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世界はこう変わる

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2018年7月 4日

AIIBより日本の円借款

2年程前は世界中大騒ぎだった中国のAIIBが、この頃鳴かず飛ばず。老舗のアジア開銀や日本の円借款がユーラシアでこれまでどれほどインフラ融資をしてきたか知らない人達は、「AIIBこそ未来の星。ユーラシアには無限のインフラ建設資金需要がある。AIIBに入らないと、日本企業は飯の食い上げになる」的な騒ぎを繰り広げたものだ。

しかしAIIBは発足して既に5年弱も経つのに、今年予定している投融資総額は35億ドル、つまり日本の円借款供与額の4分の1程度に過ぎない。

AIIBは資本金から融資するのではなく、資本金を担保に国際金融市場で債券を発行して資金を入手するという触れ込みだった。債券発行のための格付けは既にS&P Global Ratingsから、最良のAAAを取得している。ところが、これを取得して既に1年も経つというのに、債券は未だに発行していない

中国では今年3月、中央財経領導小組を委員会に昇格させる等、党組織による政府の機関統制がとみに強化されている。財務部主導で作られたAIIBもそのあおりを食って、生殺しの目に会いつつあるのではないか?

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