2013年7月29日
ヨーロッパの変質
この前、アメリカの世論調査企業PEWの人が言っていたが、失業率が50%にも及ぼうという欧州の国では、青年達が民主政治などの「西欧的価値観」に懐疑的になっており、EU自体もその懐疑の対象になっている、これらは俺たちの何の役に立っているのか、という気持ちになのだそうだ。
1980年代、僕が初めて行った頃、ヨーロッパは洗い立てのシャツの如く、さっぱりと香り良く輝いていた。植民地からの上がりで築いた繁栄の最後の輝き。僕はこれを花園のように、大事に囲っておきたいと思ったものだ。そのうちに、冷たい風に吹きさらされて、花園も荒れてしまうだろうことを予感しながら。そして今、その時がやってきたのだ。
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