Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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このサイトについて

 私がこのサイトを立ち上げたのは、2006年11月。私が生まれたのは1947年。この1947年には新憲法が施行された他、教育基本法、労働基準法、独占禁止法、新民法等、戦後の日本の体制が定まった年です。つまり私は、戦後日本をほぼすべて生きてきたことになります。しかも1970年から2004年までは外交官をしていましたから、その間日本が大国として扱われるに至る過程、にもかかわらずアメリカの掌からどうしても外に出ず、そのうちに中国の蔭になっていく過程を具に見ていたのです。

 今世界史は、おそらく500年ぶりの大変動を迎えています。日本や中国の台頭を前に、欧米を中心とした世界構造が次第に変わりつつあります。力のバランスが変動する時代には、ちょっとしたことから国と国の間で感情的な対立が起こりがちです。私は、率直さ、公正さをモットーとした言説によって、そのような感情的な対立を解きほぐし、事態が悲劇的な流血に至るようなことがないようにしたいと思います。

 また日本はその歴史の大部分を通じて、中国、朝鮮、オリエントから様々の文化を取り入れ、自分なりに発展させてきた国です。また約150年前に開国して以来は、西欧的な強い国家、強い個人を作ろうとして、今でも苦労しています。

 現在、「文明の衝突」や価値観の衝突が喧伝されていますが、東と西の狭間で長い間試行錯誤を重ねてきた日本は、国家と個人の関係、民主主義、経済開発、欧米文化と伝統文化の両立、どれをとっても他人に伝えることのできる貴重な経験を積んでいます。私自身も、ソ連、米国、西欧、イスラム地域と様々な文明地帯で勤務し、人間というものの基本は変わらないことを見てきました。

 日本は、発展段階や文化の差異が無用な感情的対立、流血に至らないよう、世界で活動するに適した国です。私は、日本は自分の見地や利益を力で押し付けるよりも、当事国の自助努力を促す方向で動く国であるべきだと思っています。

 英語、中国語、ロシア語、日本語で使える私的サイトは、世界でこれが唯一かもしれません。私は、様々の問題をめぐる日本政府の立場については常に聴取していますが、このサイトは政府の支援や指示を受けているものではなく、全く私的なものです。近い将来にはこのサイトで国際的なディベートも行えるようにしたいと考えています。