を実施し、それが成功を収めてテロ件数は減っているのだが、各グループでは今世代交代が進行中で、シリア等で経験を得て帰ってくる新世代は名をあげるためにも、「大きなこと」をやるだろう。
テロは規模、地理的範囲において広がるだろう。内務省の組織犯罪局が2008年廃止され、専門家が流出したことも痛い。
・イスラム・ロシア人が増えていて、全国に7000名はいると見られる。彼らは真正のイスラムより、テロリストになる確率が高いと言われている。
★14、1、30 TASS
近く人権委員会はNGOを集めて会議を開き、「資金を受けてもスパイに指定されない外国団体を紹介する」。
★14、1、24 Www.rbth.ru
Peskov、K.P.にインタビュー。
「プーチンは行政の細部を知っている。歴史を知っていて、自分は赤面する。ある時、旧教(古儀式派)に関連した年号を聞かれて、自分は全く知らなかった。
(ロシア・宗教)
(プーチンは旧教なのか?)
★14、1、23 James
Mikhail レオンチェフはロスネフチの広報部次長に。
(ロシア・マスコミ)
★14、1、23 TASS
M.K.はホドルコフスキーに対して「もっとフェアな」裁判が始まり、判決がまた下される可能性を報道。
★14、1、23 RIA
プーチン、ルキンの後任のオンブズマンにパンフィーロヴァ(60歳)を任命するつもりで近く会う、と述べる。
議会の承認が必要。
★14、1、22 CNN
メドがCNNのアマンプールにインタビュー。ソチのテロの問題にまで応答。
★14、1、21 M.T.
法務省、ナヴァルヌイとVladimir Ashurkov(Anti-Corruption Fund)が提出したPeople's Alliance党登録申請を棚上げ。
「同名の政党がある」
他に6党も棚上げ。
★14、1、19 RIA
プーチン、一連の内外記者に対して、「2018年の選挙で自分がどうするかはわからない。いずれにしても、権力にしがみつくことだけ考えているのはダメで、それは間違いを犯しやすい。辞めたら? 辞めたら夜間成人スケート・チームででもやろうか。2年半前はスケート、ぜんぜんできなかった。今はみせびらかしたい気持ち」
★14、1、18 The Globe and Mail (Canada)
エカテリンブルク市長ロイズマンとインタビュー。ジーンズ姿、メモなし、秘書なし。アポ不要。
エカテリンブルクっ子。
プーチン、政府を批判せず。しかしCity Masterが実権を握り、自分は予算に触れないことに自嘲。
(ロシア・地方自治)
ガール・フレンド+広報担当のAksana Panovaは先週、横領の罪で2年間記者として働くことを禁じられた。
・プロホロフのCivic Platformから出馬しているので、自分を体制外の批判者とは見ていない。
そこがナヴァルヌイと違うところ。
★14、1、16 M.T.
ボルゴグラードのテロは、予算を削られたカディロフがやった、ドモジェドヴォ以来潤沢だった予算を削られた力の機関がやった等の噂話が流布している。
★14、1、16 James
ボルゴグラードではテロ直後、右翼のRussian RegionsがVkontakteで仲間を動員、Sputnik,Pogrom等5万名の署名が集まった。しかし実際に集会に現れた70名のうち30名は警察に検挙された。
・右翼は、ソチでの出費にも不満。「自分たちの負担で当局だけが格好のいい」
北こーかさすに対する補助金への反感とも関係ある。
★14、1、13 Int'l NYT
高等経済学院、Center for Legal and Economic StudiesのMorshchakova教授、ユーコスの資金受けた嫌疑で取り調べ。告発されず。
「国立施設で反政府活動をするな」という警告。
★14、1、21 Ther New York Reviewof Books
"The Hidden Face of Russian Security"
Amy Knight
Volgogradについては先週末、Ansar Al Sunnaイスラム・グループを名乗るロシア語をしゃべる男2人が犯行声明をし、ソチを次にねらうとインターネットで言っている。
・捜査委員会はVolgogradについて最初Oksana Aslanovaを犯人と特定し、DNA調査と同時に、Pavel Pechenkinが犯人だったと言う。イスラムに転じてダゲスタンにすんでいたロシア人。
その後彼のDNA調査もすまないうちに、彼は犯人ではなかったと言って、ヴォルゴグラードで多量の逮捕を始めた。
・10月21日バス爆破事件では、FSBは直ちに女性犯人を特定。その夫ソコロフを仲間とともに襲撃、殺害。
(捜査委員会とFSB、入り乱れて書かれている。区別を知っているのか?)
・警護ビジネスに手を出している当局者にとっては、テロはある程度あった方がビジネスに有利。
★14、1、17 Centrasia
カディロフ、「ウマロフは死んだ。長老たちは後継者選びで、ソチどころではない。電話盗聴記録がある。下院で審議中の法案は、テロ取り締まりにおける地方首長の責任を強化しようとしており、画期的」
(カディロフは昨年12月18日会見ですでに、ウマロフは死んでいると言っている)
★14年
Centre for Analysis of Strategies and Technologies, Georgi Engelhardt
チェチェン独立戦争でジハディスト派生。サウジ人のKhattabは2002年に殺され、Shamil Basayevは2006年殺された。そのころから、彼らは大型作戦はできなくなっている。ロシア政府の圧力で、湾岸からの資金も細った。
2004年6月22日イングーシ、2005年10月13日のナルチック占領作戦(失敗)が最後。
→現地実業家、官僚から金を巻き上げるようになる。寄付金(税金的)、身代金。恐怖政治。それはダゲスタンでもっとも強い。
○モスクワでも、テロは2011年以来起きていない。何回も防がれている。
○タタールは戦略的要衝。パイプラインが縦横に通っている。石油精製所も。
2013、11、16にはEmir of BulgaristanがNizhnekamskneftekhim化学工場を手製ミサイルで襲撃している。損害なし。
○2012年秋には、Novy Urengoy市への旅行は制限された。天然ガスのハブ。
○養成場所としてはワジリスタンよりも、今ではシリア。ここでは西側と戦っているわけではないので、やりやすい。
そして戦っている相手のシリア政府軍はロシアの兵器を使っている。
→ジハディストにとって、ロシアでのテロの訓練を受けているようなものだ。
ここでは、Tarkhan Batirashvili(別名Umar Shihani、チェチェン人)、Ayrat Vakhitov(Salman Bulgarskiy、グアンタナモにいたタタール人)が有名。
★14、1、4 World Socialist Web Site
Peter Schwarz
ホドルコフスキー釈放は、メルケルとも調整の上、ゲンシャー、Rahrが実現したもの。
ゲンシャーはプーチンと2回会談している。
(何が代償なのかは不明)
★14、1、10 Bloomberg
ホドルコフスキーはイスラエルにおもむき、ネヴズリン等、昔の仲間と会う。Menatepの株を返してもらうのだろう。Vladimir Dubov,Mikhail Brudno。
スイスにも行った。
★14、1、10 RAPSI
PublicOpinion Foundation
30%はホドルコフスキーを知らない。知っていても、そのうち40%は彼の釈放に関心なし。13%は釈放を喜び、11%は反対。
無関心な者が多いのは高学歴者(49%)、高所得者(月2万ルーブル以上。53%)。
★14、1、10 M.T.
メド、署名。
公務員は3000ルーブル以上のギフトは3日以内に政府に供出。欲しいなら買い戻すことができる。
★14、1、10 Carnegie
(ロシア・極東)
1月1日新年の辞は、プーチン、ロシア史上はじめてハバロフスクから。
直後、ヴォルゴグラードに飛んだ。
★14、1、10 LAT
ソチから300キロのスタヴロポリ農村付近数カ所で、4台の車に6名の男の射殺死体発見。
★14、1、10 TASS
7日、大統領令。ソチ警備、1月7日から3月21日まで特別。8000の内務省軍、25000の警察等。
400名のKubanコサックがIDチェック。
S-400,Pantsir-S1対空ロケット。
海上は4隻のガン・ボート。
・FBI係官20名がモスクワ、10名がソチに。
・リトヴィネンコ以来途切れていた、英国諜報との協力、再開。
★14、1、9 Interfax
自民党のKhudyakovが上程していた法案、テロリストの親族も告発するというもの、は審議されない見通し。
彼のPRにすぎない。
★14、1、8 James
クラスノダルで、当局はチェルケス人を十数名逮捕。
多くのチェルケシュ人がオリンピックに反対している。
→当局はシリアのチェルケシュ人のうち1000名にしか帰国を認めなかった。
★13、12、31 NYT
Edward L.Keenan教授の"Game of Thrones"に、15世紀の内乱を通って、ボヤール達はある結論に達した。
ツァーを作り、彼に自分達の内紛を調停させよう。彼の表向きの権威を高め、自分達はそれに隠れて好き勝手なことをしよう。外国人を撃退しよう。
(明治憲法の天皇の地位ににている。薩摩、長州が天皇の権威を借りて好き勝手)
★13、12、30 ロシア外務省声明
ヴォルゴグラードのテロは、米国、シリア、イラク等でのものと同じパターン。同じ扇動者(Inspirers)。ウマーロフを名指し。
同情を表明してくれた世界の指導者達に感謝。
(13、12、31 M.T.
ホワイト・ハウスはテロを糾弾、完全な支持を表明。キャメロンはプーチンに「なにでもやる」。
他方、国務省スポークスウーマン、Marie Harfは、ソチに行く米国人にremain alert at all timesと呼びかける。
(ロシア・対米)米ロ間では対テロ協力は進んでいる。Operation Vigilant Eagle共同演習は2009年に始まっている)
★3、12、27 Interfax
(ロシア・世論調査)
Levada、12月20ー24日。
12月18日、憲法20周年記念特赦について。
48%はグリーンピース特赦に賛成(24%が反対)。43%はホドルコフスキー特赦に賛成(26%が反対)。
・68%はセルジュコフとVasilyeva特赦を望まない。
・Pussy Riot特赦については41%が歓迎、40%が歓迎せず。
・2012年5月6日Bolotnaya逮捕者については39%が特赦支持、25%が反対。
★13、12、26 Interfax
(ロシア・世論調査)
Public Opinion Foundation調査。12月中旬43地域で1500名。
「議会は大統領の意見とは独立に決定を下すべし」が43%。2007年には32%だった。逆は41%で、2007年には5%だった。
・65%は議会の動向をフォローしていない。
★13、12、26 www.hrw.org
Foreign Agents、検察による訴え、無罪になったものも多い。法務省による訴え、有罪確率高い。
★13、12、24 Voiceofrussia.com
同性愛が禁じられているわけではない。悪名高い法律は、On Protection of Minors from the information which can damage their health and development"への修正にすぎない。
・ホモに刑事罰を課した刑法は1993年廃止。レスは元から自由。
★13,12,23 日経
「国民戦線-ロシアのために」(ONF)、プーチン氏は10月末までにONF支部を全国に張り巡らし、地方の行政組織や支配層の活動を厳しく監視する体制を築いた。
★13、12、23 RBK
メドベジェフ、薬局、市場、路上での販売には外国人の雇用を2014年1月から禁ずる。
酒店では全体の15%まで、スポーツ店では全体の25%まで雇っていい。
★13、12、20 RIA
プーチン、テレビでのQ&Aで、「市長は現場に近くなければならず、公選で。Talent Foundryになって欲しい」。
→市長公選廃止論にけり。
★13,12,20
ホドルコフスキー(50)を恩赦する方針。「恩赦を求める書簡を書いた、近く恩赦の大統領令に署名する」。
★13、12、18 M.T. Latynina
RIA廃止→Rossia Sevodnyaになった。
「ウクライナの反政府は、スウェーデンに支援されている。ポルタヴァの戦いの恨みだ」とか、「ゲイの連中の心臓は(事故で)燃えるに任せておけ」と公言したDmitry Kiselyovが指揮する。前任のSvetlana Mironyukはロシアのイメージのために理想的な人物だったが、レーシンとの仲が悪かった。
・Kiselyov任命の1週間前に、ガスプロム・メディアがポターニンのProfmedia株を100%買収。
2ヶ月前に、ガスプロムメディア長にレーシンが就任していた。彼は2001年、ガスプロムメディアによるNTV買収を指揮した男。
・ガスプロムメディアはガスプロム銀行の下にあり、プーチン親友のコヴァルチュク兄弟の下。
・Profmediaの買収により、ほとんどすべてのマスコミがコヴァルチュクの独占的支配下に入った。
・広告市場もしかり。これまでVideo Internationalがテレビ広告の70%、(ロシア・広告)AlcasarがNTV担当で30%を支配。
NTVはガスプロム下にあるし、Video Internationalも2010年コヴァルチュク兄弟が買収している。
・そのコヴァルチュク兄弟がなぜレーシンを起用したのは不明。敵の多い人物で、地位を復讐に利用する可能性あり。
★13、12、16 Rbth.ru Bovt
ホドルコフスキーは何かとの交換だったのでは?
ドイツがかんでいる。その関連で思い出すのは、2013年夏、それまで20年間ロシアのためにスパイをしてきたドイツ人2名が有罪判決を受けていること。
もう一つは、マグニツキー・リストに20名ほど加えるとしていた米政府がそれをしなかったこと。
キッシンジャーが訪ロしてプーチン、イワノフとあっていながら、その内容が不明なこと。キッシンジャー事務所はJPMorgan,GoldmanSachsの代理。
11月12日、ホドルコフスキーは特赦請願をかくようにいわれているが、その直後にロスネフチとエクソンが重要な契約をしていること。
★13、12、14 Interfax
ヤブロコのMitrokhin党首、「モスクワ市長選挙でわかったが、ナヴァルヌイは不満を抱えたオリガークに支援されている。このままではオリガーク政治の90年代に戻ってしまう」
★13、12、12 TASS
プーチン、議会への教書で、憲法を変えるつもりはないこと、特に市民の権利と自由が重要であると言う。
ただし、最高裁と最高仲裁裁判所の判決が違ったりすることが法的不確かさを呼んでおり、こうした点は微調整が必要だと言う。
★13、12、10 M.T. Bovt
(12、10 TASS、イワノフ長官、「経費削減のため。2014ー16年予算案では、マスコミ助成金削減される。2016年予定の500億ルーブルは、2013年より3分の1少ない。RIAは国内ニュースをやめることで、これに対処する)
RIAはSvetlana Mironyukの下で、リベラルで有能な記者の避難所となっていた。機器も先進的。
今回Rossia Segodnyaと改名し、Dmitry Kiselyovが率いることとなったが、彼はテレビで「ウクライナは決戦場。スェーデンが一番悪い。1709年ポルタヴァの戦いでの敗戦の復讐をしようとしている」と言ってきた男。
・KiselyovはVoice of Russiaも率いることになる。
★13、12、5
ガイダマク(Gaidamak)、スイスでサッカー・チーム関係の横領で入獄していたが、保釈金払って出獄。フランスが引き渡しを求めている。かつて禁輸を破ってアンゴラに仏の兵器を輸出したため。
★13、12、5 M.T.
AllーRussian Civil Forum、全国から1000名参加して開かれる。クドリンが主催。
これまでこのフォーラムはカスパロフに支援され、2001年にはクレムリンで開かれて、プーチンがスピーチしたりしたが、今回は政府関係者は呼ばず。World Trade Centerで。
Golos、Open Russia,Transparency Internationl、World Wildlife Fund、Helsinki Group長のLyudmila Alekseyeva、Transparency InternationalのPanfilova、サタロフ、ユルゲンス、ゴントマッヘル等、揃い踏み。
Agenda for Russiaを作ることを目的。
★13、12、3 Levada
3日Levadaに掲載。
プーチン支持率、これまでになく低下。原因不明。最近テレビにでる回数が減っていること? 食品、公共価格が上がっていること?
「プーチンの仕事ぶりをどちらかと言えばApproveしない」が31%(2007年、第2期末で12%)。
「どちらかと言えばApproveする」が47%(72%)。
・他方、次の日曜日に大統領選があった場合、プーチンに投票する者が47%、メドが1%、ナヴァルヌイが5%。
ロシア・経済
★14、1、31
Jamestown
ガスプロムは最近、ドイツのWINGASの全資産を入手。EU委員会のエネルギー政策Third Energy Legislative Packageには合致していない。
(ホドルコフスキーとの取引?)
★13年12月
経済発展省は、経済特区を連邦のものと地方のものに区別する法案作成中。
トルトネフ副首相が極東に経済特区を提唱したことに対する回答なのだろう。これによると、地方主宰の特区で企業が得られる優遇措置は、連邦主宰の特区でよりはるかに小さい。
★14、2、2
ウスマノフ(60歳)、サムソン、アマゾン等に競り勝って、V Kontakteの支配株を入手。
雑誌では、甘利大臣、ドイツ銀行頭取等とともに写っている写真掲載。
★13、11、21 NYT
中銀は、中規模のMaster銀行の免許停止。
副頭取Igor PutinはPutin の従兄弟。
45番目の大きさだが、ATMの数では3番目。
★◇13、11、27
公務員給与、2013年大幅引き上げ。
1ー9月の連邦政府平均給与は81600ルーブルで、2012年より34、7%増。
大統領府職員は平均190100ルーブルで、67、7%増。
政府職員は184800ルーブルで、72、6%増。
各省の中で一番いいのは極東開発省で、133400ルーブル。128%増。
★14、1、31 Interfax
ウリュカエフ経済開発大臣、「経済、昨年第三四半期がボトムだと思う。鉱工業は第4四半期上昇。農業は前年比6%増。
★14、1、30 WSJ
BRICSの中には利上げする国もでる中で、ロシアは利上げせず。ルーブルが下落するに任せている。
★14、1、30 M.T.
UNCTADによれば、昨年ロシアへのFDI、83%増えて940億ドル。世界で米国、中国に次ぐ3番目。但し多くはBPがロスネフチの株18、5%を買いましたことによる。
自らの海外への投資額では9番目。
★14、1、30 TASS
メド、閣議で、戦略的に重要な国営企業、政府系企業を4のカテゴリーにわけ、必要なものには長期発展計画を作ろうと言う。
(五カ年計画? それとも予算の都合?)
★14、1、24 RIA
ルーブル、年初から3、6%低下(シルアノフ財務相)。
米国のTapering offによる外国資金の引き上げと、ロシア中銀による変動幅容認の拡大が原因。
1ユーロ、47、25ルーブルと史上最低。
★14、1、20 American Thinker
先週、OECDがロシアの労働力についての報告発表。「ロシアは良い労働力を持っている」という神話を吹き飛ばした。
まず数が減る。勉強しない。頭脳流出。
生産性よりも石油価格に応じて伸び縮みする経済。
★14、1、16 Reuters
中銀。2013年経常黒字は半分に減少。資本収支赤字は拡大。
純資本流出は2013年、627億ドル(2012年は546億ドル)。経常黒字は330億ドル(2012年720億ドル)。
・輸入の増大が貿易黒字減少へ。
→2016年には経常黒字はなくなる見込み。10年前は、GDPの10%以上あった。
・FEDが緩和縮小で、資金がBRICSから引き上げも一因。→ルーブルは4年半ぶりの安さ。
・外貨準備は221億ドル減少して5000億ドルになった。
★13、12、12 TASS
プーチン、教書演説で「1110億ドルの物資がオフショアで輸出。つまりロシアの輸出の5分の1。
ロシアの海外投資500億ドルの半分がオフショア経由で」。
★13、12、18 M.T.
北シベリアから中国向け、新石油管建設開始。TransneftがKuyumba-Taishet間、700キロ。年間1500万トン可能。1200億ルーブルの建設費。
・TransneftはZapolyarye-Purpe石油管500キロも建設中。軽質油。アジア、欧州、切り替えられる。
Lukoil、Gazpromも使う。
・前者では、ロスネフチが沿線に2油田持つ。ガスプロム・ネフチも使う。
・双方とも完工は2016年末。
★13,11,23
ロシア下院は22日、LNG輸出を他のエネルギー関連企業に解放する法案を可決。法案はガス権益を持つ事実上の国営企業に限り、LNGの直接輸出を認める内容。ロスネフチとノバテクの2社。ロスネフチはすでに丸紅などとサハリンの天然ガスを供給源とする年産1千万トンのLNG工場の建設を計画。ノバテクが北部ヤマル半島で、年産1650万トンのLNG基地建設では日揮がプラント設計を受注。
★13、11、14 WSJ
2013年はロシアの対西欧・天然ガス輸出大幅増加。湾岸のLNGがアジアに向けられているため。
・上半期、15、6%増加。
本年、1600億立米になるだろう。
昨年は1390億立米だった。
欧州は米国のやすい石炭を入れた。
・ガスプロムは手持ちのガスの約4分の1を欧州に向けている。
★13、12、23 Forbes.com
成長率は落ちているが、労働市場は完全雇用が続いているので、政治問題にはならない。
★13、12、20 TASS
5のロシア大企業、登録をロシアに戻すと表明。プーチン演説の後。政府支援を必要としている。
★13、12、19 TASS
Metalloinvest,MTS,RusHydro,Kamaz,UC Rusal等、ロシアへの復帰を表明。
プーチンが年次教書で、「ロシアで食っているOffshore企業には法人税をかける。外国企業からはVEB融資、政府保証をはがし、政府発注にも加わらせない」と演説したため。
・UC RusalはJersey Islandに登録されている。UC Rusalが所有するNorilsk Nickelの27、8%株は、オランダに登録されているAktiviuum Holding所有になっていて、後者はさらにキプロスのGershvin Investment Corpに属し、それは更にJersey IslandのUC Rusalに属している。(姑息)
★13、12、18 M.T. Anders
「なにも変えない」ことを宣言している。ブレジネフ時代に戻ったかのよう。また崩壊する。
例えば、全国技術基準を整備することを提案しているが、ソ連も同じことをやって、うまくいかなかった。
民営化に言及ない。
オフショアを戒めているが、それならキプロスとの二重課税撤廃条約を撤廃したらいい。
腐敗はいけないと言っているが、具体的手段を言わない。TIRから脱退したことで、税関での腐敗は増加している。
商業裁判所の合併を言っている。
G8,G20首脳会議を主催することに言及していない。
★13,12,13
プーチン大統領は12日、年次教書演説で「経済成長の鈍化の基本的原因は国内にある」。資源以外の輸出拡大や投資環境の改善が柱。政府支援や優遇策を増やす。来年3月1日までに新たな輸出支援への行動計画を作成するよう指示。特に手続きの簡略化。州や共和国など各地方自治体の投資環境を評価する格付け制度を2014年に発足。工業団地などを建設する地方自治体に中央政府が費用を埋め合わせる新制度。
〇極東シベリア開発に触れ「21世紀を通じた国家的優先課題」と強調。資源以外の産業を育てるため、先進的経済発展特区をもうける方針も。
★13、12、12 Die Presse
Global FinancialIntegrity(米国)によると、2011年ロシアは海外への非合法資本逃避で一番。中国をぬく。
ロシアからは1910億ドル、中国は1510億ドル、ほかにインド、マレーシア、サウジ、メキシコ、ブラジル、タイ、南アフリカ、コスタリカが大口。
・2002ー2011では、ロシアから8800億ドルで、中国からの1、1兆ドルの方が大きい。三位にメキシコの4600億ドル。
★13、12、10 Business New Europe
11月20日中銀はMaster Bankをマネロン、横領で閉鎖。これで大銀行は中小銀行への融資を絞り、金融危機の一歩手前。
2004年にもSodbiznesbank閉鎖で、同じようなことが起きたので(たとえばアルファ・バンクはガセネタを流されて、8億ドルを急遽輸入した)、今回はナビウリナが銀行頭取たちを召集、安心させた。
・12月7日、中銀は25のSystemically Important banksのリストを発表した。Sber,VTB,Gazprom、Globex、VozrozHDNie、ING等。
これらは、ロシア銀行カイの資産の73%を占める。
★13、12、5 Rbth.ru
中銀はMaster銀行の免許停止。Shadow Economyに関与。資産額809億ルーブル。
ネットには同様の銀行のブラック・リスト現れる。Pushkino銀行も免許停止。
→預金者が預金取り付けに走ると2004年のような銀行間市場の崩壊につながる。
・しかしFund Of Deposit保険には2387億ルーブルあり、十分。
★13、12、4 Reuters
財務省の2030年への予算戦略によると、2017ー20年、歳入欠陥は3000億ドルに達し得る。これは現在のReserveFundの3倍。
・20年間の平均成長率を2、5%と想定。
インフレと輸入が重荷。
・Reserve Fundは12月1日2、89兆ルーブルだったので、原油価格が落ちないとしても、3年間でなくなってしまうかもしれない。
(GDPの7%に達しないと使えないという決まりなのだが、それではあと9年は使えない。Loopholeあり)
・MaternityBenefits、産業補助金を削減しなければならないのだが、2018年選挙だからそれもできないだろう。
★13、12、3 Interfax
経済発展省のPublicCouncilにグレフ、チュバイス、ヴェクセルベルク、モルダシェフ、入る。
残りはショーヒンRSPP議長、SergeiKatyrin商工会議所、Alexander Brechalov(Opora会長)、Andrei Nikitin(Agency for Strategic Initiatives)、NAUFORのAlexei Timofeyev、ヴォローシン、アガンベギャン、Igor Agamirzyan,Ernst&Young noAlexander Ivlev、Dmitry Belousov(大臣の兄弟でエコノミスト)。
議長はマウになり、副議長はピョートル・フラトコフ(輸出保険EXIAR会長)の予定。
★13、11、30 Center
4月ー11月、中銀、通貨介入し、ルーブルはドルに対して7%、ユーロに対して14%低下。
・現在のトレンドとしては、○輸入の伸びが2ー4%と緩いこと、○貿易外収支赤字が一貫して増えていること、○民間資本の流出が大きいこと。
・◇(予算規則について)
2007年、石油ガス収入の歳出への使用は、GDPの3、7%を越えてはならないとの予算Kodexが出た。
しかし2008年から危機となり、Reserve Fondの80%は費消され、石油ガス収入のFlowのほとんどすべても費消された(これはそれぞれ、GDPの7、7%、8、3%)
・予算Kodexは2011年改正され、2015年までに石油ガスの歳出への使用をGDPの3、7%にまで押さえることとされた。
・ところが、09ー10年にかけて、歳出が大幅に増えていた。これは危機対策と年金引き上げ。
2009年には、連邦歳出はGDPの24、9%相当、2010年には21、8%相当。
→06ー07年の16ー18%に戻ることは、政治的にもはや不可能となった。
→上記のGDPの3、7%に押さえることはできない。
2011年、石油ガスの歳出への使用分はGDPの8、1%、12年に9、1%、13年予測9、6%。
・2013年に新予算規則(KodexではなくPravilo)。これは、連邦歳出総額を制限するもの。
連邦歳出は、「石油基礎価格」の時の歳入プラスGDPの1%までの財政赤字、を越えてはならないことになった。
そして基礎価格を超えた分の石油・ガス収入はすべて、Reserve Fondに向けることとし、それがGDPの7%を越えると国民福祉基金に振り込むこととなった。
・しかしこの予算規則は1年ももたなかった。成長率が落ちたし、民営化が遅くなって、歳入が予想を下回ったからである。消費税収入は予想を18%下回った。民営化の遅れで、4270億ルーブルを失った。
→5月に予算Kodexを変更。石油・ガス収入を、歳入不足補填に使っていいことになった。
・しかし新予算規則は、2014ー16年予算作成では使われている。ここでは、連邦歳出はGDPの19%程度、財政赤字は0、5ー1%とされている。
・歳出を増やして経済を刺激しろとの声は高いが、連邦歳出をGDPの1%相当増やしても、GDPは0、6%成長するのみ。しかも1年で効果は消える。
これは、支出の多くが軍、諜報に向けられるために、乗数効果が低いのである。
★13、11、29 M.T.
Vedomostiによると、中銀のVasily Pozdyshev,「銀行融資10兆ルーブルのうち半分弱が担保のない消費者ローン」。
2013年、消費者ローンは24、3%増加。
★◇13、11、22 Interfax Rosstat
FDIは1ー9月、51、6%増加して186億ドルに(昨年の1ー9月の対一昨年比は15、7%のみだった)。間接投資を含めると15、7%増加して1324億ドルに。
・10月1日時点での外国投資累積額は3793億ドルで、1年間で7、3%増加。このうち株・債権投資は1、4%のみ、FDIが32、3%、Returnable investmentが66、3%。
・9月現在、732億ドルが製造業(主として石炭、石油でこれだけで456億ドルドル)。うち英国からが100億ドル、フランスからが89億ドル、米国からが75億ドル、オランダからが71億ドル。
流通部門への累積投資額は225億ドル。うち77億ドルがキプロスから、57億ドルがルクセンブルクから。
金融部門への累積投資額は156億ドルで、うち127億ドルはスイスから。
・ロシアによる対外投資累積額は10月1日付けで1719億ドルで、9ヶ月で49、2%増加。1176億ドルの対外投資が9ヶ月間でロシアに戻ってきている。
・Virgin Islandsとスイスがロシアの対外投資仕向先の最大相手で、10月1日時点でそれぞれ611億ドルと364億ドル。
ロシア・社会
★14、2、8 Int'l NYT
Maxim Trudolyubov
ロシアの価値観は西側からますますカイリ。
ロシア人は、西側が拒絶する伝統的価値観を尊ぶ。
一つには、共産主義がなくなって、信心が自由になったこともある。
★13、12、13 Rbth.ru
Institute of Psychologyが1981ー2011のトレンド変化調査。様々の指標(殺人とか、地下鉄で席を譲るか等)。その結果、ロシア人は以前より三倍もconflict-prone, angrier,ruder。
他方、地下鉄で席を譲るのは、現在の方が多い。
★◇13、11、26 Window on Eurasia
Gontmacherは、「ソ連時代に技術教育を受けた世代が引退。これによってロシアはDe-Professionalizationの時代になった。もっとも深刻な問題。経済だけでなく、公務員の質にも及ぶ。
PISA基準では、ロシアは理科と数学で世界で40番より下、読解力で50位以下。
・学校で競争がない。大学が増えた。入学希望者の数だけある。
・教育予算は地方に落とされたことも大きい。
★13、11、20 TASS
非合法の葬式、60%のシェアに。医師たちが葬儀会社に死亡を通知して金をもらっているため。貧乏人は、無料の公的葬式を使いにくくなっている。
★13、11、11 M.T.
Shopping Mall建設規模で、ロシアは欧州一。13年上期だけで45、6万平米。
14年には稼働蓄積が1900万平米に達し、英国を越えて一番に。
しかし人口千人当たりでは111平米で、欧州28番。
★13、10、30 Window on Eurasia
ロシアの大都市では、地方からの出稼ぎ者が多い。彼らは税金とも年金とも離れていて、政府を必要としない。Otkhodnikiと呼ばれている。人口の10ー15%がこれで、ヤミ経済労働力の半分。
(ヒトローフカの再現になる)
帝政末期に似てきた。
ロシア・外交
★14、2、5 Valdai
David Lane,Emmanuel College, Cambridge
ユーラシア連合はEUより英連邦に似ている。しかし経済力が小さすぎる。
中国、インドと組んだ方がいい。
★14、2、4 Rbth.ru
EUとのFTA提案は、ロシア外交の大きな変化。なぜならEU経済はロシアの6倍なので、ロシア外交の目指す「互角」は無理だからだ。
→FTA提案は政治的な提案か、それとも遵守義務がいい加減なものか。
★14、1、30 NYT
米国は今月NATO諸国に対し、ロシアが新しい地上発射巡航ミサイルを試験した、これは1987年協定に違反している可能性がある、との通報を行った。
米国は、これがまだ実戦配備されていないため、1987年協定違反とは言い切れていない。
・これまで2段ロケット、RS-26に注目してきたが、これは新STARTで扱われるべきもの。
・ロシアが何をしているのか、情報が不足。
★13、12、12 TASS
ロシアは、米国のPrompt Global Strikeに懸念を深めており、対米交渉でも何度も提起。核軍縮の中でカウントするべしとも言っている。米国が聞かないので、ロシアは独自開発を始める。米国のシステムは2017ー18年に完成するものと見ている。
★14、1、23 Brookings.edu
Fiona Hill,Steven Pifer
オバマに公開提言。
「ロシアはモルドヴァ、グルジア、ウクライナを罰するだろう。ガス価格等で。米国ができることは限られているが、あなたが国務省に指示を下し、EUと共同歩調をとらせることを勧告する。ロシアに、西側との関係に響き得ることを認識させないといけない」
★14、1、13 M.T.
McFaul大使。2013年、ロシア市民への米国査証は25万で過去最高。2012年比15%増。
★14、2、4
The Voice of Russia
ミュンヘンでヘーゲル国防長官、「これから2年でイージス艦4隻を欧州に配備。先日Donald CookがスペインのRota基地へ向かった」
★14、2、5 Rbth.ru
(INF騒ぎ)ICBMのRS-26は、最後の段がCMみたいになっている。弾道で目標に近づくと、急遽高度を下げてCMになる。探知できない。
2013年6月6日、アストラハンからバルハシまで飛行実験。その前にもアルハンゲリスクからカムチャトカまで実験。
2014年には実戦配備予定。
・他にも、空中発射(禁じられていない)のCMを陸上発射で実験したかもしれない。
・米軍も、MDの標的にはINFのエンジンを使用。射程1000キロ以上。
このことはロシア外務省が2001年1月、2010年8月に米側に苦情。
★14、2、5 Interfax
McFaul辞任。「家族と住みたいだけ。もう7ヶ月も離れている」
「ソチで米ロ首脳会談、準備中」
★14、2、4 M.T. Golts
ロシアがINFを実験しているとか、外務省のミハイル・ウリヤノフが新START破棄を示唆したとか。
意味のないこけおどしばかり。今の時代、対米Deterrenceなどおかしい。クレムリン高官は米国に預金しているではないか。
米国がMDを削減したとたん、ロシアは不満を向ける先がいなくなってしまった。
だから新STARTとかINF協定脱退を叫んでいるのだが、脱退すれば困るのは自分だ。ロシアの弾頭数は新STARTのリミットを下回っており、協定が米国の弾頭数を減らしてくれることにはメリットがある。
★14、1、31 Rbth.ru
シュヴァーロフ、12月に訪米、「一種のFTAを一定の時期までに作ることを提案した」。商務長官、Froman等と会談した。この件はG8でも話し合う。
・米国の対ロ輸出は2011年38%、12年29%、13年第1四半期11%増加している。ロシアの対米輸出は2011年35%増加。WTO効果?
2004ー11年、米国の対ロ輸出は年平均16%増加。
・メンフィスのInternational Paper Co.はシベリアで製紙して中国に輸出するプロジェクトに12億ドル投資。
エクソン・モービルは言うまでもない。
GEはInter RAOはガス・タービン製造のための合弁を設立。
★13、12、11 Rbth.ru
在米大使館の外交官たち、地元の医療保険詐欺で150万ドルを得ていたことが判明。騒ぎにはならず、順次帰国。
★14、1、29 RBTH.RU
双方が、東方パートナーシップ諸国とEUの関係緊密化のEconomic Repercussionsを調べるための専門家レベルの議論を開始することで合意。
プーチンの言った、EUとユーラシア経済連合の間でFTAを結ぶことは、今回議題には乗っていなかった。
★14、1、28 (クレムリン)
EU・ロシア首脳会議後の共同記者会見でプーチン、「ウクライナをめぐって東西に線を引いてはならない。今回、EUとユーラシア連合の間でFTAを結ぶことを提案した。答えはいつもの通り、いろいろ問題があるということだが、専門家レベルの話し合いを始めようではないか。
EU・ロシア基本協定も早く文言の確定を急ぎ、次の首脳会議で確定しよう」
「次首脳会議は6月3日、G8の直前ソチで」
★14、1、27 Valdai、Trenin
EUとロシアは対立していないで、Eurasia UnionとEUの間で対等な関係を結ぶようにすべし。
1994年結ばれたPartnership and Cooperation Agreementは2007年に失効し、更新されていない。
新たな一般的な文書を作っても内容の薄いものになるだろうから、バイのベースででもできることからやっていけばいい。たとえばポーランドはカリーニングラードとの往来を査証免除にしている。
★14、1、30 TASS
The Civil Platform党、EUとの経済的統合がいい、東では中国ではなく日本と組みたい、とする文書を採択。
Solomon Ginzburgなどが中心人物。
★14、1、30 TASS
G8の政治シェルパはRyabkov次官。
スローガンは、Risk Management for Sustainable Growth in a Safe World。
主要テーマは5つ。麻薬、テロ、紛争、グローバル・リスク管理システム、天災・人災、健康。
★14、1、24 Interfax
Ushakov、24日、「約60の首脳がソチ開会式に来る。中国、日本、イタリア等。国連事務総長も」。
★14、1、16 Reuters
28日のEU・ロシア首脳会議(年2回)、いつもは2日間だが、今回はEUの申し出で1日に。前夜の夕食会もなし。
「能率的、戦略的な話し合いをしたい。同時に(ウクライナで)Business as usualではないことを示したい」
★14,1,8
輸入車不当課税、ロシアが是背。政府、WTO提訴見送り。1月1日付でロシアが法律を改正。ロシア車にも同じ税金を課すように制度を変えた。
★14、1、10 Voice of Russia
西側は今になってプーチンを見直し、「ロシアとの同盟の可能性」などといっているが、一人相撲。プーチンを勝手にいろいろ悪くえがいておいて、今更別の色を塗って、再評価しているだけ。
★14、1、6 Barents Observer
ソ連時代の漁業次官ジラーノフ(Zilanov)(引退)、"Russia loses the Arctic?"を出版。
ベーリング海峡での対米、バレンツ海での対ノルウェー境界交渉の結果を批判。
特に対米では漁業関係者を交渉に入れなかったので、魚のいない海域だけ手に入れたとかく。
★14、1、1 Russiatoday.com
クレムリン、G8についてサイトを立ち上げ。
プーチンの言葉として、重点はテロ(transparency and efficiencyで)、麻薬、地域紛争、災害。
スローガンは"Risk Management for Sustainable Growth in a Safe World"。
健康問題も重要。災害managementのためにglobal managementsystemを作る。
先進国クラブにしないためにYouth8,Business8,Parliamentary8を立ち上げる。
★秋にロシアがASEANに提出した集団安全保障案は、中国と共同提案。
★14年
(アジア・協力)アジアの安保についてのロシアの奇妙な提案は、メドベジェフの2010年訪中の際のやりとりに発している。
→中国と共同提案
ロシアとしては、「アジアの安全保障と不可分」と書くことによって、自分の安全保障問題も考えてくれと言いたかったのだろう。
★13、12、31 Interfax
プーチン大統領、外務省に指示。
G8に向けて、核非拡散、テロとの戦い、麻薬との戦いに重点を置く。
★13、12、19 Valdai
国際安全保障研究研究所のAlexei Fenenko、ロシアの対アジア外交を回顧、「ロシアはASEAN等から中国への当て馬として期待されている。早晩、中国との同盟か、対抗かを選ばされる」との趣旨。
★13、12、12 Interfax
プーチン、議会への教書で、「ロシアは大国だが、他国に説教したり、権利を侵害する超大国にはならない」
「本年G8においては、核不拡散、テロとの戦い、麻薬商売との戦いに的をしぼりたい。
2015年になると、BRICSとSCOの首脳会議がロシアで開かれる」
★13、12、3 Rusnews
国連の北朝鮮制裁決議実施令にプーチン署名。
北朝鮮の船舶検査等。核計画に従事する北朝鮮人氏名を列挙。
★13、12、3
(トルコ)エアドアン、ピーテルでいくつもの文書に署名。年間400万名のロシア人観光客が来訪。ドイツ人に次ぐ。
原子力協力協定、ガス・パイプライン、南流等。
問題もある。
中ロ関係
★14、1、23 James
シリアからの化学兵器撤去にロシア、中国海軍関与。→1月19日、ロシアの海軍将校はYancheng号を訪れ、地中海で共同演習を行うことを提案。
中国の商船はここを通っているので、将来は中国海軍が地中海に常駐することもあり得る。
★13、12、22 Reuters
極東のロシア人は農業をやりたがらない。特に豚の飼育などは。
→ウスリースクでは中国人のLi Deminに頼んで、豚農場に出資してもらった。彼は豚飼育の経験もないので、土地も寄越せと言い、500Haを要求した。ところが当局は4万Haも寄越し、全国でも最大の外国人農場となった。3万の豚を毎年育て、大豆、とうもろこし栽培。
・→極東で中国人は60万Haほど、つまりデラウェア州程度の土地を差配している。
・中国人はAgresseiveに振る舞っていない。定住するつもりはない。ウスリースクにチャイナ・タウンはない。人口15万の中で、中国人滞在者は数千人。
・しかし中央政府は警戒的で、ヴィザを制限しているので、やりにくい。中国人以外に農業をやりたがる者いないからだ。
(中央アジア、北朝鮮人を入れればいい)
・2011年、ロシア極東には99億ドルの外国投資があったが(Rosstat)、これは全国の5%に過ぎず、しかも4分の3はサハリン石油・ガスへのもの。
ロシア・軍事
★14、1、31 Reuters
SIPRI 世界全体の兵器売り上げが2012年は4、2%減ったなかで、ロシアの兵器産業売り上げは28%増加。主として2011ー2020年国家調達計画7000億ドルのおかげ。
★13、11、29
Vladimir Dvorkin。「アメリカはRubezhミサイル実験に目を付け、INF用だと騒いでいる。Kapustin Yar打ち上げ場から多弾頭で打ち上げたもの。しかし単弾頭でICBMとして打ち上げた例もある。
つまりICBMはINFを兼ねているのであり、ICBMをINFの距離で実験することはこれまで自由だった」
★14、1、23
James
1月10日、ギリシャ・キプロスの閣議は、ロシア軍用機がAndreas Papandreou空軍基地、ロシアの艦船がLimassol港を使うのを許可。
今までも米国、イタリア、フランス、ロシアに使わせている。英国がAkrotiri、Dhekeliaに基地を保持している。
・現在ロシアの地中海艦隊には太平洋艦隊の旗艦Variag,北方艦隊の旗艦ピョートル・ヴェリーキーが加わっている。空母クズネツォフ元帥も。
・シリアの化学兵器撤去の名目を使っている。その関連で米国、ロシア、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、中国の艦船が港を使っている。
・NATOには好ましくない。スエズ運河付近、ダーダネルス海峡付近。
西側はかねて、キプロスのニコシアがロシア兵器のシリア向けハブになっているのではないかと疑っている。
★14、1、23 RIA
退役軍人Sivkov地政学アカデミー第一服議長、「北極海からCMを発射されるとロシアは弱い。レーダー網を整備するべし」
★14、1、20 赤星通信
太平洋艦隊に無人偵察機部隊、配備。
フォルポスト。元はイスラエルのサーチャーMk.Ⅱ。セルジュコフがイスラエルからサンプルを購入、採用して、ノックダウン生産方式をしている。
★13、12、2 赤星通信
ショイグ、ギリシャ訪問し、ロシア艦艇へのサービスをギリシャで行うことについて話し合いたいと発言。
★13,11,30
関税同盟とベトナム、FTAが2015年にも結ばれる見通し。ロシア紙によると、これまで3回のFTA交渉では衛生や検疫、競争政策などの分野で合意に達した。
★13、11、21 Interfax
(ウクライナ)プーチン、Literary Asemblyで、「ウクライナのEU連合は、ウクライナの主権マター。NATOに入れば真剣に対応するが。
EU連合協約は、ロシアがEUと17年間話し合って決めたWTO加盟条件を変えてしまう。EUからのものが無税でロシアにも入ってきてしまう。ロシアとしても対応を考える、ということだ」
(ロシア産品が無税でEUにでることができることには、言及なし。→反対するために反対しているとしか見えない)
★13、11、18James
ルーマニアのMD建設(SM-3)開始に合わせて、ロシアは核戦力誇示。
まず、ロシア・NATOのMD協力タスク・フォースを廃止。ICBM実験2回。Tu-160爆撃機2機、ヴェネズエラ、ニカラグアに巡業。途中コロンビア領空を侵犯しつつ、米国にも飛べることを示す。
・ICBMと短距離ミサイル発射実験は西に向けられていた。南にも。
・イラン核兵器開発抑える合意ができると、米国の欧州MD正当化の論拠がなくなる。
★13,11,15
ロシアと初の2プラス2。エジプト、14日、オバマ米政権が軍事援助を凍結。エジプトがロシアとの軍事協力の強化に乗りだし、米国をけん制。
★14,1,16
ラジオ自由欧州のデービッド・サッター記者のビザ更新手続きに重大な違反があったとして5年間の入国禁止処分。
★14、1、6 WSJ
12月14日までにマグニツキー・リスト拡大することになっていたし、政府は20人ほど加える(バストルイキン等)と示唆していた。ところが12月末NSCのBen Rhodesは「当面増やさない」と述べる。
イランとの交渉でのロシアの協力を最重視しているのだろう。
★◇14、1、1 国務省
(米国・軍)(ロシア・軍)
9月1日現在
ICBM,SLBM,長距離爆撃機に配備された核弾頭は米国が1688、ロシアが1400、
配備された運搬手段(ICBV,SLBV,長距離爆撃期)は米国が809、ロシアが473。
予備を含めた運搬手段は米国が1015、ロシアが894。
米国配備のICBM 448基はすべてMinuteman-3
SLBMは全てTrident-2で260基が配備。予備が147。
長距離爆撃機は配備されているもので、B-2Aが11、B-52Gが12、B-52Hが78で合計101期。
予備がB-2A 9期。B-52Hが12期。
★13、12、30 Interfax
他の国から使用済みのロシア製核燃料を引き上げる、米露共同プログラム、2016年終了のはずが、ロスアトムとの間で2024年までの延長合意、署名。
★13、12、23 赤星
太平洋艦隊、SSBNアレクサンドル・ネフスキーを受領。955型原潜、2隻め。太平洋艦隊には初めて。
3番艦ウラミール・モノマフも進水ずみ。配備先は不明。
★13、12、19 K
チルキン陸軍総司令官、汚職で罷免?
更迭はされている。軍用地を安く売却した罪。しかし自発的辞職かもしれない。
★13、12、16 RIA
(NATO)BildがカリーニングラードにイスカンデルーM(SS-26Stone)10基配備を報じたのに対し、ロシア国防省はそれを確認するも、数は明かさず。「いずれの条約にも反していない」
(12、16 Iは「すでに18ヶ月ほどもうある」との発言を報道)
・射程400キロで、ドイツにも届く。固形燃料。
★13、12、16 Rbth
S-300PMU-2 Favorit、S-400はそれぞれ、空中を毎秒2800米、4500米で動く物体に対応できる。
しかしFalcon HTV-2のプロトタイプは7800米に対応。これはICBM最終段階に対応できる。
★13、12、9 赤星通信71号
10日(?)国防省拡大幹部会議
プーチン
「2014年には40基以上のICBM,SLBVを調達。
人員充足率を95ー100%に」
○ショイグ
・2014年には2016ー20年の防衛分野の省庁間戦略計画を策定する。
・定期大演習「ヴォストーク2014」を実施。
・戦略ロケット軍の一個ミサイル連隊、2個ミサイル大隊がヤルスで更新。
・2014年には1個ミサイル連隊(10基)と4個(移動式)大隊(3基)をヤルスで更新。
・2機のTu-160を近代化改修した。
・地中海コマンドを創設→海軍常駐。
・陸軍から3個空中襲撃旅団を空挺軍に移管。
・ベラルーシに戦闘機部隊配備。
現在バラノヴィチ空軍基地にSu-27SM3戦闘機4機間借り。2014年には独自の基地。
・2個地隊空ミサイル連隊をS-400に更新。
・大型揚陸艦1隻、強襲ヨウリクカン「ウラジオストク」1隻(ミストラル)を配備。
・現在、人員充足率は82%。
・軍内での不要弾薬処理をやめたため、1、4万の軍人が解放された。(軍内での処理はセルジュコフが始めた。現在、NATOと共同して処理し始めている)
・2013年、7、7万が契約軍人といて入隊。目標を120%達成。契約軍人22万人に。
・戦略ロケット軍の装備の45%を近代化した。空軍では42%、海軍では52%、陸軍では21%、航空宇宙防衛軍では62%。
★13、12、2 RIA
(北極に重点置かれつつあり、戦力をさかれる可能性あり)
Vorkuta近辺にEarly missilewarning radar System、2018年までに完成。
New Siberian IslandsのTemp空軍基地を強化中。
哨戒、潜行を増やす。
★13、12、2 赤星通信
ショイグ、ギリシャ訪問し、ロシア艦艇へのサービスをギリシャで行うことについて話し合いたいと発言。
★13年12月、年次教書でプーチン、「あと10年で国防予算は23兆ルーブルに達しよう」
★13年12月号 軍事研究
ザーパド2013、ロシア国内で、ロシア軍約9400名、ベラルーシ軍約200名。ベラルーシ側での演習にはロシア軍2520名、ベラルーシ軍約1万名。装置は、ベラルーシ領内に過激派の武装勢力が侵入し、国内には、協力者がおり、物資や武器を提供することも想定。合同司令部を立ち上げ。サーパド2009と比べると戦車の数は3分の1。ロシア側ではわずか10両。戦略爆撃機もザーパド2013には参加しなかった。戦術核の使用を想定した演習も実施されていない。ヴォストーク2010演習以来の特徴。セルジュコフ前国防相の失脚後、初めて実施。注目に値する。
★13、11、30 Economist
ロシア、新兵器開発。
VA-111スコール魚雷は時速370キロ。
ミサイルKlub,Yakhontは航空機、潜水艦からでも発射可能。射程300キロ。音速の3倍。
★13、11、29 Interfax
プーチン、昼食会で、「国防省予算は2003年には6000億ルーブルしかなかったが、2013年には最終結果で2、3兆ルーブルになる」。
★13、11、25 赤星通信
27日(?)軍の会議でプーチンは、「来年は追加で22基の地上配備型ICBMを加える」
(SLBMを含んでいない)
2010年代初頭まで、新世代ICBM(トーポリーM、ヤルス)の配備は年間10基程度だったので、大幅な増加。
・旧STARTでは、ヴォトキンスク工場に米国監察官が常駐していたが、新STARTでは概要以外の公開は義務的でなくなった。このため、戦略核の内訳データが表にでてこない(米国は出している)。
・ヤルスーMの詳細は不明なのだが、弾頭数がヤルスと同じ3~4なら、年間66~88の核弾頭更新ということになる。
ロシア・極東
★14、2、6 TASS
5日メドと担当者、会議。2020年までの全投資を3、3兆ルーブルと算定。
Galushka,「アジア市場の0、2%でも手に入れれば、ロシア極東のGDP2倍に」
メド、「税基盤拡充のため、国営企業、いっくつか極東に移す」
「(これまでの特区を上回る特区の候補地を選び、リストを7月までに提出すること」
★13,12,27
ガルシカ極東発展相は訪ロ中の茂木経産相と輸出型企業の極東地域への進出を促すため、法人税や地価税の減免を柱とした新たな経済特区を2014年に新設する意向を表明。手続きの大幅な簡素化も目指す。
★13、12、22 Reuters
極東のロシア人は農業をやりたがらない。特に豚の飼育などは。
→ウスリースクでは中国人のLi Deminに頼んで、豚農場に出資してもらった。彼は豚飼育の経験もないので、土地も寄越せと言い、500Haを要求した。ところが当局は4万Haも寄越し、全国でも最大の外国人農場となった。3万の豚を毎年育て、大豆、とうもろこし栽培。
・→極東で中国人は60万Haほど、つまりデラウェア州程度の土地を差配している。
・中国人はAgresseiveに振る舞っていない。定住するつもりはない。ウスリースクにチャイナ・タウンはない。人口15万の中で、中国人滞在者は数千人。
・しかし中央政府は警戒的で、ヴィザを制限しているので、やりにくい。中国人以外に農業をやりたがる者いないからだ。
(中央アジア、北朝鮮人を入れればいい)
・2011年、ロシア極東には99億ドルの外国投資があったが(Rosstat)、これは全国の5%に過ぎず、しかも4分の3はサハリン石油・ガスへのもの。
★13、12、17 K
政府は14日、「2018年までの極東・バイカル地方発展プログラム」を承認、3カ年予算法に盛り込む。事業費用は7000億ルーブル、うち連邦が2130億、地方が1080億、予算外から4730億。
・新規の道路681キロ、線路400キロ増設。
(シベリア鉄道とBAMは2015年までに能力一杯になる)
・鉄道インフラ近代化が事業費の大部分を食う(5234億ルーブル。うち連邦負担は764億。予算外から4470億で、うち1500億が国民福祉基金)。
★13、12、13 K
プーチン、年次教書で、一連の免税を極東地域に拡大することを表明。
(これまで極東連邦管区、ザバイカル、ブリヤート、イルクーツクの投資者向けの利潤税と鉱物資源採掘税(石油・天然ガスをのぞく)の優遇税率に関する法律が9月下院を通過し、1月1日に発効する。優遇の条件は5年のプロジェクトへの5億ルーブル以上の投資等。プーチンはこの体制をクラスノヤルスクとハカスに拡大する必要性を述べた)
ほかにも一連の優遇措置を付け加えた上で、これは「先進的経済発展特区」内に立地する新規企業に対してのみ適用される、と表明。
これは新しいカテゴリーで、プーチンはこの種の特区の場所を7月1日までに選定するよう指示)
★13年12月
年次教書でプーチン、東シベリア、極東に特区をいくつか作ることを提案し、「そこでは5年間、法人税、採取税(石油・ガスをのぞく)、固定資産税を免除する」と述べる。
(まだスケッチ)
日ロ関係
★13,12,27
ルカシェビッチ情報局長、靖国神社参拝について、「遺憾の意」「広く受け入れられているものとは異なる第2次世界大戦の結果に関する評価」を日本社会に押しつけようとする勢力の試みが強まっているとも指摘。
★13,12,18
ロシア産原油、輸入増勢。2013年1~10月の輸入量は前年同期比6割増の約7640万バレル。昨年末にESPOを全線稼働。輸入原油のうちロシア産が7%。
★13、11、21 PrimaMedia
ロスアトム、フォキノ地区で新しい核処分場建設の構え。約2億ルーブル。
ボリショイ・カメニのズベズダ工場は処理能力が2700立米、本件は4万立米。
必要性が不明。
★13,12,30
生産能力3倍に、横浜ゴム、タイヤ工場に100億円。500万本に。リペツク州、現在は交換用タイヤ。自動車メーカーに販売する新車用タイヤ事業も本格化。
〇ブリヂストンが16年に乗用車タイヤ工場を稼働。住友ゴム工業も14年の工場進出を検討。
★13,12,26
部品メーカーのロシア進出の動きが加速。現地法人の設立が相次ぐ。現地調達化を迫られている完成車メーカーによる働きかけ。車部品メーカーのユニプレス。
〇住友電気工業と住友電装も今夏、ワイヤハーネスの製造・販売の子会社。小糸製作所もアフトワズ傘下の自動車ランプメーカーへの技術支援。
★13,11,27
ダイドー、ロシアで自販機。飲料販売、18年までに1万台。ダイドードリンコは2014年にロシアに進出。年内に管理・保守会社「ダイドー・ドリンコ ロシア」をモスクワに設立。オフィスビルや空港などに500台。日本から輸出したコーヒーやお茶、スポーツドリンクなど缶やペットボトルで販売。自販機は日本ンの大手電機メーカー製。温かい飲料と冷たい飲料を1台で扱える。
★13、10、24
ジェトロが専門家をつけて支援する中小企業進出第1号として、沖縄のEM研究機構。
微生物活用の土壌改善。
★13,10,18
ロシアで大型ガス火力、伊藤忠など550億円、高効率発電。伊藤忠商事と東洋エンジニアリング、日本企業としてロシアの発電設備では過去最大。ニジニ・ノブゴロド州に、アブトザボツカヤ発電所(発電容量44万kW)を建設。熱電併給設備も併設。
★13,10,16
車部品工場、ユニプレス、日産に供給。サンクトペテルブルク市。投資額約60億円、年7万台相当の部品を生産。「ユニプレスロシア会社(予定)」を全額出資で設立。従業員数は約230人程度。主に中国、イギリス、日本にある同社のプレス工場で市恵山した部品をお溶接、車体下部フレームなど骨格部品を製造。SUVに向けに供給。
★13,10,3
住商、ロシアで石英精製
半導体材料のシリコンを製造、調達先はベルギー大手に限られており新規の拠点確保が課題になっていた。チェリビンスク州に石英の権益を持つOJSCケイゴックなどが株主のロシアン・クオーツ(同州)に28.69%出資した。出資額は約14億円。年産3千トンの工場。
★13,9,25
国際石油開発帝石と伊藤忠商事は24日、ロシアの東シベリア地域でJOGMECが進めてきた油田炭鉱事業に参加すると発表。イルクーツク州中部のボリシェチルスキー、ザパドナ・ヤラクチンスキーの陸上にある2鉱区。
★13,9,19
購買共通化、ルノー・日産、傘下のアフトワズと。
★13,9,19
トヨタ自動車、2016年からSUV「RAV4」の組立生産を始める。180億円を投じて。生産能力を現在の年5万台から最大で10万台規模に倍増。日本から主要部品を輸出。地元で新たに約800人を雇う。
★13、8、14
国土交通省は、ロシアへの都市インフラ輸出に向け、産官学の新組織を立ち上げる。
秋に開く政府間協議で具体案をロシアに提案する。
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